だ 円 の 諸 命 題 の 初 等 的 証 明

Math.
X-1,
Rep.
1975.
だ 円 の 諸 命 題 の 初 等 的 証 明
津
田
丈
夫
(1975年4月25日
受付)
だ 円 の定 義
2定 点F,F'に
対 して
FP+F'P
で あ る点Pの
@一
= 2a
定 数)
軌 跡 を だ 円 とい う。F,F'
を焦 点 とい う。
先 ず 次 の定 理 を 出発 点 とす る。
基
本
定
理
だ 円 の周 上 の点Pに 於 け る接 線 と直 線
FP,F'Pの
夫 々 とな す 角 は等 し い。
証 明(本 部 均 氏)
r+r'
= 2a
r =1/ (x—c)2 +y2,
両 辺 を 弧 の長 さの ペ ラ メー クSで 微 分 す
る。
図1
(dr
d
ar
s—ax
dx + ar
ds
ay
dy—arar
1
ds
ax , ay .1
dx
ds
r
=—
dy
r•t
ds
こ こ で プ ー窟
ψ は だ 円 の 接 線 ベ ク ト・
…
又1fl・
・i・ltl-・
・)
そ こで
一一
-!---•t+
rr'
.' .
定
一畠'
=-•t
= 0
cos 0 = —cos cp
.• .
i r— 0 = Co,
理1.
だ 円 の接 線 へ 焦 点Fよ
る半径aの
円で あ る。
り下 した 垂 線 の 足Rの
軌 跡 は0(だ
円 の 中 心)を
中心 とす
証明
点Pに 於 け る接 線 に 関 す るFの 対 称 点 をQ
とす る。 す る とFQと
この 接 線 との 交 点 が
Rで あ る。 さて
LQPR
= LFPR
LSPF'
= LFPR
ZQPR
= LSPF'
一方
そ こでFノ,P,Qは
F'Q
(基本 定 理)
一 直 線 上 に あ る。
= F'P+PQ
さ て,0,Rが
= r+r'
図2
= 2a
夫 々 線 分F'F,FQの
中点 だ か ら
OR---=2F'Q=a
即Rは0を
定
中心 と し半 径aの
点 で あ る。
理2
だ 円 の接 線 へ,焦
点F,F'よ
線 の 足 を夫 々P,P'と
FP
• F'P'
り下 した垂
すれば
碇
で あ る。
証明
0を
中心 とす る半 径aの
ぶ 。POが
円 を 円0と
円 と再 び 交 る点 をQと
る とP',Ft,Qは
呼
す る。 す
一 直 線 上 に あ る。
さて だ 円 の 長 軸 をBAと
すれば
図3
P'F' •F'Q = BF' •F'A
= (a—c) (a+c) =a2—c2
定 理3
Pよ
り
だ 円 へ の2接
あ る と きFP,F'Pが
線 の なす 角 が 直 角 で
夫 々 の 接 線 とな す 角
は等 しい 。
証 明
図4,5の
前 の 定理 で
如 く κ,ア,x',ア'と
すれば
図4
xx'
•
= yy' = a2—c2
_y = x' ••
x
y'
LFPT
定
= /F'PT'
理4
だ 円 の互 い に 直 交す る接 線 の交 点Pの
軌跡は 円であ
図5
る。
証明
-- ----
FP2+F'P2
= (x2+y2)+(x'2+y'2)
= (x' +y) 2—2x'y+ (y' —x) 2+2xy'
= (x' + y) 2+ (y' —x) 2
(•:
x'y = xy' = a2—c2)
= 4a2
図6
故 にOP・.一
そ こ でPは0を
図7
定,
中 心 とす る円 周 上 に あ る。
九 州大学教養 部数学教室