ATO アメリカン・フード・E-ニュースレター Vol. 23

ATO American Food E-Newsletter
ATO アメリカン・フード・E-ニュースレター Vol.23
米国大使館・アメリカ農産物貿易事務所(ATO)のニュースレター第 23 号です。
ATO ニュースレターは日本の皆様にアメリカの食の最新トレンドやトレードショー情報、そして食品業界のニュー
ス等をご紹介します。『もっとこんなニュースが知りたい!』、『こんなニュースが役立った』等、皆様の声を伺い、ニ
ーズにお答えできるニュースレターにしていきたいと思います。是非、皆様のご意見・ご要望をお寄せ下さい。
ニュースレターの配信・取消のご希望は担当の本村([email protected])まで御連絡下さい。
尚、バックナンバーはこちらからご覧下さい。http://www.usdajapan.org/jp/E_Newsletter/index.html
***今月のニュースレター***
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フード・トレンド from アメリカ
ニューヨーク州が『Taste N.Y.(テイスト・ニューヨーク)』キャンペーンを拡大!
デイリー・フリー・フローズン・デザート市場は急成長の見込み!
エディターズ・チョイス
2015 年米国の食のトレンド紹介
米国トレードショー情報
2015 年トレードショー・カレンダー
ATO(アメリカ農産物事務所)からのお知らせ
エディターズ・ノート(編集後記):米国の感謝祭
1. フード・トレンド from アメリカ -Food Trend from the U.S.A.
* ニューヨーク州が『Taste N.Y.』キャンペーンを拡大!-New York artisan food-makers gain momentum.
ニューヨークの食と言えば、高級レストランや様々なエスニック・レストランを思い
起こす人が多いかもしれない。しかし、ニューヨークのアルチザン・フード(職人技
によるプレミアム・フード)も忘れることなかれ。ここ数年、米国各地のアルチザ
ン・フードの人気上昇に伴い、ニューヨーク州でもアルチザン・フード関連の起業
が急増しており、質と量ともに拡充し、ステータスを築きつつある。
ニューヨーク州では 2011 年にアルチザン・フードの販売促進を目的に、『Taste
NY』(ニューヨークを味わおう!)と称するキャンペーンが開始された。そして先月
11 月には Cuomo 州知事が、アルチザン・フードの売上げを 3 倍に引き上げる
という大幅なキャンペーンの拡大計画を発表した。今後の活動に注目が集まる。
詳しくはこちらを。
http://taste.ny.gov/
http://www.governor.ny.gov/news/governor-cuomo-proposes-major-expansion-taste-ny-initiative-designed-triple-gross-sales
*デイリー・フリー・フローズン・デザート市場は急成長の見込み – US dairy-free frozen dessert market
could double or triple in five years, predicts ‘Godfather of ice cream’.
米国アイスクリーム界のゴッド・ファーザーと称されるコンサルタント Malcolm Stogo 氏によ
ると、デイリー・フリー・フローズン・デザート(乳糖を含まない冷凍デザート)市場は今後 5
年間で2~3倍の急成長が見込まれる。デイリー・フリー市場はココナッツ・ミルクやアーモン
ド・ミルクの急伸で年間 15~20%の伸びを記録。乳糖不耐症者のみならず、乳糖摂取
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に問題のない一般の人からの需要も伸びており、デイリー・フリーの需要は急速に増加して
いるという。 Stogo 氏は Haagen-Dazs を始めとする大手アイスクリーム企業のコンサルタン
トを務めてきたが、高級デイリー・フリー市場の急成長に着目し、自ら起業を決意。『DF
Mavens』ブランドを立ち上げ、高級デイリー・フリー・アイスクリームを製造・販売している。同
ブランドはまさに Haagen-Dazs に匹敵するプレミアム・アイスで、違いは乳糖成分の有無の
みだと言われる。2013 年 3 月のナチュラル・フード・エキスポのデビュー以来、既に東海岸で
600 店舗での取扱いを確保しており、今度 2015 年春までに 2000 店舗、2016 年に 5000 店舗での取扱いを
目指す。市場では他にも『So delicious』や『Coconut Bliss』等のデイリー・フリー・アイスクリームが人気を集め
