ミャンマーエクスプレス 第82号 2013年10月2日号

MYANMAR Express
2013/10/2
ミャンマーの今、現実を伝える!!
第 82 号
トップニュース
【政治】国民の要望に応えるべく 23 名の副大臣に特別任務
9 月 27 日、大統領府経済委員会会議室にて行われた会談の中でテインセイン大統領が「連邦政府がさまざま
な改革を行っているが、下級階層にまで改革の成果が行き渡っていないため 23 名の副大臣に特別任務を与
え、国民が何に困っているのかを正確に理解し協議を行う予定である。」と述べた。
新しく結成された 26 の政府関連委員会に 23 名の副大臣を委員長の位につける予定であり、それら委員会は
議会と政府の間、管区・州政府と省の間、社会団体と国民の間に入って協議を行うものである。
これら委員会の結成について、連邦政府が政党と協議を進めた中で局関係の一部関係者のみが出席してい
たため再度協議を行うのが難しい状態となっているが、この度結成予定の委員会により政府と政党との関係が
良い方向に向かうのではないかと見られている。
この委員会の結成は大統領自らが役職を任命することになっており、下級階層の国民の声を直接聞き、それ
が現行法や細則法によるものではなく個人的なことおよび古い勅令による不都合である場合、関係する委員会
へ即座に提出し迅速な解決を図ることになっている。
8 月 9 日に行われた会談の中でテインセイン大統領が「現政権は残された 30 ヶ月でより多くの変革事業をこな
すことができるよう努力していく。」と述べた。
(9 月 28 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
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2013/10/2
【政治】州としての承認を求めワ統一党、関係団体に協力を要請
9 月 21 日に行われた平和のための信頼関係樹立会談にてワ統一党がワ自治区を州として認定すべく、関係
する党、政府系団体、政府団体、少数民族武装勢力に対し協力を要請した。
ワ民族は新たな州として認知してもらいたいのではなく、以前あったような州としての位置づけを復活させたい
というのである。
2008 年憲法によると、ワは自治区として認定されているが実際には何も行う権利がないという。
ワ民族党の党員であり民族代表院議委員でもあるサインパウンナッ氏も「ワ統一党(UWSA)がワ州認定の件に
ついて国会に提出するならば支持する」と表明している。
2008 年憲法には自由、平等、少数民族の権利を保障することなどが記載されている。
(9 月 23 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
【政治】連邦大臣・省庁幹部全員の財産リスト、大統領に報告義務
財務省のマウンマウンテイン副大臣が「連邦大臣、副大臣、その他省庁幹部ら全員が就任時から大統領に対
し自らの所有する財産のリストを報告する義務がある。」と述べた。
これは大統領の意向により義務付けられたものである。
大統領府のソーテイン大臣は「不動産、車、宝石、銀行口座、経済状況などすべてを報告しなければなりませ
ん。」と述べた。
2012 年 7 月、国民民主連盟パテイン市人民代表院代議員のウィンミン氏が国会で「連邦大臣全員が所有財
産を公表するように」と提言した後、大統領が「すべての大臣、副大臣、管区・州政府幹部、省庁幹部らに対し
財産を公表するように」と発表した。
これに対し政治評論家のチョーリンウー氏は「大統領だけでは不十分です。マスコミにも公表すべきでしょう。タ
イでは政府関係者、国会議員がマスコミに財産を公表しています。」と述べた。
タイのタクシン元首相は公表したリストの一部を自分の運転手の名義にしたため、その運転手は世界一金持ち
な運転手として話題になったという。
このように所有する財産をマスコミに公表する意図は汚職の撲滅である。
(9 月 23 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
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2013/10/2
【政治】アウンサンスーチー氏、国外在住のミャンマー人に帰郷・変革事業への参加を促進
アウンサンスーチー氏はシンガポールで、国外に住むミャンマー人に対し帰郷し国家の変革事業に参加する
よう促した。
同氏は 22 日に開催された会談の中で 6,000 人のシンガポール在住ミャンマー人に向かって「国外で手に入
れた技術を母国のために使用するように。」と演説した。
「自分の状況が自分の望むようなものになるよう努力しなさい。しかしそれが自分だけの利益になるような努力
ならすべきではありません。」と同氏が述べると会場は大きな拍手に包まれた。
会談でスピーチを行った後 30 分間の質疑応答を行い、国家発展のための同氏の見解や外国投資の誘致な
どについての質問に答えた。
同氏はまた「国家の発展のためには国民の気持ちの持ち方から変えていかなければならない。」と述べた。
(9 月 23 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
【政治】憲法を新たに起草するより現憲法を改正するほうが容易であると KNU が発表
政府と政治協議を行なっているカレン民族評議会(KNU)の中央執行委員会のパットーマンニェインマウン委員
が「一部の少数民族武装勢力や政治政党が主張しているような新たに憲法を起草し直すことに反対し、現行
の憲法を改正する方法のほうが現実的であり問題を解決する最適な方法である。」と述べた。
同氏が「憲法を新たに作成するより現行憲法を改正する方が、政府が切り開いた道であるため成果が出やす
い。」と述べた。
同氏はまた「政府と対立するより政府と一緒に動いたほうが良い。過去の歴史もいろいろとあった。」と述べた。
少数民族武装勢力 11 グループが参加する統一民族連邦評議会(UNFC)と少数民族連合(UNA)が合同で
新しい憲法の起草作業を 8 月から始めており「2014 年に開催する予定の少数民族大会を通し政府に提出す
る」と UNFC が発表した。
これに対し、KNU の中央執行委員会パットーマンニェインマウン委員が「新しい憲法を起草することは過去に
後戻りしてしまう可能性があり、改正を行なうべきである。」と述べている。
国民民主連盟(NLD)は 9 月中に党の憲法改正委員会を設置し少数民族政党と協議を行ない、現行の憲法の
改正点を今月中に発表することが同党の声明により明らかになった。
タウンジー市で 3 日間にわたって行なわれたシャン、カヤー、モン民族の大会において、現行憲法の改正また
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は新たに憲法を作成し直すことを含む 5 つの声明文が 9 月 23 日に発表された。
KNU は 1949 年に結成され 60 年以上にわたって政府軍と戦闘を続けてきたが、テインセイン大統領を中心と
