出雲市松くい虫防除計画区域の一部見直しについて(486KB)(PDF文書)

全 員 協 議 会 資 料
平成26年(2014)9月26日
産 業 観 光 部 森 林 政 策 課
報告 産7
出雲市松くい虫防除計画区域の一部見直しについて
1.見直し理由
守るべきマツ林として本市が防除対策を実施する「出雲市松くい虫防除計画区域」
(以
下「防除区域」という。)について、より効率的に対策を進めるため、健全マツ及びマツ
林の樹種転換の状況などを基に、防除区域の一部見直し(解除)を行います。
2.背景
(1)本来区域は 5 年に 1 度見直しを行いますが(次期見直年度:平成 28 年度)、森林病
害虫等防除対策補助金の増加を背景に、国、県から適正な区域の指定等について指導
を受けています。
(2)平成 25 年度から市町村が同補助金を活用する場合、防除区域における発生被害量
に対する駆除量の割合が 90%以上になるよう、区域の見直し等具体的な対策を講じる
よう求められています。
3.防除区域の指定を解除するマツ林(いずれも平田地域)
マツ林名/区域の区分
区域面積
① 河下①(猪目地区)
地区保全森林
47.1 ha
② 河下②(唐川地区)
地区保全森林
30.8 ha
③ 河下③(唐川地区)
地区保全森林
19.4 ha
合
計
97.3 ha
4.当該マツ林の現状
(1) 調査方法
① 航空写真と現地踏査により現況の松林分布を確定し、GPS測量により面積を算出。
② 上記①の松林内で標準地調査(10m×20m)を 1 区域につき 3 箇所実施し、健全マ
ツ、枯れマツ及びその他樹種の本数をカウント。
③ 上記②によりカウントした本数から調査対象区域における推定本数を算出。
(2)区域別調査結果
H26 年度
区域内
防除区域名
松林面積
(台帳値)
A
Aにおける
松林面積
(実測値)
枯れマツ
推定本数
健全マツ
推定本数
枯れマツ
推定割合
(直径 10cm 以上)
その他樹種
推定本数
(直径 10cm 以上)
河下①
(猪目)
47.18ha
8.22ha
30,600 本
130 本
99.6%
23,500 本
河下②
(唐川)
30.82ha
6.09ha
24,500 本
500 本
98.0%
19,500 本
河下③
(唐川)
19.42ha
1.39ha
19,300 本
200 本
99.0%
13,800 本
※その他樹種:アブラギリ、ヤブツバキ、シロダモ、ネズミモチ、アラカシ、クロキ外
航空写真・現地踏査・標準値調査の結果、健全なマツはほとんどなく、マツ林が形成
されていない状況であるとともに、マツに代わって広葉樹が生育し、樹種転換が図ら
れている状況を確認しました。
従ってこの区域は、自然再生による樹種転換森林とみなし、防除区域を解除します。
5.指定解除のスケジュール
平成 26 年 10 月 地区実施計画の変更
6.見直し後の本市防除区域
見直し前
区域数
面積
7.解除する防除区域
見直し後
増減
20
17
▲3
1,189.26ha
1091.96ha
▲97.3ha
(防除区域図の抜粋)