第 6 回 連続写像 1 クラス 学籍番号 名前 問 1. (X, OX ), (Y, OY ) を位相空間, f : X → Y が次の性質を満たすとき f は連続写像であることを示せ [ ] ∀A ∈ CY f −1 (A) ∈ CX を示せ. 示すことは ∀V ∈ OY に対して f −1 (V ) ∈ OX を示せばよい.V c ∈ CY なので条件より f −1 (V c ) ∈ CX である.ここで = f −1 (V )c であるので f −1 (V ) ∈ OX . f −1 (V c ) 問 2. 集合 X = {a, b, c, d} の 2 つの開集合系 O1 (X) := {∅, X, {a}, {b}, {a, b}, {a, c}, {a, b, c}}, O2 (X) := {∅, X, {a}, {b}, {a, b}, {c, d}} に対し,次の写像が連続になるか調べよ. (1) 恒等写像 idX : (X, O1 (X)) → (X, O2 (X)) id−1 X ({c, d}) = {c, d} ̸∈ O1 (X) であるので連続ではない. (2) 恒等写像 idX : (X, O2 (X)) → (X, O1 (X)) id−1 X ({a, c}) = {a, c} ̸∈ O2 (X) であるので連続ではない. (3) f (a) = f (b) = b, f (c) = f (d) = d で定義される f : (X, O1 (X)) → (X, O2 (X)) 定義から f −1 (a) = f −1 (c) = ∅, f −1 (b) = {a, b}, f −1 (d) = {c, d} である. ここで f −1 ({c, d}) = {c, d} ̸∈ O1 (X) であるので連続ではない. (4) f (a) = f (b) = b, f (c) = f (d) = d で定義される f : (X, O2 (X)) → (X, O1 (X)) f の定義からこれは連続である.各開集合の逆像を考えて確かめよ. 問 3. 集合 X から位相空間 Y への写像 f が与えられているとする.Y の開集合系 OY に対して,OX ⊂ P(X) を OX := {U ∈ P(X) | ∃V ∈ OY [U = f −1 (V )]} = {f −1 (V ) ∈ P(X) | V ∈ OY } によって定めるとき,次の問に答えよ. (1) OX は X の開集合系であることを示せ. 定義を確認すればよい. ∩ (O2) について: U ⊂ OX で ♯ U < ∞ なので U = {U1 , . . . , Ur } とする.このとき U ∈ OX を示す. −1 (V ) と書くことができる. 各 Ui ∈ OX に対してある V ∈ O が存在して U = f i i i Y ∩ ∩ ∩ ∩ ∩ U ∈ OX である. このとき U = ri=1 f −1 (Vi ) = f −1 ( ri=1 Vi ) であり ri=1 Vi ∈ OY であるので (O3) も同様に示せる.
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