する新政権において 2012 年 1 月 12 日、政府との停戦協定に調印した。
(9 月 27 日発行/The VOICE 日刊紙)
【政治】農地や天然資源の所有をめぐる競合は平和の樹立に困難を与えうる、と The Elders
ミャンマーを訪問中の The Elders(各国元指導者らによる長老会)が「農地や天然資源の所有をめぐる争いの
解決を図らなければミャンマーに平和をもたらすことは難しい。」と述べた。
メンバーの 1 人である Martti Ahtisaari 元フィンランド大統領は「緊張状態をなくすことで平和へとつながりま
す。これは平和を築き上げるための最初の一歩です。紛争をなくしていくことが重要であり、特に農地や天然資
源をめぐる争いを優先的になくしていくべきです。現在直面している問題について一致団結して取り組んでい
くことによって紛争をなくすことが可能になります。」と述べた。
また、ジミー・カーター米国元大統領も「ミャンマーは以前と比べると自由にはなってきたが少数民族との紛争
は現在に至るまで収束しておらず、ミャンマーの天然資源を国民が制度的に整った方法で用いることができて
いません。平和のために少数民族武装勢力と停戦協定を結ぶのみならず、政治的な会談も進めていく必要が
あります。」と述べた。
同氏はまた「確固たる平和を築き上げるために平和会談を行っていき、平和協定を結ぶ際には法律などの制
度面において国連の専門家を招いてアドバイスを受けるべきです。」とも言及し「我々がミャンマーに到着した
際に問いかけたのは『どのような民主化の形を望んでいますか』でした。テインセイン大統領をはじめとし、ミャ
ンマーの首脳陣らと話し合いを行ってきました。現在の変革は良い流れだと思います。大事なことはきちんと行
っていますが、大切なのはこれをいつまで続けていけるのかということです。」と続けた。
また「2015 年の選挙について平等な選挙を行うことができるよう国際的な選挙管理団体が監視する権利を与え
るべきであること、The Elders も 94 回の選挙を見守ってきた経験から、同団体にもミャンマーの総選挙を監視
する権利を与えるべきであること」などが説明された。
The Elders とは 2007 年にネルソンマンデラ氏が設立し、世界中の元国家指導者らが集まった団体であり、自
身の持つこれまでの経験を生かし、世界中で平和、平等、人権保護などの活動を行っている。
(9 月 27 日発行/THE DAILY ELVEN 日刊紙)
【法律】憲法改正なしで総選挙実施は不公正である、とアウンサンスーチー氏
国民民主連盟のアウンサンスーチー氏が「憲法の改正を行わないまま総選挙を行うのならば、公正な総選挙
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であるとは言えない。」と述べた。
同氏が 9 月 27 日に行われた国民民主連盟結党 25 周年記念式典終了時に行われた記者会見で「2008 年憲
法を改正しないまま 2015 年総選挙を迎えるのならば、それは公正な選挙であるとは言えないでしょう。有権者
は自由に投票を行う権利があります。しかし、公平性に欠いた憲法を用いた選挙が公正に行われるはずがあり
ません。」と述べた。
「2008 年憲法には民主化の観点から見てふさわしくない項目がいくつかあり、大統領資格についての項目が
まさにそれである」と同氏が指摘した。
2012 年 4 月 1 日に行われた中間選挙で発表した国民民主連盟の主な目標の 1 つの中にも憲法の改正が含
まれていた。
(9 月 28 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
【経済】ダウェー経済特区、日本の参加は不確実
プロジェクトの担当者であるミャンマー中央銀行のウッセアウン副議長が「ミャンマー・タイの両国で実施してい
るダウェー深海港および経済特区プロジェクトに日本が参加するためミャンマー、タイ、日本の 3 者会談が開
催されたが、日本が参加するという公式の発表は行なわれなかった。」と述べた。
この 3 者会談は 9 月 25 日から 27 日まで行なわれ、同氏が「ミャンマー、タイの 2 カ国が合同で行なっている
プロジェクトの現状を日本が研究、検討している段階である。」と述べた。
ミャンマーではティラワ、チャウピュー、ダウェーの 3 つの経済特区プロジェクトが行なわれているが、ティラワ経
済特区プロジェクトは 10 月から建設工事が開始されることになっており、2015 年からプロジェクトの第 1 段階を
開始する予定となっている。
チャウピューのプロジェクトを開始するため、11 月末にコンサルタント会社の入札を行ない選考することになっ
ている。
チャウピュー経済特区プロジェクトの担当者である財務省のドクターマウンマウンテイン副大臣が「2014 年 4 月
からプロジェクトの第 1 段階を開始する予定となっている。」と述べた。
ダウェー経済特区プロジェクトは 3 つのプロジェクトのうち最大規模であり、6 月 24 日にウッセアウン副議長が
「当初はイタリアンタイ社がディベロッパーとして開発していたが、資金的な問題や進捗の停滞により、ミャンマ
ー・タイ合同委員会が日本に参加を求めたという経緯がある。」と述べた。
現在、日本はダウェー済特区プロジェクトに関してプロジェクトの詳細内容について調査、検討をしている。
(9 月 30 日発行/The VOICE 日刊紙)
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2013/10/2
【経済】経済特区への電気は 2016 年までに完了する予定
「ティラワ、チャウピュー、ダウェーなどの経済特区へ電気を供給する中央送電網を 2015/2016 年度に完成さ
せる」と電力省が発表した。
まず、ヤカイン州チャウピュー経済特区については経済特区に電気を供給するために建設している 230KV 中
央送電線の敷設工事を 2014 年中に完成させることが電力省の電気供給局により明らかになった。
チャウピュー経済特区用とヤカイン州の市民のために供給する電気は中央送電網から送電することにし、チャ
ウピュー経済特区近くに建設中の 50 メガワット出力のガスタービン発電所から発電される電気は緊急用として
常備しておくことになった。
また、ティラワ経済特区については JICA の担当者が「230KV 中央送電線の敷設作業は日本の JICA の協力
により行なうことになっている。」と述べた。
まだ話し合いの段階であるダウェー経済特区については電気供給局のエンジニア部長が「カンバウ地区に
500 メガワット出力のガスタービン発電所を建設中であり、第 1 フェーズを 2015 年、第 2 フェーズを 2016 年に
完成させる。」と述べた。
BARONS MACHINERY & ENGINEERING 社のドーイピューシンテー取締役が「このように経済特区用の電気
供給を行なっているが、現在の発電能力、発電事情により乾季に電気不足の問題が起きる。」と述べた。
(9 月 30 日発行/The VOICE 日刊紙)
