すべての子どもの権利が保障される保育・教育、子育て支援の制度の

年
月
日
すべての子どもの権利が保障される
保育・教育、子育て支援の制度の実現を求める請願
衆議院議長殿
参議院議長殿
紹介議員
請願代表者氏名
外
名
請願趣旨
経済大国であるはずの日本で、子どもの貧困率が上昇を続けています。保育・
教育、子育て支援に対する公的支出の割合は先進国でも最低レベルであり、格
差や貧困が広がり、東日本大震災や原発事故からの復興の遅れなどから、子ど
ものいのちと安全が脅かされています。
また、少子化にもかかわらず保育所の待機児童問題が深刻化し、低すぎる処
遇が原因で保育士不足が社会問題化しています。必要な職員がそろわないため
に、切実な保育所入所の願いに応えられない事態も起きています。
保育所はこれまで憲法 25条、児童福祉法 2条、24条などに基づき、子どもの成
長・発達を保障する福祉施設として大きな役割を果たしてきましたが、政府は2015
年 4月から、現行制度を大きく改変する子ども・子育て支援新制度（以下、新制
度）の実施を決めました。給付制度と直接契約制度を基本とする新制度では、多
様な施設・事業に、規制緩和も含めた異なる基準が認められ、子どもの保育に格
差が生じ、保育環境が悪化するのでは、保育料など保護者負担が増えるのでは、
などが心配されています。
多くの保護者は安心して預けられる認可保育所を求めています。国と自治体の
責任のもとで、最低基準が守られ、公費による財源保障を基本に保育・教育、子
育て支援の制度を整備していくことが、子どもの権利保障にとって必要です。
2014年は日本政府が子どもの権利条約を批准して20年目にあたります。子ども
たちはどんな地域、どんな家庭に生まれても、いのち、くらし、あそび、学びの権利をは
じめ、自分らしく生きていく権利の主体として尊重されなければなりません。すべての
子どもが豊かに育つ権利が保障され、だれもが安心して子どもを産み、育て、働き
続けることができる保育・教育、子育て支援の制度の実現を求めて、以下について
請願します。
よりよい保育を！実行委員会
連絡先：全国保育団体連絡会TEL03-6265-3171
〒162-0837
東京都新宿区納戸町26-3
取扱団体：連絡先
請願事項
1. すべての子どもが豊かに育つ権利が等しく保障されるよう、保育・教育、子育て
支援の制度を抜本的に改善・拡充してください。
2. 保育を必要とする子どもの保育は、児童福祉法24条1項に基づく認可保育所で市町
村が責任を持って行えるようにしてください。
・保育に要する費用（公定価格）は、乳幼児の発達を平等に支えるにふさわしい
内容にしてください。
・公立保育所の運営費と施設整備費の国庫補助を復活してください。
・市町村が認可保育所を基本に待機児童対策などを行えるよう、認可保育所の新
増設・整備に向けた特別な予算措置をしてください。
3. すべての子どもに良質かつ適切な保育・教育が保障されるよう、保育・教育、子
育て支援関連予算を大幅に増やし、条件整備をしてください。
・保育所、幼稚園、学童保育など子どもの保育に関わる施策・事業の基準を改善
してください。
・保育士、幼稚園教諭、学童保育指導員など、職員の処遇を専門職にふさわしい
ものに改善してください。
・保育料などの保護者負担軽減のために必要な措置をとってください。
4. 格差と貧困を解消し、だれもが安心して子どもを産み、育て、働き続けることが
できるよう、雇用、労働時間、賃金、住まいなどに関する施策を整備・拡充して
ください。
住
所
※この署名用紙は厳重に保管し、集計後国会に提出します。国会
名
の請願以外の目的に個人情報が使用されることはありません。
氏

Download Report