ている。今後のデイリー・フリー・デザート市場の動向及び Stogo 氏の手腕に注目が集まる。詳しくはこちらを。
http://www.foodnavigator-usa.com/Manufacturers/Dairy-free-desserts-could-double-or-triple-in-5-years-DF-Mavens
http://dfmavens.com/
2. エディターズ・ チョイス - Editor's choice
* 2015 年の米国の食のトレンド紹介
米国コンサルタント企業 Stering-Rice Group が消費者動向や食品業界の動向をもとに、2015 年の米国の
食のトレンドのトップ 12 を発表しました。なんと、『抹茶』や、更には『アドバンス・アジア・クイジーン』としてお好み
焼がランク・インしました。米国でも日本食が好評だと聞きますが、トップ・トレンドの仲間入りには驚かされます。
このコーナーでは、今回発表されたトップ・トレンドの中から、特に注目されそうなトレンドをエディターが選んで皆
様にご紹介します。

ココナッツ・シュガー
近年、ココナッツ・ミルク、ココナッツ・ウォーター、ココ
ナッツ・オイルと、ココナッツ関連食材に注目が集ま
っているが、次のトレンドとしてココナッツ・シュガーへ
の関心が高まっている。ココナッツ・シュガーはココヤ
シの花のつぼみの液を蒸発させて作られる。糖尿
病等の慢性疾患を抱える人が多い米国では、砂
糖は『悪』とみなされ、代替自然甘味料を求める
人は数多い。ココナッツ・シュガーはグリセミック指数*が低く、また自然食品であることから、人気が高ま
っている。特にパレオ・ダイエットの実践者の間で購入者が増えているという。
* グリセミック指数:食後血糖値の上昇度を示す指標

ポップ・フリー・ビール
地ビール・ブームから更に一歩進んで、ホップ・フリー・ビールが脚光を浴びそう。
中世のビール製造方法をもとに、ホップの代わりにハーブやスパイスを使用した
独自のフレーバーや香りのビール。コロラド州の New Belgium Brewing
Company のGruitビールは注目の商品の一つ。
(http://www.newbelgium.com/beer/detail.aspx?id=a200c955-ad5c4ded-82a2-255d867b29f1)
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
新しい穀物(ニュー・グレイン):Kaniwa(カニワ)及び Teff(テフ)
キノアに代わる新たな穀物として
関心が高まっているのが、テフと
カニワ。テフはアフリカ東部のエチ
オピアを原産とする小麦に似た
穀物で、グルテンフリー、且つ、
カルシウムやプロテイン、鉄分、
アミノ酸を豊富に含む。カニワは
キノアに似た赤茶色の穀物で、南米を原産とする。グルテン・フリーでプロテインを多く含み、ナッツの様
な香りが特徴。どちらがキノアに続きブレークするか、注目される。

ピスタチオ
ナッツは引き続き注目の食材。特に 2013 年のアーモンド・ブームに匹敵する
人気を集めるのは、ピスタチオとの予測。ピスタチオは血糖値やインシュリンレ
ベルを引き下げる効果が期待できるなど、糖尿病予備軍の人にとってはうれ
しい食材。またプロテインを豊富に含むことも、クローズアップされる要素。
詳しくはこちらを。
http://www.cbsnews.com/news/the-trendiest-foods-for-2015/
http://www.thefiscaltimes.com/2014/11/30/12-Hottest-Food-Trends-2015
http://www.foodnavigator-usa.com/Markets/Sterling-Rice-Group-predicts-top-10-food-trends-for-2015
3. 米国トレードショー情報 -Trade shows in the U.S.A.
*
1月
2014 年米国トレードショー・カレンダー : Trade show calendar
JANUARY
ナショナル・ウェスタン・ストック・ショー
National Western Stock Show
January 8 – 25
Denver, CO
Web Site: http://www.nationalwestern.com/
ファンシーフード・ショー
Fancy Food – Winter
January 11– 13
San Francisco, CA
Web Site: www.specialtyfood.com
ガルフ・ステイト・ホ-ティカルチャー・エクスポ
Gulf States Horticultural Expo, Inc.