【経済】米企業がミャンマー中部でソーラーシステムにより 350 メガワット発電
電力省の大臣が「ミャンマー中部にソーラーシステムを使用し、米企業の ACO 社が 350 メガワットの発電をす
る。」と述べた。
このプロジェクトはマンダレー管区内のミンジャン町において 150 メガワット、マンダレー市の近くのベーリン町
で 150 メガワット、マグエー管区で 50 メガワットを発電する。
大臣は「電力省としては彼らがこの事業を行なうというのであれば、このプロジェクトを次の乾季に間に合うよう
に働きかけたいと思います。彼らは 2015 年、2016 年に発電できると言っています。」と述べた。
マンダレー管区内で行なうプロジェクトのためにマンダレー管区政府と協定書に署名したものの、会社側はま
だ調査段階であり、マグエー管区のプロジェクトは MOU を交わした段階であるが、EIA,SIA を実施しているとこ
ろである。
そのため、マグエー管区のプロジェクトは電気を 2015 年から供給できる見込みである。
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2013/10/2
ソーラーシステムによる発電はミャンマーではまだほとんど行なわれていない。
(9 月 30 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
【経済】タトン市のタービン発電機を世界銀行の融資により修理
ミャンマー全国を結んでいる中央送電網に近いモン州のタトン市にある天然ガス発電施設のタービンを世界銀
行の融資により修理、修復することになった。
この融資は世界銀行から無利子で 1 億 4 千万ドル(140 億円)の長期ローンが行なわれるもので、10 月にその
契約調印式が行なわれる予定である。
現在、この発電所からは 40 メガワットのみ発電しており、修理が行なわれれば 106 メガワットの発電量に増強
される見込みである。
増強された電気はタトン市だけでなく、ヤンゴン市やエヤーワディ管区などに送電されることになる。
この修理プロジェクトが完了すれば、ミャンマー国内の総電気需要の 5%、モン州の電気需要の 50%を賄うこ
とができるという。
電力省の担当者が「このプロジェクトをいつから開始するのかはまだ分かりません。多分、2014/2015 年度から
になると思います。世界銀行からお金がいつ下りてくるのかによります。世界銀行からお金が入ってくればこの
プロジェクトを開始できます。」と述べた。
世界銀行はミャンマーの民主化支援のため、エネルギー、電気、教育の分野で支援を行なうことにしており「地
方農村の発展のために 8 千万ドル(80 億円)を無償支援し、2 億 6 千万ドル(260 億円)の無利子融資を行な
う」と発表している。
ミャンマーでは全世帯数の 29%しか電気の供給を受けておらず、これは世界でも最低レベルの水準に留まっ
ている。
(9 月 26日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
【経済】ヤンゴン市第 2 の商業地区の入札書類を国内の有名企業が購入中
ヤンゴン市第 2 の商業ゾーンを開発するミンダマプロジェクトの土地レンタルのため、この事業に参加したい国
内、国外の投資事業家のための入札書類の販売が 9 月 19 日から開始されている。
9 月 27 日まで国内、国外の以下の 14 社が入札書類を購入している。
1. KOREA SAE A TRADING CO.
2. CAPITAL DEVELOPMENT CO.,LTD
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2013/10/2
3. A1 CONSTRUCTION CO.,LTD
4. ASIA PICIFIC CONSTRUCTION CO.,LTD
5. AYEYAR HIN THAR CONSTRUCTION
6. YANGON ENGINEERING GROUP
7. NEW INNOVATION CO.,LTD
8. MYINT MYAT KYAW CO.,LTD
9. CITY & NATURE CO.,LTD
10. YONG INVESTMENT GROUP CO.,LTD
11. HANDA(MYANMAR)INTERNATIONAL CONSTRUCTION
12. SUN MOON STAR CO.,LTD
13. DRAGON EMPEROR GROUP OF COMPINES
14. DAIWA HOUSING INDUSTRY LIMITED TOKYO & SHIN YE HTUT CONSTRUCTION
MANAGEMENT DEVELOPER COMPANY LIMITED(合弁企業として)
ヤンゴン市第 2 の商業ゾーンプロジェクトをマヤンゴン郡区ミンダマ通りとトーウイン通りの角付近、36.551 エー
カーにおいて実施することになっており、土地レンタルの権利を得るために国内、国外企業に対し入札を行な
っている。
入札書類はミャンマー外国貿易銀行に 1,00 ドルを振り込むか、またはヤンゴン市開発委員会エンジニア部か
ら領収書を受け取りヤンゴン都市銀行に 100 万チャットを振り込むことにより購入できる。
ヤンゴン市開発委員会の担当者が「入札書類の価格は 100 万チャットで払い戻しはしないことになっているた
め、この入札書類を購入するのは本当に入札に興味がある企業だと思います。購入者は国内企業が多いです
が、実際は外国企業と合同で事業を行なうのだと思います。」と述べた。
この商業ゾーンにはホテル、コンベンションセンター、展示場、劇場、映画館、レストラン、電気店、オフィスビル
などを建設する予定である。
また、ミンガラータウンニュン郡区ボーミンアウン通りとミャンマーゴンイー通りで実施しているプロジェクトの土地
レンタルについても、10 社が入札書類を購入していることが明らかになった。
上記の 2 つのプロジェクトは 12 月 2 日までにヤンゴン市開発委員会にプロポーザルを提出することになっお
り、入札に参加する企業は保証金 100 万ドルを預けることになっている。
(9 月 28 日発行/THE DAILY ELVEN 日刊紙)
【経済】日本とミャンマーが米関連の合弁会社を設立
ミャンマー商工会議所本部で 9 月 30 日に行なわれた MJRI 設立記者発表で、MAPCO 社のウーチッカイン社
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2013/10/2
長が「ミャンマーの米分野において唯一の公開株式会社であるミャンマーアグリビジネス公開株式会社
(MAPCO)と日本の三井物産が共同でミャンマー日本ライスインダストリー会社(MJRI)を 9 月中に設立した。」と
述べた。
投資金額は 1 億ドル、出資比率は MAPCO 側が 51%、三井が 49%で合弁会社を設立した。
この投資金額で 1 年に高級米 10 万トンを海外に輸出し、5 千トンを国内に販売する。
三井物産のナカヤマ氏が「第 2 次世界大戦後、米不足のためミャンマーの米を日本が購入したが、その後 50
年間にわたってミャンマー米の日本への輸出がストップしていた。」と述べた。
同氏が「将来、世界で最大の米輸出国となる可能性のあるミャンマーと合同で事業をしたいと思います。三井
物産としても技術、品質管理の他、地方農村の発展のために貢献したいと思います。」と述べた。
この事業の取り掛かりとして、ヤンゴン管区トゥンテー郡区内で「インテグレーテッドライスコンプレックスプロジェ
クト(IRCP)」を実施する予定となっており、ミャンマー米協会のウーイェーミンアウン事務総長が「日産 50 トンの
精米工場を建設する。」と述べた。
日本種の米をミャンマーで栽培して高級米を生産し、日本へ主に輸出する予定であり、現在ネピドー市内にお
いて日本種の米を 100 エーカー栽培したことが明らかになった。
同氏はまた「日本種の米は 1 エーカーで 80 バスケット採れます。輸出価格 1 トンで 500 ドルとしても採算が合
います。今、中国は 1 トンあたり 700 ドルで日本に輸出しています。」と述べた。
米輸出業者が「今年の 4 月に日本への輸出を 50 年ぶりに再開した後、今回大きなチャンスが巡ってきてい
る。」と述べている。
