当院にて経験した抗 LW 抗体

【ポスター発表】
-臨床検査部門-
14:00~14:10(西 3 ホール A)
当院にて経験した抗 LW 抗体の一例について
《演者》
一橋病院
飯田 美幸
【はじめに】
今回私たちは、抗 LW 抗体を有する患者の輸血を経験したので報告する。
抗 LW 抗体は、Rho(D)陽性でも抗体スクリーニング血球で、抗 D 抗体様の反応を示す非常にまれな抗体で
ある。
【症例】
年令: 75 歳・男性
血液型: O 型 Rho(D)陽性
平成 23 年 7 月 吐気・嘔吐持続したため入院となる。
診断: 肝硬変・多発性出血性胃潰瘍・貧血
入院時検査所見: WBC4300/μl・RBC141×104/μl・Hb 5.4g/dl・Ht 16%・Plt4.0×104/μl
高度貧血が認められた為、輸血適応となった。
【内容】
入院後、輸血を 3 回実施。
1 回目の輸血にて交差適合試験で連銭形成を認め、不規則性抗体スクリーニング血球では連銭形成か凝集
かの判断がつかなかったが、Dr 判断のうえ輸血を実施した。また、不規則抗体同定の精査を東京都赤十字血
液センターへ依頼した。その結果、抗 LW 抗体を認めた。また他の同種抗体は認められなかった。
2 回目及び 3 回目は、交差適合試験及び不規則抗体スクリーニング血球に対し凝集を認め輸血の判断がつ
かず、再度、精査を依頼した。東京都赤十字血液センターから輸血可能との報告をうけ、交差適合試験で凝集
を認めたが輸血を行った。
【まとめ】
今回のように特殊な症例は、不規則性抗体検査を血液センターへ依頼する必要があるので、担当医と十分に
相談し輸血の可能性がある場合は早めに検査依頼をして頂くようにお願いした。また、参考文献の資料提供な
ど他施設の協力を得られ、また血液センターとの連携で安全に輸血することが出来た。
今後も、他施設との連携を密にし、より安全な輸血実施を心掛けていきたいと思う。
第 50 回TMG学会