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団体名
奈良県
取組み事例
タイトル
平城京歴史館大型VRシアター外国語訳システムの導入
概要
平城京歴史館では、奈良時代を俯瞰的に見ることができる映像展示を行っています。
なかでも、奈良時代、大仏建立に情熱を注ぐ当時の人たちの思いや、時代背景などを
日本初の女性皇太子阿倍内親王が語る物語「平城京 安らけし都」を大型5面VR映
像を使って上映し好評を得ているところです。
「平城京安らけし都」の上映については、外国人観光客向けにiPodを使っての同時翻
訳システムを導入しています。
言語は4カ国語対応。
日本語、英語、中国語、韓国語
安らけし都の1シーン
上:聖武天皇、光明皇后とともに知識寺にて
下:大仏建立の作業を子どもたちとともに行う阿倍内親王
平城京歴史館の全景
映像展示を中心に復原遣唐使船の
展示で始まりの奈良を体感できます。
背景・課題
奈良の価値は奈良が
■国家基盤が形成された地
■仏教が伝来した地
■東アジアとの交流が盛んであった地
であるという「歴史」そのものにあり、来訪者に奈良の歴史の価値を理解していただくことが歴史ある
地域としての責務と考えています。
しかし、奈良県には寺院建築、遺跡からの出土品などの「歴史物」の断片的な展示はあっても、その背
景となる「歴史の展示」が不十分であるため、奈良の価値である「歴史」を誰もが体感できる状況に
なっていないことが課題であった。
そこで、歴史の意味、意義を分かりやすく展示する取り組みを「歴史展示」という名称で推進し「平城
宮跡を中心とした奈良エリアにおける歴史展示実施計画」を策定。
実施計画に基づき、大型VR映像「平城京 安らけし都」を製作した。
迫力ある映像と分かりやすい物語で奈良の歴史の価値を理解、体感していただき、奈良観光の最初の1
ページとしてより深くより身近に奈良の良さを感じていただくことに期待しています。
平城宮跡は、2010年に開催された「平城遷都1300年祭」を契機に観光客の訪問が増加し、それ
に伴い外国人観光客数も増加しています。奈良の歴史の価値を外国人観光客にも体感してもらうため、
多言語対応の取り組みを進めているところです。
工夫したポイント
日本初の女性皇太子阿倍内親王を語り部にストーリーを展開し、大型5面VR映像で迫力あるシーンを
演出しました。
また、外国人観光客編対応のため翻訳機を製作し、翻訳機能は原作の雰囲気を感じられるよう
iPodTouchを使っての同時通訳形式を採用しました。同時通訳であるので、見る側は映像に集中して見
ることが可能です。
その他(利用者の声等)
館内アンケートにおいて、外国人の方からのお答えも多数あり、好評の意見をいただいております。
連絡先
部署名 : 奈良県県土マネジメント部まちづくり推進局平城宮跡事業推進室
TEL : 0742-27-8945
E-mail : [email protected]
URL: http://heijo-kyo.com