(10 月 1 日発行/The VOICE 日刊紙)
【経済】貿易を認めない国家のリストを修正
以前出されていた貿易を認めない国家のリストを今年 9 月、経済貿易省が修正したことが同省の発表により明
らかになった。
以前のリストには北朝鮮、台湾が含まれていたという。
経済貿易省(旧貿易省)が貿易を行う際に遵守すべき内容を 1989 年に発表したが、その中に上記の貿易を
認めない国のリストも含まれていたのである。
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2013/10/2
このリストには「国連の方針に従って南アフリカ、ミャンマーと国交を断絶している朝鮮民主主義人民共和国、
台湾にある企業、公社、団体、個人と貿易を行うことを禁じる」と記してあった。
この度貿易を認めない国のリストを「国連の決定および貿易協会の同意に基づいて貿易を行わなければなら
ない」と改正したのである。
国という一つの単位で貿易を認めないことを規定するリストは存在しなくなった。
ミャンマーの貿易方針は国際的な貿易システムを基礎に、貿易協会の規則通りこなしている。
ミャンマーの主な貿易相手国は中華人民共和国、大韓民国、日本、インド、バングラディシュ、タイなどであり、
貿易額が最も大きいのは中国である。
主な輸出品は天然ガス、ヒスイ、衣類、豆類、米、魚、ゴム、チークである。
主な輸入品は石油、車およびそのパーツ、鉄および関連製品、機械、パームオイル、薬、プラスチック、肥料、
セメント、発電機などである。
(9 月 23 日発行/THE DAILY ELVEN 日刊紙)
【経済】エラワン/ヤダナー低価格住宅プロジェクトにはホテル、ビジネスオフィスビルなども
ダゴンセィッカン郡区に建設中のエラワンとヤダナー住宅プロジェクトには、ホテルとビジネスオフィスビルも含
まれていることが住宅発展局により明らかになった。
プロジェクトの担当者は「エラワンとヤダナー住宅プロジェクトのエリア内にホテルと商業施設ビルを建設する予
定です。しかし、現在ホテル建設計画については何も正確なデータは発表されていません。建設する会社、ど
のクラスのホテルかなどの情報です。ホテルに関する詳細はまだ発表していません。」と述べた。
ヤンゴン管区ダゴンセィッカン郡区で建設中のエラワン、ヤダナー住宅は 2015 年 7 月までに完成させる予定
である。
エラワン住宅プロジェクトは 120 エーカー、ヤダナー住宅プロジェクトは 100 エーカーで総面積は 220 エーカ
ーとなっている。
「プロジェクトに関わる電気供給施設は中国の輸出入銀行からの融資(借款)により行なわれる」と建設省が発
表している。
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【経済】土地基準価格は実際価格よりかなり安い
ヤンゴン管区土地基準価格設定委員会はヤンゴン管区の主な地区の土地基準価格を設定したが、この価格
は実際の取引価格よりかなり安くなっていることが判明した。
ヤンゴン市ダウンタウンのボージョーアウンサン通り、マハーバンドゥーラ通り、アノーヤター通り、コンデー通り
のような大通り沿いの実際の土地相場価格は 1 平方フィートあたり 100 万チャット以上となっているが、基準価
格では 24 万チャットと評価しているため 4 分の 1 となっている。
ヤンゴン市内のピー通りでは現在 1 平方フィート当たりの土地価格は 80 万チャットから 100 万チャットである
が、基準価格は 32 万 5 千チャットと評価している。
バハン郡区ガバエーパゴダ通りでは実際は 60 万~100 万チャットであるが、32 万 5 千チャットと評価してい
る。
バハン郡区ウーチッマウン通り、サヤーサン通りは 40 万チャットであるが、13 万 5 千チャットと評価している。
マヤンゴン郡区ピー通りでは 60 万チャットであるが、27 万 5 千チャットと評価している。
サンチャウン郡区のピー通り上では 80 万チャットであるが、27 万 5 千チャットと評価している。
ライン郡区のピー通り上では、80 万チャットであるが、27 万 5 千チャットと評価している。
このように、不動産関係者が「実際の取引価格と評価価格に大幅な差が出ているため、国とっての税収が少な
くなる。」と述べている。
(9 月 27 日発行/THE DAILY ELEVEN 日刊紙)
【経済】国境地域で国内販売や海外輸出用のタバコを生産
ミャンマーの国境地域では国内販売や海外輸出のためにタバコを生産しており、ミャンマー全国にタバコ生産
工場がいくつあるかに関して発表されていないことが分かった。
また、隣国が生産し、正式な方法または不正な方法で輸入しているタバコがどのくらい流入しているかに関して
政府からの発表はないが、小売市場には様々なブランドのタバコが販売されていることが分かった。
ミャンマーでは酒、ビール、ワイン、タバコなどの商品は観光業の発展のためホテル観光省の許可により輸入さ
れ、決められたホテル内や免税店でのみ販売できる。
現在、国内市場で生産され流通しているタバコの銘柄は
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2013/10/2
•Duya Gold
•Red Ruby
•Vegas
•Blue Diamond
•Golden Eagle
などである。
外国企業との合弁により、輸出用として国内において生産されているタバコの銘柄は
•Lucky Strike
•State Express555
•Marlboro
•Rothmans
•Pall Mall Camel
•Benson and Hedges Gold
•Mild Seven
などである。
ミャンマーの葉巻の生産率は年々減少しており、1995 年以降には国内タバコ生産量の増加により葉巻生産は
毎年 30 億本から 20 億本まで減少したことが分かった。
一方、国内において生産されているタバコの本数は 30 億本に達していると推測され、総計(葉巻+タバコ)で
毎年 50 億本も生産されていると考えられる。
また、海外から正式な方法や不正な方法で輸入されたタバコの本数が 20 億本であると想定すると、ミャンマー
では毎年タバコ 70 億本が喫煙に消費されていると推測できる。
15 歳以上の人口約 3,000 万人のうち、ほぼ半分が毎日タバコを吸っていることが分かった。
(9 月 23 日発行/THE WEEKLY ELEVEN 週刊紙)
【国内】1,000 メガワット超の風力発電計画予定
「タイの Guncle Engineering 社と中国の Chine Three Gorges 社が国内のある地域に発電量 1,000 メガワット超
の風力発電を行なうため承諾書を提出した」と電力省電力局のアウンミョーウィン副局長が発表した。
「Guncle Engineering 社はモン州、カレン州、シャン州、タニンダーリ管区のある 7 ヶ所で発電総量 2,930 メガワ
ット生産可能な風力発電事業を計画しており、China Three Gorges 社はチン州、ヤカイン州、エヤーワディ管
区、ヤンゴン管区で 1,102 メガワット生産可能な風力発電事業を計画している」と同省が発表した。
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MYANMAR Express
2013/10/2
アウンミョーウィン副局長が「風力発電事業を意味する MoU は 7 事業ありますが、今彼らが実行している他に
は無く、発電所が足りません。経済的利益は事業者のものです。」と述べた。
現在、全国で 2,000 メガワット以上の電力が必要なのである。
(9 月 26 日発行/The VOICE 日刊紙)
【国内】ヤンゴンの工業団地の電気生産、民間に許可交付
ヤンゴン市の工業団地において、民間事業家が電気生産を行う許可を大統領が交付したことが明らかになっ
た。
工業団地管理委員長は「事業家個人が発電を行う許可が出されたと今日の会議の中で大臣が発言しまし
た。」と述べた。
民間で発電を行うとなるとかなりの資金が必要とされるため、関係する法律面の整備などが要求されている。
民間事業家が発電を行うとなると資金の提供を行う事業家、関係する工業団地の事業家、管区電力局、連邦
レベルの発電局の協力が必要となってくる。
