流体継手
2. 選定計算
●加速時の温度上昇
高頻度起動または高慣性加速の場合は次の計算を行
なってください。そのためには次の使用条件が必要
です。
kW
Pm ……原動機容量
r/min
Nm ……入力回転数
kW
PL ……必要負荷容量
J
……慣性値
kg・m2
θ0 ……雰囲気温度
℃
はじめに、原動機容量、入力回転数より容量選定表
(表 1)によって選定します。次に下記の点をチェッ
クしてください。
A)加速時間
B)上昇温度
C)許容頻度
θa =
Q=
ta =
…………(1)
9.55 × Ta
Nu = Nm
100 − S
100
TL =
…………(2)
…………(3)
9550 × Pm
…………(4)
Nm
+
10 76.5
TL・ta
8
…………(8)
表 3 流体継手の熱定数
サイズ 6 7 8 9 11 12 13 15 17 19 21 24 27 29 34 D34 46 D46
K 0.6 1.2 1.5 2.5 3.2 4.2 6 9 12.8 15.4 21.8 29 43 56 92 138 ー 332
CK ー ー ー ー 3.7 5 6.8 10 14.6 17.3 25.4 32 50 63 99 ー ー ー
CCK ー ー ー ー ー ー ー 10.3 15.8 19.4 27.5 33.8 53.9 66.6 101 ー 175 ー
●定常運転中の上昇温度
θL = 2.4・
PL・S
…………(9)
K
K:係数
表4
800
500
1000 1200
350
300
6K
200
46K
4K
D3
34K
100
29K
27K
24K
80
60
9550 × PL
50
…………(5)
Nu
40
流体継手
21K
19K
17K
15K
30
s
r/min
N・m
%
N・m
N・m
スリップ率は一般的に次の値を使用してください。
表2
13 以下
4
J・NU
4
係数表
ta :加速時間
Nu:流体継手の出力回転数
Ta:加速トルク
S:スリップ率
Tm:定格トルク
TL:負荷トルク
サイズ
スリップ率
Nu
D4
Ta = 1.65Tm − TL
Tm =
…………(7)
C
Q:加速中に発生する熱量
kcal
C:流体継手の熱定数
kcal/℃
A)加速時間
J × NU
Q
15 〜 19
3
20
13K
12K
11K
10
9
8
7
9K
6
5
8K
4
7K
3
6K
2
21 以上
2
1
500
600 700 800
1000
1400
1200
900
2000
3000
4000
5000
B)上昇温度
θf =θ0 +θa +θL
…………(6)
θf:加速後の流体継手の温度
θa:加速時の上昇温度
θL:定常運転中の上昇温度
℃
℃
℃
許容温度の限界は 140℃です。
計算結果が 140℃以上になった場合、お問合せくだ
さい。
C)許容頻度
Hmax =
3600
…………(10)
ta + tL
tL = 103・
Q
θa
2
+θL ・K
Hmax :最高許容頻度
:最小動作時間
tL
160
…………(11)
cph
s