4)TKドリルによる形成 TKドリルのストッパーを、選択されたインプラン ト

1)埋入位置の決定
埋入位置を決定し、ラウンドバーにて毎分800
回転・注水下で皮質骨を完全に貫通させます。
2)埋入方向と深さの決定
2mmTKパイロットドリルのストッパーを、作業
長(インプラント体の長径+2mm)に調整してく
ださい。埋入方向に注意しながら、ストッパーの位
置まで毎分50回転・無注水で骨形成を行います。
ドリルに付着した自家骨は採取しておいて下さい。
3)TKカウンターシンクによる形成
2mmTKパイロットドリルにて形成された穴に
TKカウンターシンクの突起部をあてがい、インプ
ラント埋入方向に添わせて少し振動を与えながら
皮質骨を毎分50回転・無注水で削除します。
TKカウンターシンクにて形成された平坦な骨面
がプラットフォームの位置となります。深さは歯槽
骨頂から2mmが目安です。
4)TKドリルによる形成
TKドリルのストッパーを、選択されたインプラン
ト体の長さに調整します。TKカウンターシンクに
て形成された骨面に添わせながら、TKドリルの
ストッパーの位置まで毎分50回転・無注水で埋
入窩を形成します。発熱を抑え健康な骨にダメー
ジを与えることのない回転数です。埋入窩の形成
に注水を必要としませんので貴重な血液や成長因
子を洗い流すことはありません。そのため、術後の
疼痛も最小に抑えることができます。TKドリルに
付着した自家骨は採取しておいて下さい。
Twist
A rr o w
Implant
TK4508
A rr o w
Implant
TK4508
Lot. XXX
A rr o w
Implant
TK4508
Lot. XXX
A rr o w
Implant
TK4508
Lot. XXX
Lot. XXX
5)TKアピカルリーマーによる形成
TKアピカルリーマーにて最終的な深さ(インプラ
ント体の長径+2mm)まで埋入窩の形成を行いま
す。TKアピカルリーマーでは骨形成と同時に、埋
入窩や底部に残っている自家骨を完全にすくい取れ
ます。TKアピカルリーマーに付着した自家骨は採
取しておいて下さい。またTKアピカルリーマーの
先端には刃が付与してあるので、ドリリングは埋入
深度の確認をしながら行って下さい。重要な解剖学
的組織に隣接している場合は注意して下さい。
6)インプラント体の取り出しと
TKドライバーの装着
外部バイアルのキャップを外し、アダプター部に
TKドライバーコントラ又はTKドライバーを装
着します。インプラント体を外部バイアルから取り
出し、インプラント体に触れないよう内部バイアル
を外して下さい。
7)インプラント体の埋入
TKドライバーコントラ又はTKドライバーにて
インプラントを埋入して下さい。コントラハンドピー
スを使用し埋入する場合は、最大スピード毎分20
回転・最大トルク35Ncmで埋入して下さい。埋入
深度を微調整する場合は、ハンドレンチまたはトルク
レンチを使用して下さい。埋入操作中、絶対に過剰な
トルクをかけないで下さい。また、前歯部ではストレ
ートハンドルにTKドライバーを装着し埋入すること
ができます。初めは非常にスムーズに入っていきます
が計画された深さになると即座に初期固定が確立さ
れます。
8)インプラントアダプターの除去
初期固定が確認されたら、TKアンスクリューまたは
1.0mmのHEXドライバーにてインプラントアダプ
ターの固定ネジを逆回転して除去して下さい。カバ
ースクリューの緩みがないことを確認し、ドリリング
時に採取した自家骨をカバースクリューと骨の間に
移植します。
9)縫合
歯肉粘膜弁や顎骨に唾液を付着させないよう縫合
します。必要であれば十分な減張切開を行い余分な
緊張を取り除いて下さい。
埋入手術中の注意
■埋入時の最大トルクは35Ncmとし、それより過剰なトルクがかかった場合
インプラントが変形したり、ネジが損傷したりする可能性があります。
もし、骨質が想定されていたものよりも硬く、インプラントが予定の深さに到達
する前に回転が止まってしまった場合は、逆回転でインプラントを一旦取り出し
て下さい。レンチ等で決して無理に埋入しようと
しないで下さい。
取り出したインプラントは必ず生理的食塩水で洗浄して下さい。もう一度埋入窩
を形成しなおしたのちに、再度35Ncmで埋入して下さい。