ミャンマー・タイ国境地域で事業を行う一部の縫製工場ではタイから 1 ユニット 6 バーツ(180 チャット)で電力
を購入して工場を回している。
工場に電力を供給しているタイの企業はミャンマーから購入した天然ガスを使っているのである。
工業団地へ電力を供給する事業を行うため、国内外の事業家に対し入札を行っている。
応募締め切りは 7 月で、集まった申し込みは約 15 件ほどであった。
そのほとんどが外国企業(日本、イギリス、中国、タイ)で、最も多く申し込みを行ったのは日本であった。
(9 月 28 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
【国内】韓国の POSCO グループ、カラー屋根工場をミャンマー国内に建設予定
韓国に拠点を置く POSCO グループ傘下の POSCO C&C 社がミャンマーでカラー屋根工場を建設する予定
であり、その生産量は 1 年 5 万トンほどになる見込みであることが同社発表により明らかになった。
ミャンマーの Myanmar POSCO C&C 工場もこの件について 10 月 1 日に記者会見を予定している。
工場の建設が完了すれば 2 件のトタン屋根工場を建設する予定であるという。
POSCO C&C 社はカラー屋根工場を建設するためミャンマー経済ウーパイン(UMEHL)公社と共同でヤンゴン
市ピンマピン工業団地で建設を進めている。
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MYANMAR Express
2013/10/2
合弁会社の株式は 70%を POSCO C&C 社、30%を UMEHL が所有することになっている。
また、PASCO グループの POSCO E&C 社もミャンマーで企業登記を行い事業を行う予定である。
1968 年創立の PASCO は鋼鉄製品や建築材料、ワイヤー、トタンなどの製造を主に行っている。
2011 年のデータによると、3,910 万トンの粗鉄を使用して鉄鋼製品を製造した世界第 4 位の鉄鋼工場である。
同社は主に韓国で生産を行っている他、アメリカの U.S Steel と合弁で USS-POSCO を、日本の新日鉄と合弁
で POSCO-Nippon Steel も作り上げてきた。
(9 月 29 日発行/THE DAILY ELVEN 日刊紙)
【国内】ミャンマー人の日本入国ビザの規則を緩和
「ミャンマー人の日本入国ビザの規則を今年中に緩和していくと日本政府の担当者が 9 月 25 日に発言した」
とバンコクポストが報じている。
日本政府の経済発展戦略計画には観光業を振興させることが含まれており、東南アジアのカンボジア、ラオス
などにおけるビザ申請に関して規則を緩和していくことが分かった。
日本の安倍首相は「経済政策 3 本柱」を 7 月に発表し、その中に日本国内への観光客を増加させることも含
まれている。
また、ミャンマー、カンボジア、ラオスの観光客がマルチビザを取得できるように取り計らうことにしている。
2020 年に日本で夏季オリンピックが開催されることになっているが、これに向けて東南アジアからの観光客を
倍増させることを日本政府が計画している。
(9 月 26 日発行/THE DAILY ELVEN 日刊紙)
【国内】毎年技術系大学卒業生 7 千人以上も国内での就業はわずか
コンピューター専門家が「国立技術大学、技術関係の私立大学の卒業生は毎年 7 千人以上であるが、国内で
就業するケースはかなり少ない。」と述べた。
国内の技術系大学を卒業した者の多くは国外で働くケースが多く、国内では実力を発揮できる機会が少ない
という。
専門家のイェイン氏は「技術大学を卒業しても国内業界入りする者は少ないです。優秀な人材を国外に手放し
たくなければ国内産業の発達が必須です。」と述べた。
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MYANMAR Express
2013/10/2
技術系大学で学位を取得した後、国内で就職するのと国外で就職するのとでは月給に大きな差が現れるため
興味をそそられる者が少なく、シンガポールへの流出が顕著であるという。
ある専門家は「技術系の学位を取得しシンガポールで就職した場合、月給 2,200 シンガポールドル(約 170 万
チャット)と法律で定められています。それがミャンマー国内ですと 10 万~20 万チャットほどでしょう。ソフトウェ
ア会社の場合研修 6 ヶ月が必須です。研修期間はもちろん薄給です。いくら払わなければならない、という法
律による規定はありません。」と述べた。
ソフトウェアデベロップメント委員会の推測によると 2015 年、国内からのソフトウェア輸出は 1 億ドルほどに達
する見込みであるため、国内で多くの専門家が必要になると言われている。
現在、ミャンマーを訪れている技術・通信系企業のみならず、国内企業もミャンマー人スタッフを雇用する取り
組みをすすめているが、基準を満たすスタッフを見つけるのが困難となっており国外へ流出した熟練技術を持
ったスタッフを採用している。
「国外への流出を抑制するため、国内の学生に対する教育の質を上げることが先決である」と専門家が分析し
ている。
現在は国内の学生に対する教育など必要な支援を行うことについて話し合いが進められている。
(9 月 23 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
【国内】試験制度改善のため国外専門家と会談の予定
NLD 教育委員会のテインルイン氏が「教育レベルの低下の主な原因と批判の多い試験制度を改善するため、
国外の専門家 5 名とミャンマー教育改正ネットワークが合同で 10 月 20 日、ヤンゴン市にて会談を行う予定で
ある。」と述べた。
ミャンマーの基礎教育における試験は暗記式のものであるため児童・生徒らの思考力が弱い。
そのため、試験制度を改めるにあたりスコットランド人専門家、アメリカ人専門家、東欧の専門家、国連教育・技
術・文化団体の専門家、国連子供基金専門家ら 5 名と会談を行うのである。
NLD が起草した国民教育法案は今年 6 月末に人民代表院教育向上委員会に提出され、大統領の提案によ
り同法案の起草者と大統領が会談を行った。
(9 月 24 日発行/The VOICE Daily 日刊紙)
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2013/10/2
【国内】ミャンマー領海に侵入したタイ漁船にミャンマー海軍が発砲・拿捕
9 月 21 日、「タイ漁船がミャンマー領海に侵入したためミャンマー海軍がタイ漁船に対し発砲し拿捕した」とバ
ンコクポストのウェブサイト版に記載された。
この事件に関し、タイ~ミャンマー国境委員会(GBC)が緊急会談を行い、その中でアンダマン海のタイの領海
を管理しているタイ海軍がミャンマー政府に抗議を行なったことが分かった。
「ミャンマー海軍に発砲された漁船は火災が発生し、海に飛び込んだ船員 14 人をタイ海軍が救出した」とタイ
海軍の担当者が発表した。
漁船名は Montri Thawisin(3)丸であり、タイ、ヤナウン州の最大の島であるコチャン島から 2 マイル離れた海域
のコクン島の周辺において発砲・逮捕され、ミャンマー海軍はこの漁船をコータウン町の港に係留した。
漁船はヤナウン漁業協会のスリンロサウン議長の所有で、タイ当局と同氏が漁船を取り戻すための要請を行な
っているが、現在まで進展がないことが分かった。
漁船の所有者と 9 月 22 日 1 時半に連絡でき話した際、拿捕された漁船の船長が「自分の漁船にミャンマー海
軍の PGM Number 426 軍艦が発砲し、同軍艦がタイ領海に侵入した。」と述べた。
この漁船にはミャンマー人船員も乗っていた。
スリンロサウン氏が今年に入ってタイ領海内で自分が所有する漁船 3 隻が発砲・逮捕され、他の漁船にも同じ
様な事件が起きていることを明らかにし「私が理解できないのはタイ領海内で発砲・逮捕されたのに、どうしてタ
イ海軍が反撃しなかったのかということです。」と述べた。
ヤナウン州海軍の幹部が「タイとミャンマー間の領海問題が存在することを漁業関係者に対し海軍や政府が事
前に知らせておくべきである。」と述べた。
先週、ミャンマーのミンアウンライン国軍最高司令官はバンコクで行われた両国の軍事関係の第 1 回目のハイ
