Kobe University Repository : Kernel Title スポーツ障害および運動療法を必要とする疾患の予防及 びリハビリテーションに関する調査研究 : 報告II 深呼吸 の心拍率におよぼす影響 (社団法人神緑会事業報告1) Author(s) 圓尾, 宗司 / 堀, 清記 / 稲森, 義雄[他] Citation 神戸大学医学部神緑会学術誌, 7: 9 Issue date 1991-06 Resource Type Departmental Bulletin Paper / 紀要論文 Resource Version publisher URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/81007173 Create Date: 2015-02-01 神 緑 会学術 誌 第7巻1991年 「 報 告 皿1』 深 呼 吸 の心拍 率 にお よぼ す影 響 事業協力者:堀 清 記(兵 庫 医科 大学 第1生 理) 稲森 義 雄(兵 庫 医科 大学 行動 学) 小室 透 辻田 純 三 供 庫 医科 大学 リハ ビ リテ ー シ ョン音匡) 供 庫 医科 大学 第1生 理) は じめ に 呼 吸 振 幅 は 個 人 差 が 大 き く、 胸 部 呼 吸 で は6秒 われ われ は運動 の ウ ォー ミングア ップや クー リング 条件・ が10秒 条 件 よ り有 意 に 大 き か っ た が(P<.05)、 腹部 ダ ウ ンで しば し ば 深 呼 吸 を す る 。 こ の こ との 意 味 は何 で は 有 意 差 は な か っ た 。 腕 の 上 下 は 呼 吸 振 幅 を大 き く で あ ろ うか6ま す る 被 験 者 が 多 か っ た が 統 計 的 な 差 は な か っ た。 た 、 武 道 や健 康 法 で は 、 しば しば ゆ っ TVも く り と腹 式 呼 吸 を す る に よ って 心 身 の 安 定 が 得 られ 集 呼 吸 振 幅 と同 様 個 人 差 が 大 き く、6秒 条件 よ 中 力 も増 す と 言 わ れ て い る 。 そ う した 効 果 の 確 認 と今 り も10秒 条 件 が 大 で あ る と い う傾 向 が 示 され た に 過 ぎ 後 の研 究 の た め の 基 礎 的 デ ー タ を得 る た め に様hな ず 、 腕 の 使 用 は差 を生 み 出 さ な か っ た 。 呼 VO2は 吸 条 件 の も と で い く'?か の生 理 反 応 を測 定 した が 、 そ の 内 の 単 純 な ケ ー ス につ'いて 報 告 す る。 腕 を使 用 した 方 が 大 き か っ た が(P〈.01)、 6秒 条 件 と10秒 条 件 の 差 は な か っ た 。 600VCO2は 方 両主効 法 果 が 有 意 で 、6秒 被 験 者:健 康 な 成 人 男 性6名(平 均28.7才)。 二 酸 化 炭 素 排 出 量(vco2)を 酸 条 件 よ り大 き く (Pく,05)、 また v 部 と腹 部)・お よ び 一 回 換 気 量(TV,)、 素 摂 取 量(vo2)、 条 件 の ほ う が10秒 goo [ ロ 呼 吸 曲 線(胸 装置 保 た れ た。心 電 図 、 一 :人 工 気 象 室 で 温 度24度 湿 度60%に 測定 腕 を上 下 した ほ う 800 がVCO2は 一 した。 大 き か っ た(P<.01)。 手 続:被 験 者 は 測 定 器 具 を 装 着 後 、 コ ン ピ ュ ー 一タ画 し な い 場 合(R条 件)に 件)と Fig:1各 そう 条 件 の 平 均 旧1(丸)とIBI振 幅(長 方 形) つ い て 報 告 す る。 こ う した 呼 間繰 り返 した 。 各 種 の デ ー タは1呼 吸 ご とに ま とめ ま と め て 処 理 した 。 呼 吸 振 幅 は 各 被 験 者 ご と にR6秒 本 研 究 で は 深 呼 吸 の 長 短 、 そ して腕 の 上 下 を伴 うか 条 件 の振 幅 の 標 準 偏 差 を基 準 と して 求 め た 。 否 か が 心 拍 率 に ど う影 響 す る か を調 べ た 。 長 い 深 呼 吸 は 平 均IBIを 結 H 10 秒 1BI (ms) 条 件)、 そ して こ れ ら を吸 気 と と も に 腕 を 上 げ 呼 気 に と もな い 下 げ る 場 合(H条 吸 を2分 900 の 吸気 と の 吸 気 と5 -OI'oi 秒 の 呼 気(10秒 条 件)、 も う一 方 は5秒 R 10 秒 3秒 の 呼 気(6秒 H 6秒 た が って 様 々 な 呼 吸 を行 っ た 。 そ の 内 、3秒 ーR 6 秒 面 の サ イ ン 曲線 と そ の 上 を移 動 す る ペ ー ス メ ー カ に し 長 く、IBr振 や や 小 さ く し、VCO2を 果 統 計 は 呼 吸 時 間 の 長 短 お よ び 腕 を上 下 させ る か 否 か の 条 件 で 分 散 分 析 を行 っ た 。 平 均IBIは6秒 す る 深 呼 吸 はIBI振 条件 よ り 幅 を大 き く し、 呼 吸 振 幅 は 小 さ く し た 。 一 方 、 腕 を上 下 幅 は 大 き くす る が 平 均IBIに 響 し な か っ た 。 ま たVO2とVCO2と は影 は大 き くした。 も10秒 条 件 の 方 が 有 意 に 大 き か っ た(P<.02)。IBI 呼 吸 性 不 整 脈 は 迷 走 神 経 の 緊 張 度 と密 接 に 関 係 して い 振 幅 は6秒 条 件 よ り も10秒 条 件 の 方 が 有 意 に 大 き く る と言 わ れ る の で 、少 し乱 暴 で は あ るが 簡 潔 に 言 う と、 (P<.ol)、 ま た 腕 を使 った 深 呼 吸 の 方 が 大 き か っ た 長 い 深 呼 吸 は 副 交 感 神 経 系 の 活 動 を増 す と言 え る で あ (P<.01)。 す な わ ち平 均IBIは 長 い呼 吸時 間 の方 が ろ う。 腕 の 上 下 は 当 然 エ ネ ル ギ ー 消 費 を増 し、 交 感 系 長 か っ た が 、 腕 の 上 下 と は 関 係 な か っ た 。 しか しIBI を 賦 活 す る が 同 時 に 副 交 感 的 な作 用 も表 わ した 。 従 っ 振 幅 は長 い 呼 吸 そ して腕 を使 用 した 方 が 大 き く、 図 か て 、 ゆ っ く り と した 長 い 深 呼 吸 、 そ れ も腕 を上 下 させ ら も 明 か な よ う にIBIを 短 か く しな い で 長 くす る こ と る 深 呼 吸 は 交 感 、 副 交 感 の 両 神 経 系 を賦 活 させ 、 心 臓 で 振 幅 が 大 き くな っ て い た 。 血 管 系 に 好 ま しい 効 果 を もた らす と期 待 で き る 。 9
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