January 28 – 30
Mobile, AL
Web Site: www.gshe.org
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インターナショナル・プロダクション&プロセシング エクスポ(旧インターナショナル・ポートリー・エクスポ)
International Production and Processing Expo
January 27 – 29
Atlanta, GA
Web Site: www.internationalpoultryexposition.com
2月
FEBRUARY
マーケットプレイス&ソルーションズ・エキスポ
Marketplace & Solutions Expo - American Wholesale Marketers Association
February 24 – 26,
Las Vegas, NV
Web Site: www.awmanet.org
3月 MARCH
ナチュラル・プロダクト・エキスポ・ウェスト
Natural Products Expo West
March 5 – 7
Anaheim, CA
Web Site: www.expowest.com
インターナショナル・レストラン&フード・サービス・ショー・オブ・ニューヨーク
International Restaurant & Foodservice Show of New York
March 8 – 10,
New York City, NY
Web Site: http://www.internationalrestaurantny.com
シーフード・エキスポ・ノース・アメリカ&シーフード・プロセシング・ノース・アメリカ
Seafood Expo North America & Seafood Processing North America
March 15 – 17
Boston, MA
Web Site: http://www.seafoodexpo.com/north-america/
SNAXPO (Snack Food Association)
March 28 – 31
Orlando, FL
Web Site: http://www.snaxpo.com/
ナイトクラブ&バー・コンベンション・アンド・トレードショー
Night Club & Bar Convention and Trade Show
March 30 – April 1
Las Vegas, NV
Web Site: www.ncbshow.com
4. ATO(アメリカ農産物貿易事務所)からお知らせ – Information from ATO
* ATO のウェブサイト
ATO では以下のウェブサイトを開設し、アメリカの食に関する情報を発信しています。是非ご覧下さい。
‐ ATO のオフィシャルサイト
:www.usdajapan.org/jp
‐ アメリカの食・食文化のサイト :www.myfood.jp
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‐ アメリカ企業とのビジネスサイト :www.us-ato.jp
* エディターズ・ノート (編集後記): 米国の感謝祭
皆さん、お元気ですか?
11月末のサンクス・ギビング(感謝祭)から12月のクリスマスにかけて、米国では待ちに待ったホリデーシーズンを
迎えます。街もデコレーションで賑わう素敵な季節です。
アメリカ人にとって感謝祭は一大行事。アメリカ大陸の入植者がインディアンの
助けでトウモロコシの栽培を手がけ、その収穫を一緒に祝ったのが起源といわれ
ています。
感謝祭といえば、もちろん主役はターキー(七面鳥)。感謝祭の食卓のメイン・
ディッシュです。ホワイトハウスでは『Turkey Pardon(七面鳥の恩赦)』が行われ、
今年は『マック』と『チーズ』の 2 羽がオバマ大統領の恩赦をうけました。これで『マ
ック』と『チーズ』は感謝祭の食卓に上がることなく、余生をバージニアの農場で過ごせることになりました。
少し歴史を紐解いてみると、ホワイトハウスで初めてターキーを贈呈されたのはトルーマン大統領でした。続くアイ
ゼンハワー大統領も、ターキーの贈呈を受けています。贈呈されたターキーを初めて農場に送り返し、恩赦のき
っかけを作ったのはケネディー大統領。そして、初めてターキーを正式に『恩赦』したのはジョージ・ブッシュ大統領
でした。以来、ホワイトハウスでは、毎年大統領が全米ターキー連盟から贈られたターキーを恩赦して、農場に
送り返すのが習慣となっています。
(写真は以下ウェブサイトから) 詳しくはこちらを。
http://www.whitehouse.gov/blog/2014/11/26/president-obama-pardons-thanksgiving-turkey
2014 年 11-12 月 担当:本村 [email protected]
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