レベル委員会の会談に出席した。
ミンアウンライン国軍最高司令官が「両国の間の境界線決定の決着を早急に図るべきである。」と述べたのに
対し、タイ首相が同意した。
(9 月 23 日発行/THE WEEKLY ELEVEN 週刊紙)
【国内】立体駐車場建設のためカンナー通り・ボージョー通りを選定
「ヤンゴン市に立体駐車場を建設するため、カンナー通り・ボージョー通りを初期事業実施場所として選定し
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MYANMAR Express
2013/10/2
た」とヤンゴン市開発委員会土木事業部が発表した。
高層建築を建設するための土地が少なくなってきているため、現在使用している駐車場を立体駐車場として建
設しなおすこともできるが、周辺の建築物に悪影響を及ぼす危険性があるため建築物の少ないカンナー通りと
ボージョー通りを最初の建設地として選定したのである。
ある関係者は「このような立体駐車場を建設するためには多くの資金および土地が必要になります。ですから、
とりあえずはカンナー通りとボージョー通りなのです。測定を行ってふさわしい土地が見つかれば他の通りにも
造っていこうと思っています。」と述べた。
現在は立体駐車場建設のため管区政府と事業家らが話し合いを進めているが、両者の間でシステムに関し意
見が割れている。
また、政府は路上駐車の多さが交通渋滞に拍車をかけていると考えているためヤンゴン市内の駐車に制限を
かけており、コンテナ車に関しては駐車場所を別に設け通行時間も午前 6 時から午後 6 時までという制限をか
けた。
(9 月 27 日発行/Automobile 週刊誌)
【国内】ヤウンニーウー社、ミャンマー初のスクールバス輸入
ヤウンニーウー社は日本と中国の合弁企業である ZNA & DONGFENG と提携し、ミャンマー初のインターナシ
ョナル・スクールバスを輸入したことが分かった。
DONGFENG スクールバスは U-VAN 種の 17 人乗りバスであり、販売価格は 3,500 万チャット、5 万キロもしく
は 2 年間の補償付きである。
これについて同社マネージャーのアウンウィン氏は「ミャンマーには本物のスクールバスというものがないのでこ
のバスを輸入しました。この国の学校の多くはスクールバスとしてライトトラックを使用しています。これは子ども
たちの送迎にはふさわしくなく、危険です。DONGFENG バスはインターナショナル・スクールバスとして作られ
ているため子どもたちの送迎に最適です。このようなバスの使用を開始すれば町の景観も良くなるでしょう。」と
述べた。
同社は 11 月に DONGFENG ショールームをオープンさせる計画であり、そこでスクールバスや商業用車両な
どを販売する予定である。
(9 月 27 日発行/Automobile 週刊誌)
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MYANMAR Express
2013/10/2
【国内】停戦を行なう際、カチン軍が参加しないと無意味
少数民族武装勢力のチン民族党(CNF)のアディパティ評議会のドクターサラインランモン氏が「政府と少数民
族武装勢力の間で停戦を行う際、軍事関係の倫理規定が重要であり、カチン解放軍(KIO)が参加しないで全
国的な停戦を行うのは無意味なことである。」と述べた。
9 月 21 日にタウンジー市で行われた平和のための信頼関係樹立会議において、ウーアウンミン連邦大臣が
「現在、政府と少数民族武装勢力 14 グループの間で州レベル、連邦レベルで 37 の停戦同意書が結ばれて
いるが、カチン解放軍およびパラウン解放軍/タアウン民族解放軍(PSLF/TNLA)とは話し合い中である。」と述
べた。
ドクターサラインランモン氏が「停戦の約束がなされた地域でも戦闘が起きています。このように戦闘にならない
よう停戦を行なう際、両軍が守らなければならない軍事関係の倫理規定を同意できれば戦闘を避けることがで
きると思います。軍事関係の倫理規定が必要です。これがないと、戦闘が起きると思います。カチン州のことだ
け考えてはいけません。」と述べた。
政府と KIO は 1994 年に停戦が実現したが、17 年間後の 2011 年 6 月に戦闘が再開され、現在、政府が KIO
と停戦を行なうため努力しているが、停戦には至っていない。
カチン解放軍(KIO)は「停戦より政治会談を優先にして行いたい希望がある」と発表している。
また、政府平和実現委員会とパラウン解放軍/タアウン民族解放軍(PSLF/TNLA)の間で 7 月末に停戦を行う
ために話し合いを行なったが、停戦が実現できない上に両軍の間に戦闘が起きている。
政府が 10 月末に行う予定である全国的な停戦調印式に全ての少数民族武装勢力 16 グループに呼びかける
こと、10 月初旬にカチン解放軍(KIO)と連邦レベルの会談をミッチナー町において行うため両者の間で同意
がなされたことがウーアウンミン連邦大臣の話により明らかになった。
(9 月 23 日発行/THE WEEKLY ELEVEN 週刊紙)
【国内】サロン族、法による支配を受けることを拒否
タニンダーリ管区ボゥッピン郡のサロン族(海の上で集団生活をする民族)の住む村を調査し、サロン族の人々
に聞き取り調査をした結果によると、サロン族は博物館に入れられるが如く扱われることを嫌っていることがミャ
ンマーのある環境保護団体により明らかになった。
サロン族は独自の習慣により独立して生活を営んでおり、彼らのリーダーの下で暮らしたいと望んでいるとい
う。
同団体が「複雑な管理システムや行政システムを彼らは好きではありません。政府とか役人とか彼らは接したが
りません。政府と接触するなら、間に仲介人を置いてほしいと望んでいます。」と述べた。
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MYANMAR Express
2013/10/2
タニンダーリ管区議会でのボゥッピン郡選挙区区(1)のウートゥンエー議員の「サロン族が絶滅しないように何か
行政として政策を行なう用意があるかどうか。」という質問に対して、タニンダーリ管区林業および鉱山担当のウ
ーティンソー大臣が「サロン族生活向上委員会を設置し調査を行なっており、プロジェクトの内容についても議
会に発表している。」と答弁した。
この委員会は 2012 年 12 月にサロン族の生活水準の向上と保健事業をサロン族が住む 3 つの村を 1 週間に
わたり巡回し調査したという。
また、同大臣が「今年 12 月にボゥッピン郡区とコータウン郡区に住むサロン族について、日本の専門家と共に
実態調査を行なう。」と述べ「重要なのはサロン族の生活水準の向上であり、子どもたちが学校に通えるように
することです。」と続けた。
サロン族は優れた能力を持っているものの、精神力が弱く見知らぬ人間が近づくと恐れる性質があり、サロンの
子どもたちは一般の子どもたちより健康的に優れているという。
同大臣が「サロン族は人から命令を受けたり規則に縛られたりすることを嫌い、強制的に命令されるとすぐに他
の場所へ移動してしまう民族である。」と述べた。
(9 月 23 日発行/The VOICE 日刊紙)
【国内】自動車の輸入のためマツダと AA が合同事業
「ミャンマーへ輸入販売を行なうため、現地企業の AA と合同事業協定を 9 月 25 日に締結した」とマツダの井
上寛商品本部長が発表した。
輸入販売については AA のアウンモーチョー社長が、技術については井上氏が語った。
日本製の BT-50、CH-5、Mazda-2、Mazda-6 の他にミャンマーに適したものを輸入する。
ヤンゴンで販売を行なうチョーミン氏が「現在、国内市場では約 600 万チャットのマツダ製品(2004 年、2005 年
モデル)と約 1,000 万チャットのマツダ Demio が人気であり、新たに輸入する製品の市場を推測できない。」と
述べた。
マツダの展示会を 10 月中にバハン市のガバエーパゴダ通りで、また 2014 年初めにはインセイン市で開催す
る。
「マツダ製の BT-50(2014 年モデル)は 1,800 万チャット、CH-5(2014 年モデル)は 5,000 チャット、Mazda-6
(2014 年モデル)は 5,400 チャットである」と AA が発表した。
