定常波 大阪 ★★★★★ (1) 振幅の減衰がないとして, y(0, t) ⇔ y(−L, t − L L ) = A1 sin 2πf1 (t − ) V V ※ ⇔ は同位相を表す。 振幅は A1 から A2 に減衰しているので, = A2 sin 2πf1 (t − L 2πf1 L ) = A2 sin(2πf1 t − ) V V (2) L V (3) 音源が動いていることにより,マイクロホンが観測する振動数は f2 となる。 振動数 f2 の波を出す静止した音源が x = −L にあるとして,その波の式を y ! (−L, t) = A1 sin 2πf2 t として考えればよい。 ∴ y(0, t) ⇔ y ! (−L, t − L 2πf2 L ) ∴ y(0, t) = A2 sin(2πf2 t − ) V V (4) t2 = t1 + L − ut1 V (5) (3) より,y(0, t2 ) = A2 sin(2πf2 t2 − 2πf2 L ) V y(0, t2 ) ⇔ y(−L + ut1 , t1 ) ∴ y(0, t2 ) = A2 sin 2πf1 t1 この2つの波の位相が等しいことと (4) の結果から f2 t2 − f2 L V = f1 t1 ∴ f2 = f1 V V −u (6) マイクロホンは音源の中点なので定常波の腹となるので 2A2 sin(2πf1 t − α) (7) 定常波の腹から λ 4 ずれたところは定常波の節になるので V 4f1 10 円形波の干渉 ★★★★ 03 東大 I (1) 縁で腹なので,そこから 1/4 の所が節になるので, d= λ c = 4 4f (2) ! ! 直接波: x2 + (y − h)2 ,反射波: x2 + (y + h)2 (3) (4) ! ! 1 x2 + (y + h)2 − x2 + (y − h)2 = (m + )4d (m = 0, 1, 2, …………) 2 S! (0, −h) (5) 省略 II (1) λ! = √ c2 − V 2 f (2) λ! d = = 4 ! √ c2 − V 2 4f 3 連星系のドップラー効果 06 東大★★★★★ I (1) 恒星と惑星の重心位置は不変なので C は重心である (2) 恒星と惑星の重心までの距離を A, a とすると a : A = M : m ∴ A = 重心まわりの運動方程式は m a M v2 Mm =G a (a + A)2 ! M GM ∴ v = M +m a m 運動量保存より m mv = M V ∴ V = M +m (3) ! GM a vr = v sin θ (4) Vr = −V sin θ V = m v M II (1) c − V sin θ λ0 c sin θ mλ0 ∆λ = − c M +m (2) | sin θ| = 1 として ! GM a ! " " " ∆λ " | sin θ| mλ0 GM " " ≥ 10−7 " λ0 " = c M + m a ∴ a ≤ m2 GM c2 (M + m)2 × 1014 14 単振動する音源のドップラー効果 ★★★★★ 85 東大 I パラボラアンテナの役目をする(傘等を広げ),そこに一方が閉館の気柱を用意し,気柱 の共鳴実験により波長を測定する II B のたて笛の内部には定常波が存在するので,夕方の時点で,たて笛が例えば長さ l 片閉 管だとすると, c0 = f0 λ0 ここで, L= λ λ n + より, 2 4 λ0 = 4L 2n + 1 ∴ c0 = f0 4L ……… ① 2n + 1 また,夜になったときのたて笛の中の波の基本式を立てると c0 − a∆θ = (f0 − ∆fn ) 4L ……… ② 2n! + 1 ここで,音速は 331.5 + 0.61t[m/s](t[℃]) で与えられるので,気温が 10 ℃下がったとし ても 6.1[m/s] 程度 (1,2%) のずれ。音速は 340m/s 程度,たて笛の固有振動数は数百 Hz であることを考えると,波長は数十 cm 程度となり,たて笛の長さを考えると,n の値は たいして大きくない数となることが推定される。よって n が1ずれると数 10% の音速の ずれが必要となりこれは起こりえない。よって,音速がやや小さくなった程度では,共鳴 状態のときの腹の数は変化せず,波長は変わらず,共鳴のために必要な振動数がやや小さ くなると考えられる。よって,②で n! = n として c0 − a∆θ = (f0 − ∆fn ) 4L ……… ②’ 2n + 1 ①,②’ より,, c0 − a∆θ = (f0 − ∆fn ) ∆θ = c0 f0 c0 ∆fn af0 7 III 波長は, 単振動の最大の速さを v0 として, 最大:λmax = c0 + v0 c0 − v0 ,最小:λmin = f0 f0 B が観測する振動数は,波長が, f0 + ∆f = f0 − ∆f = c c c0 λmin c c c0 λmax c 倍となることに注意して, c0 = c0 f0 c0 − v0 = c0 f0 c0 + v0 2式より, (c0 + v0 )(f0 − ∆f ) = (c0 − v0 )(f0 + ∆f ) ∴ v0 = ∆ c0 f0 B で観測される周期 T とブランコの単振動の周期は一致するので, ∴ v = ∆ 2π c0 cos t f0 T IV T = 2π ! l gT 2 ∴ l = g 4π 2 またレコーダーは B 向き水平に v0 で最下点から水平投射されたものと考えられるから, レコーダーが地面と衝突するまでの時間を ∆T ! とすると, f0 ∆T ! = (f0 + ∆f )∆T ∴ ∆T ! = (1 + h= ∆f )∆T f0 1 g∆T !2 2 " % # $2 1 T2 ∆f 2 ∴ H = l + h = g + 1+ ∆T 2 2π 2 f0 8 干渉と反射 11 東工大★★★★ (a) (ア) (イ) (ウ) (b) (c) 与式より x(cos θ − cos θ! ) 2π x(cos θ − cos θ! ) = 2πm λ cos θ cos θ! = λ λ! d sin θ d sin θ! + =1 λ λ! V − w sin θ! V + w sin θ = λ! λ ! " V V sin θ sin θ! w − = + w= = f0 ! λ λ λ λ! d (d) 前問の結果より V V − ! = f0 λ!! λ V V − = f0 λ! λ ∴ V V − = 2V0 λ!! λ 21 縦波と横波の屈折の法則 ★★★★★ 13 東大改 I (1) 略 (2) PS = VA T VA T sin α = k ! ゆえに sin θ! = sin α sin θ k (3) 屈折の法則より, 縦波が全反射し,横波が全反射しなければよいので, sin φ VB VB = ゆえに sin φ = sin α VA V sin α A !!!!!!!! 縦波の屈折: VB sin φ! VB = k ゆえに sin φ! = sin α sin α VA kVA !!!!!!!!! 横波の屈折: II (1) 前問の結果より, 屈折波が横波になる条件は, sin φ > 1 かつ sin φ! < 1 ゆえに VA kVA < sin α < V VB B !!!!!!!!!!!!!!!!! hA h , YX = であり, 板Aでは, 横波(速さ VA ), 板Bでは縦波(速 cos α cos φ! さ VB /k )であるので, 求める時間 t は, ! " OY YX t=2 + VA VB /k ! " hA kh =2 + VA cos α VB cos φ! (2) OY = !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 20 回転歯車を用いた光速測定 ★★★★★ 91 東大 I 歯と歯の通過時間は 2 × 10−5 s より,周期は T = 2 × 10−5 × 200 = 4 × 10−3 s ∴ f = 250 II 水を満たすと時間は,さらに (n − 1) 右に (1.3 − 1) 2l 〔s〕だけ遅れるので, c 103 1 2 × 10〔 cm〕 = 0.2cm だけずれる。 8 3 × 10 5 × 10−6 III 後の歯と歯の通過時間は T " = 5 × 5 × 10−6 s となるので, 2L = 2 × 10−5 m + 1.6 × 5 × 10−6 c 最初: 2L = 2.5 × 10−5 m + 0.6 × 5 × 10−6 c 後: 2 式より, m = 1 ,故に L = 4.2 × 103 m IV 必要がある。同じ次数(m)である必要があるため徐々に変化を見る必要があるため。 14 スリット型干渉総合の記述解答 (1) 単スリットにおける弱め合いの条件から wsinθ0 = λ ∴ sinθ0 = λ w (2) w >> λ のとき sinθ0 → 0 より θ = 0 に鋭いピーク w << λ のとき sinθ0 →∞ よりすべての θ に一様なピーク (3) 干渉条件式 (4) 観測する方向の θ は x L ¡¡1 ! " w λ l2 + ( )2 − l = ∴ w = 4lλ + λ2 2 2 となるので θ は微小。図2においてほぼ一定強度で各スリットから出る波を扱 うことになる。よって各スリットから一定強度の光が出ると近似できる。 (5) dsinθ = mλ d x mLλ = mλ x = L d ∴ ∆x = (6) 最大強度 : # 3+1 3+3 $2 = Lλ d 4 倍,最小強度 9 # 3−1 3+3 $2 = 1 倍 9 (7) 鏡との反射により位相が π ずれるので,明暗が逆転する (8) x 方向 λx = λ c , cx = の進行波 cosθ cosθ y 方向 λy = λ の定常波 sinθ y 軸に沿って見ると y = 0 は定常波の腹となるので節になるには D= λy λy 1 λ + m (m = 1.2…) ∴ D = (2m + 1) 4 2 4 sinθ 1 干渉の解答 I ! ! dx ad dx ad + = mλ(m = 1, 2, 3…) 2: − = m λ(m = 0, 1, 2…) L l L l 1: II I より ! (m − m )λ = 2 また 1:x= ! ad < 2λ ∴ m − m = 1 l L L L L mλ − a 2 : x = (m − 1)λ + a d l d l はっきりとした干渉縞が観測できるには,これらが一致すればよいので m = 1 のとき L L L lλ λ − a = a ∴ a = d l l 2d III 一様な干渉縞になるには,1の暗線と2の明線が重なればよいので, 最小の a のときを考えて L L L lλ λ − a = a ∴ a = 2d l l 4d IV II だと一様になり,III だとはっきりした干渉縞になる。 (創作問題) 1 ニュートンリング ★★★★ I d1 ≈ r2 2R1 II ∆ = 2h − (d1 + d2 ) = 2h − r2 ( 1 1 + ) R1 R2 III II より r= ! R1 R2 (2h − mλ) R1 + R2 IV m ≥ 22 のとき r は最小になる。このとき rmin = √ 40× 10−4 [m] 24
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