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「自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する
基本的な計画」の概要について
(1) 計画体系
○宮城県地球温暖化対策実行計画(区域施策編)〔以下、「実行計画」という。〕
地球温暖化対策推進法に基づき、地域における温暖化対策を推進するため、温室効果
ガスの排出削減目標や基本的な方向性を定めた計画(平成26年1月策定)
○自然エネルギー等の導入促進及び省エネルギーの促進に関する基本的な計画
〔以下、「基本計画」という。〕
条例に基づき、温暖化対策の重点施策である再生可能エネルギー及び省エネルギーの
促進に関する具体的な方向性を定めた計画
【計画体系図】
※県の再生可能エネルギーに対する積極的導入姿勢を示すため、平成24年6月に策定した「みやぎ再生可能エネル
ギー導入推進指針」は、基本計画に整理統合する。
(2) 計画期間等
○計画期間
○基準年
2014(平成26)年度から2020(平成32)年度まで
2010(平成22)年度
計画期間は、宮城県震災復興計画の計画期間が2020(平成32)年度までであることから、これに
併せた取組を進めるため、2014(平成26)年度から2020(平成32)年度までの7年間とした。
基準年については、震災復興に向けたまちづくりが進められていく中で、将来の低炭素社会の実
現に向けた基盤づくりを行うとの方向性を明らかにするため、県民の誰もがイメージを共有しやすい
震災発生直前の2010(平成22)年度とした。
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(3) 計画目標
実行計画の温室効果ガス排出削減目標(2020年度において2010年度比で3.4%削減)を実
現するため、基本計画において再生可能エネルギーの導入促進及び省エネルギーの促進に向け
た目標値を下記のとおり設定。
(2010年度)
(2020年度)
テラジュール
【基準年:2010年度】
テラジュール
①再生可能エネルギー等の導入量 2万4,107 TJ → 3万747 TJ
(基準年比+27.5%)
(導入増加量(6,640TJ)は、県内約9万世帯の年間エネルギー消費量(2010年度エネルギー消費量全体の2%)に相当。)
②省エネルギーによるエネルギー消費量の削減率
5.1%
(基準年消費量ベース)
(エネルギー消費削減量(16,179TJ)は、県内約23万世帯の年間エネルギー消費量に相当。)
■ エネルギー消費量に占める再エネの割合
ジュール
6.5→6.7%
(基準年比0.2ポイント増)
テラジュール
※ J とは熱量の単位で、1 TJ (1兆J)は県内約14世帯分の年間エネルギー消費量に相当
※ 2010年度における県内のエネルギー消費量は319,859TJ
②省エネルギーによる削減率
350,000
300,000
削減率
5.1%
250,000
0
2010年度 2020年度
基準年
目標年
割合
0.2ポイント
増
2010年度
基準年
2020年度
目標年
2010年度 2012年度
基準年 現状年
2020年度
目標年
①は、現時点の利用可能量及び近年の導入動向などを基に、目標年における導入量を設定。
②は、復興需要等によるエネルギー消費量の増加を見込む一方、国の対策・施策ケースに基づき、
県民の総力を挙げて対策を講じた場合の削減可能量を分析し、設定。
なお、■は、①の「再生可能エネルギー(自然エネルギー)」と②のエネルギー消費量から設定。
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(4) 宮城県の将来像と基本計画との関係
2020年における
宮城県の将来像
実行計画における
方向性
基本計画
重点プロジェクト
日々のくらし
建物(住宅・事業所)の
低炭素化の促進
①震災復興にあわせた
建物の低炭素化
再エネ・省エネに係る
設備・機器の導入促進
②太陽光発電の普及
加速化
県民・事業者のライフスタ
イル・事業スタイルの転換
③県民総ぐるみの省エ
ネルギー行動の促進
地域に根ざした再エネ
等の導入と持続的利用
④地域に根ざした再エネ
等の導入と持続的利用
の推進
エネルギー消費の少ない
建物で快適な暮らし
エネルギーの効率的利
用が図られている暮らし
一人ひとりが自然にCO2
削減に努めている暮らし
地域
地域エネルギーの利活
用が進んでいる地域
低炭素型のまちづくりが
実現されている地域
低炭素型の交通への転
換が実現している地域
ものづくり
クリーンエネルギー産業
の発展による富県宮城
環境と防災に配慮した
エコタウンの形成促進
エコモビリティの促進
⑤環境・防災に配慮し
たエコタウン形成促進
低炭素・エネルギー産
業の誘致・育成
環境にやさしい農業と食
の地産池消
食料の地産地消の促進
森林・林業ビジネス・バイ
オマス産業の活性化
森林・林業・バイオマス
産業の振興
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⑥産学官連携による
環境・エネルギー
関連産業の振興
(5) 計画の重点プロジェクト
①震災復興にあわせた建物の
低炭素化の推進
②太陽光発電設備の普及加速化
・身近な再エネとして、導入状況などを勘案し
ながら引き続き導入促進。
・製品の地産地消も視野に検討。
・「屋根貸し」による公共施設への導入。
・震災の建替え需要に合わせ、エネルギー効
率の高い住宅・建築物への取組を支援。
・抜本的対策が必要な既存住宅の高断熱化、
高気密化に向け、断熱改修への支援を実施。
③県民総ぐるみの省エネルギー
行動の促進
④地域に根ざした再生可能エネルギー
等の導入と持続的利用の推進
・地球温暖化防止活動推進員の活動支援や環
境教育などを通じた、地域での取組を推進。
・普及啓発活動による幅広い層へのきっかけ
づくりを行う。
・自然情報や法規制などエネルギー資源活用
に関する情報を整理・提供。
・地域の検討組織や導入事業への支援を
通じた普及の加速化。
・木質バイオマス利用システムモデルの構築。
⑤環境と防災に配慮したエコタウン
の形成促進
⑥産学官連携による環境・エネルギー
関連産業の振興
・エコタウン(スマートシティ)形成に対する広
域的支援
・公共施設への再エネ導入による災害時の
エネルギー供給拠点の確保。
・道路等のインフラ整備で
省エネ対策を推進。
・再生可能エネルギーの大規模な導入やエコタ
ウン形成の動きに合わせた産・学・官の連携
による新たなクリーンエネルギー産業の創出。
・エネルギー分野における取引創出及び拡大。
・関連産業への県内企業
参加促進による
県内産業の育成
と活性化。
電力会社の
電力供給インフラ
再生可能エネルギー
発電設備
・太陽光発電
・バイオマス発電
・地熱・廃熱発電
・小水力発電
・風力発電 など
復興住宅,公共施設など
・太陽光発電の装備
・エネルギー管理システム
スマートグリッド
蓄電池
電気自動車
緊急時電源
余剰電力を充電
EV CHARGING STAND
新しい都市インフラ
(急速充電ステーション、
創エネルギー型インフラ等)
EV
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