(9 月 26 日発行/The VOICE 日刊紙)
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2013/10/2
【国内】国家所有の土地・建築物の競売、支払い額の 421 億チャットの一部未払い
国家所有の土地や建築物の競売が 2011 年から始まり、落札者が国家に支払わなければならない金額は総額
421 億チャット以上で 2013 年 9 月までに支払うことになっていたが、一部の事業家は未だに支払っておらず
国家財政に大打撃を与えていることが明らかになった。
鉄道省ミャンマー国鉄所有の土地や建築物の落札者が国家へ支払う 421 億チャットのうち、360 億チャットが
期限までに支払われ、残りの 61 億チャットが現時点(9 月 26 日)まで支払われていない。
国家所有の建築物や土地の入札規則によると、期日までの支払いを怠った場合は土地および建築物の価値
の 10%を国家財産として納めなければならないことになっている。
しかし、現状ではこの規則を無視する事例が相次いでいる。
関係省ではなく国家所有建築物販売委員会が競売などを取り仕切っているため、委員会の方針通り省から未
払いの落札者に対し摘発を行うなどの方法ではなく、度重なる督促状の送付などの手段を用いている。
入札後に支払いが遅れている理由としては、落札した土地に予想していなかった土地がついてきたため測定
をやり直していること、銀行から融資を受けられない状況であることなどが挙げられる。
これらの土地は 2011 年当時の地価で落札されたものであるが、この価格を 2013 年現在の相場価格通りに支
払うべきではないかという意見もある。
2013 年 8 月、9 月までの支払期限を守らない落札者に対し規則に従ったいかなる罰も与えられておらず、今
後も国家所有の建築物や土地の入札を行った場合同様のケースが十分に起こり得る。
規則違反の場合の罰金もあまりに軽いため厳罰化すべきであるとの声が上がっている。
(9 月 27 日発行/THE DAILY ELVEN 日刊紙)
【国内】建築事業会談、12 月 2、3 日開催予定
「外国人投資家のためにミャンマーの建築事業に関する会談を 12 月 2、3 日にヤンゴン市で開催する予定で
ある」とシンガポールの CMT 社が発表した。
ミャンマーで政府および個人での建設事業、住宅計画、インフラへの投資の必要性などについてを外国人事
業家らと話し合うことがこの会談の趣旨である。
会談には外国人投資家、ヤンゴン市開発委員会、マンダレー市開発委員会、建設省職員、国内の建設事業
家、不動産関係者、建築専門家、建設用品販売業者などが出席することになっている。
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2013/10/2
ミャンマーの建設分野に投資している主な国家は中国、タイ、香港、韓国などである。
(9 月 28 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
【国内】建築材料は輸入が多く賃貸料の値下げ困難
建築業関係者が「建築材料の多くは国外からの輸入であるため低コストでアパートの建築を行うことが困難で
ある。」と述べた。
国内の建築企業である TZTM 社のテッリン氏は「セメントや鉄などは国外からの輸入でまかなっています。ドル
高が進行しているのでかなり高値での購入を余儀なくされているのです。」と述べた。
国内の建設事業は他国に比べ労働コストが安いものの、土地の価格高騰、原材料費のコスト高などの理由に
より安値でアパートを貸し出すことが難しくなっている。
技術的には向上してきているものの、材料費が高いため、現在空き地や荒地に新たに建設を進めることが難し
くなっている。
アジアエクスプレス社(建設会社)の幹部は「早く建設を進めていきたいとは思うのですが、建てたアパートの部
屋が売れてからという風に考えています。お金はすぐに沸いてくるものではありませんから。」と述べた。
また、下級階層のための住宅建設計画を行うための土地の確保なども難航しているという。
そのため、建設業者の多くが土地の所有者と共同で事業を行う傾向にある。
(9 月 28 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
【国内】エアコン付きのヤンゴン市環状鉄道、運賃は 400 チャット
通常のヤンゴン市環状鉄道の列車(各駅停車)より 35 分早く 1 周できる特別急行列車の運行を 10 月の第 1
週(10 月 4 日)から開始することが分かった。
通常のヤンゴン市環状鉄道は 1 周するのに 2 時間 50 分かかっているが、特別急行列車は 2 時間 15 分で 1
周できるという。
インセイン駅から午前 6 時半に出発し、午後 5 時 45 分まで運行する。
特別急行列車の運賃はどの区間でも 400 チャットと設定し、外国人は 2 ドルとなる。
鉄道輸送省のウータンテー大臣が「通常の環状鉄道では 100 チャットの 2 等車と 200 チャットの 1 等車があり
ます。この列車は 400 チャットです。この値段が高く感じるかどうか、実際に乗って確かめてください。」と述べ
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MYANMAR Express
2013/10/2
特別急行列車は 332 席あり、3 両編成、1両につきエアコンが 4 台設置されており、洗面所、お手洗いも設置
されている。
この特別急行列車はインセイン駅、パヤー通り、チーミンダイン、カマユッ、タマイン、インセイン、ダニンゴン、ミ
ンガラードン、パユェッセィゴン、ダダーガレー、マラゴン、バズンダウン、ヤンゴン中央駅に停車する。
(9 月 30 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
【特集】アウンサンスーチー氏は大統領になれるのか?
ネピドーのある議会関係者が「テインセイン大統領の政治改革は、前政権の規制まみれのものに比べずっと優
れたものである。」と述べた。
2011 年 1 月、2010 年総選挙で最多票を獲得した連邦団結発展党と議席の 25%を占める国軍代表での議会
が始まった。
少数民族政党の 1 つであるヤカイン民族発展党のラソー議員は議会が始まったばかりの頃、他党の議員と同
じく連邦システムや州同士の平等性についての質問は禁じられていたという。
しかし、現在の状況については「腹を割って話すことができ、言いたいことが言えるので本当に楽になった。」と
変化を語った。
2012 年 4 月選挙で勝利を収めた国民民主連盟のウィンテイン議員も現在の国会の状況について「やりやすく
なった。」とコメントした。
優れた国家指導者の 1 人であるシュエマン人民代表院議長は来る 2015 年大統領総選挙への出馬を表明し
ている。
シュエマン氏は国民の人気を博しているアウンサンスーチー氏と良い関係を築き、彼女の発言に耳を傾け理
解しようと努力したことにより野党議員からの尊敬や信頼を集めることに成功した。
将来の大統領選においてシュエマン氏は大統領に立候補する資格がそろっているものの、アウンサンスーチ
ー氏は憲法の規定により参加することができない。
これについても同氏は国軍と野党の間に入り協議を進めているのである。
多くの国民に好かれているアウンサンスーチー氏は誠実な人物である。
同氏が率いる国民民主連盟はミャンマーの民主化において重要な政党であることはあまりにも有名である。
同氏がテインセイン大統領やシュエマン氏をサポートしたことで民主化への道のりを迅速に進めることに成功し
てきたのである。
それにより、テインセイン大統領は国民民主連盟を正式な政党として承認したのである。
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2013/10/2
10 年以上にわたり軍事政権はアウンサンスーチー氏を正式に承認していなかったが、同氏の国民への影響
力が弱まっていないということを中間選挙の結果で知ることとなった。
44 議席をかけて行った選挙で国民民主連盟が獲得した議席は 43 議席であった。
大統領府のあるネピドーですら 4 議席をかけた選挙で与党の連邦団結発展党は大敗を喫した。
この国民民主連盟の大勝利の要因は有権者らが民主化を望んでいるということと自分の人生を国家のために
つぎ込んだアウンサンスーチー氏がいるからである。
もちろん、ミャンマー建国の祖であるアウンサン将軍を父に持つということから尊敬を集めていることも要因の 1
つといえる。
アウンサンスーチー氏の写真と軍服をまとった父・アウンサン将軍の写真が並べて飾ってある光景はいたるとこ
ろで見受けられる。
軍事政権時代、活動を制限・統制されていた国民民主連盟は 2012 年の中間選挙で勝利を収めたが、その当
時多くの幹部が投獄されていた。
中には 10 年以上も投獄されている者もいたという。
20 年近く投獄されていた国民民主連盟のウィンテイン氏は現在国会議員として活躍している。
国民民主連盟は現在、地下活動で反対活動を行う政党ではなく議会の中の 1 つの政党となっている。
先の中間選挙のように次の総選挙で大勝利を収めることができると見られている。
連邦団結発展党が 1 議席も獲得できないという状態も十分に起こりえる。
党の勢力を強めるため国民民主連盟は第 1 回政党集会 3 月に開催したが、同党はアウンサンスーチー氏 1
人だけの政党、若い世代・切れ者の新人を受け入れない政党という批判が集まっただけで終わった。
アウンサンスーチー氏に近しいキンレー氏は「スーチー氏が何か言うとそれが原理、方針になります。スーチー
氏を批判するなんて裏切り行為です。」と述べた。
2015 年の総選挙で国民民主連盟が勝利することとアウンサンスーチー氏が大統領になることはイコールでは
ない。
憲法は同氏が大統領になれないように制定してあるのである。
1999 年に死別した同氏の夫はイギリス人で、2 人の息子もイギリス国籍を取得しているため大統領戦に出馬で
きないのである。
現在国民民主連盟は 2008 年憲法改正のため努力している。
また、現在与党の連邦団結発展党も 2015 年総選挙後にすべての議席を国民民主連盟が獲得するのを回避
すべく選挙システムの改正を望んでいる。
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MYANMAR Express
2013/10/2
そのため両者ともに憲法改正には意欲的なのである。
憲法の中に選挙システムについて詳しく言及されているわけではないが、下院での議員数調整のため改正が
必要となっているのである。
改正するために最適な時期は議会に最も多くの議員が出席しているときである。
国民民主連盟は憲法の中でアウンサンスーチー氏が大統領になるのを禁止している項目の改正を行うことが
可能であれば、選挙制度の変更も認める可能性がある。
現在、ネピドーの国会議事堂では数々の協議が行われているところである。
(9 月 28 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
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MYANMAR Express
2013/10/2
ミャンマーエクスプレス注目! 今日の目のつけどころ!!
【法律】憲法を起草しなおすか改正するか、国民民主連盟の意見は本日決定
国民民主連盟のアウンサンスーチー党首が「軍事政権時代に 10 数年をかけて起草された 2012 年憲法を改
正するべきか新しいものを起草しなおすべきか、本日(28 日)決定する予定である。」と述べた。
9 月 28 日、国民民主連盟憲法改正委員会と少数民族政党が会談を行い、上記の件について決定することに
なっているのである。
両者は 9 月 7 日に会談を行い、毎週土曜日に会談を行っていくことが決定した。
前回の話し合いによると、少数民族政党の大半は新しい憲法の起草を望んでいるが、改正の方が適切な方法
であると国民民主連盟側は分析している。
(9 月 28 日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
(解説)
結論は出ませんでした。国民に意見を聞いてみるということになりました。アウンサンスーチー氏は「憲法はやる
気があれば 1 週間でも改正できる。」と言っていましたが、起草しなおすのか、改正するのかさえ自分たちで決
めることができませんでした。党としての意見が出てきていません。国民に聞くといっても、どのような方法でどう
やって意見を集めるのでしょうか。ミャンマーを全国行脚することになると、何ヶ月もかかりそうです。まず、党と
しての見解をまとめるのが先で、憲法すら読んでいない一般国民にどっちにするのが良いかと聞いたところで
意味はないと思われます。
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MYANMAR Express
2013/10/2
ミャンマーエクスプレス注目! 今日の目のつけどころ!!
【経済】ヤンゴン市周辺に石炭火力発電所 3 ヶ所建設、2,000 メガワット出力
ヤンゴン管区内に総出力 2,000 メガワットの石炭燃料の火力発電所を 3 ヶ所建設することが電力省により明ら
かになった。
担当者が「発電能力は石炭火力発電所が一番優れています。」と述べた。
クンジャンゴン町、ティラワ地区、チャウタン地区に建設する予定であり、ティラワに建設する火力発電所は
1,200 メガワット規模の発電所をまず建設し、将来的には 3,000 メガワットまで増強させる予定であるという。
この発電所はタイに拠点を置くトーヨータイ社が建設する。
クンジャンゴンに建設する火力発電所はミャンマーの VIRTUE LAND 社と基本同意書に調印しており、300 メ
ガワットを発電する。
チャウンワ村の灯台の近くに建設する火力発電所はシンガポール、インドの合弁会社 DIAMOND PALACE
SERVICE 社が担当し、500 メガワット出力の火力発電所を建設する。
クンジャンゴンのプロジェクトのみ基本契約書に調印しているが、残りの 2 つのプロジェクトにはまだ調印されて
いないことが分かった。
これらの発電所からの電気は 2015/2016 年度、550 メガワットを供給できるように建設を進める。
電力省の担当者が「電気消費量が多ければ、発電所からの出力を増強する予定である。」と述べ「ミャンマーの
電気需要は毎年 15%の割合で伸び続けており、この需要増加に応えるため毎年発電所の増強を行なってい
く。」と続けた。
(10 月1日発行/7DAY DAILY 日刊紙)
(解説)
ヤンゴン市近郊に石炭燃料の火力発電所の計画が発表されたのはこれが初めてのことです。ただ、この情報
は 7DAY DAILY 日刊紙のみが伝えており、他のメディアには一切出ていません。真偽を確認する必要があり
ます。総出力 2,000 メガワットはかなり大きな規模です。先月、日本の経済産業大臣がミャンマーを訪問したと
き、ラインターヤー地区に 500 メガワットの天然ガス発電所を建設するという話がありましたが、今回の記事では
これが消えています。ティラワ経済特区の発電所建設には日本の ODA が使用されると皆が思っていました
が、結局消滅してしまったようです。また、ヤンゴン市近郊に石炭燃料の火力発電所を造るというのは環境問題
など大きなリスクがありますが、この点がクリアになっているのか疑問です。また、トーヨータイ(日系)以外はまっ
たくの無名企業であり、このような大きなプロジェクトを担当できるのかも疑問です。特にミャンマー企業がこのよ
うな技術を持ち合わせているとは思えません。
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MYANMAR Express
2013/10/2
<国営新聞の見出しコーナー>
9 月 28 日
●政府機関及び個人分野発展のため、優良でクリーンな行政制度を持つ政府機関への変革が必要
●ナンバープレートがミャンマー文字から英語へ移行
●タイから引き渡される違法ミャンマー労働者、今日までに 6 千人超
●ダウェー経済特区計画の実行に向け、ミャンマー、タイ、日本の 3 ヶ国会談実施
●良種なトングワァ雨期米の第一回生産指導実施
●タセー市の天然ガスの漏洩、修理完了
●ピンウールィン市に不法占拠している人々の検挙続行
●ミャンマーへの観光客、確実に増加
●農地争議の再発を防ぐため、時代に適切な農法の提示が必要
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