ATO American Food E-Newsletter ATO アメリカン・フード・E-ニュースレター Vol.25 米国大使館・アメリカ農産物貿易事務所（ＡＴＯ）のニュースレターです。 ATO ニュースレターは日本の皆様にアメリカの食の最新トレンドやトレードショー情報、そして食品業界のニュース等をご紹介します。『もっとこんなニュースが知りたい！』、『こんなニュースが役立った』等、皆様の声を伺い、ニーズにお答えできるニュースレターにしていきたいと思います。皆様のご意見・ご要望をお寄せ下さい。ニュースレターの配信・取消のご希望は担当の本村（[email protected]）まで御連絡下さい。バックナンバーはこちらからご覧下さい。http://www.usdajapan.org/jp/E_Newsletter/index.html ***今月のニュースレター*** 1. 2. 3. 4. - フード・トレンド from アメリカ『ビーガン』は米国の食の主要トレンドにバナナ・フラワー：グルテン・フリー・セクターの次の注目の食材となるか？エディターズ・チョイス Foodex2015 アメリカン・パビリオン米国トレードショー情報 2015 年トレードショー・カレンダー ATO（アメリカ農産物事務所）からのお知らせエディターズ・ノート（編集後記）：サンフランシスコのスーパーマーケット訪問ガイド 1. フード・トレンド from アメリカ－Food Trend from the U.S.A. * 『ビーガン』は米国の食の主流トレンドに－Vegan is going mainstream, trend data suggests ナチュラル・エキスポの主催者 New Hope Media 社によれば、ビーガン（動物性由来のものを摂取しない厳密な菜食主義者）セクターは今後の成長が大いに期待されるとのこと。ビーガンは全米人口の 6％と、これまでニッチ・マーケットと認識されてきたが、ベジタリアン（同 7％）や『フレキシタリアン』と称される肉や乳製品を食べるがその摂取量を減らしている人（同 26％から 41％に相当）からも注目されるようになり、ビーガン食の需要は急上昇中。あまりにも本物の肉に似ていることから、従来ビーガンには敬遠されてきた Beyond Meat 社の Beast Burger 等の商品も、フレキシタリアンには人気の商品となっている。またビーガンに対するイメージも、『動物保護』から、『ヘルシーフード』や『減量』、『環境保護』へと幅を広げており、ビーガン人口の拡大及びビーガン食の需要を更に押し上げる要因となっている。詳しくはこちらを。 http://www.foodnavigator-usa.com/Markets/Vegan-is-going-mainstream-trend-data-suggests ＊バナナ・フラワー：グルテン・フリー・セクターの次の注目の食材となるか？ – Banana flour: The next big thing in the gluten-free sector ユタ州の WEDO 社がバナナ・フラワーを発売し、話題を呼んでいる。熟する前のグリーン・バナナを乾燥して粉にしたもので、ポタシウムや、RS2 レジスタント・スターチ*に富むグルテン・フリー食品。そのまま食べると、ほのかなバナナの風味がするが、焼くとこの風味は消え、素朴な味と香りが残る。歯ごたえも軽く、小麦粉の代替として、用 1 途は幅広い。また、原料がバナナであり、パレオ・ダイエットの支持者からの需要も大きい。もともとは小麦粉の安価な代替品として、アフリカやジャマイカで生産されていたが、創業者の Wintzer 氏がケニアで WEDO（女性起業開発機構)のプロジェクトの一環としてバナナ・フラワー工場を訪問したことが、きっかけとなり米国での販売のため起業した。 WEDO 社のバナナ・フラワーは既にユタ州、コロラド州、カリフォルニア州の約 400 店で販売されており、海外市場からの関心も高いと言う。グルテンフリー市場の次の注目商品となるか、今後の動向から目が離せない。 * レジスタント・スターチ：小腸で分解されず大腸まで届くでんぷん及びでんぷん分解物の総称。難消化性でんぷん或いは耐性でんぷんとも呼ばれる。大腸まで届くことで、血糖値上昇の抑制効果などのメリットがある。詳しくはこちらを。 http://www.foodnavigator-usa.com/Suppliers2/Banana-flour-The-next-big-thing-in-the-gluten-free-toolkit http://en.wikipedia.org/wiki/Banana_flour 2. エディターズ・チョイス - Editor's choice * Foodex 2015 －U.S.A. パビリオン 3 月と言えばフーデックスですね。皆さんはご出展或いはご訪問されましたでしょうか？今年のアメリカパビリオンは昨年に引き続き、ホール３での出展となりました。総計 64 ブースで、およそ 3 分の一が初出展でした。今年も多くの皆様にご来場頂き、ありがとうございました。今年もフーデックスの初日にケネディー大使がアメリカ・パビリオンを訪問。各ブースに立ち寄り、アメリカ食品のアピールに貢献しました。今回のエディターズ・チョイスでは、アメリカ・パビリオンで見つけた商品の中から、エディターの独断と偏見で選んだ商品の一部をご紹介します。 - Pistachio Milk: 豆乳やアーモンド・ミルク、ライス・ミルク等、牛乳に代わる植物性代替ミルクの需要が高まる中、遂にピスタチオ・ミルクが登場しました。ニューヨーク州の乳製品メーカーSteuben 社から、代替ミルク・ブランドの『Elmhurst Harvest』シリーズとして新発売されたました。ピスタチオ・ミルクの色は『ミルクたっぷりのカフェオーレ』を思わせる薄いベージュ色。興味津々のエディターは、早速、味見させて頂きました。ほんのりと、まろやかなピスタチオの風味が印象的で、さっぱりとした口当りです。アーモンドミルク等と同様、ナッツ好きの方は、魅了されてしまうかもしれません。日本にはまだ未輸入との事。輸入者の皆様、是非ご検討下さい。 - American Summits: 『アメリカン・サミット』はニューヨーク市を始めとする著名なレストランでもサーブされているクオリティの高いミネラル・ウォーターです。水源は中西部ワイオミング州の海抜 1 万フィートのベア・ツース・マウンテン地域。ヨーロッパ産ミネラル・ウォーターに押され気味の米国ミネラル・ウォーター市場ですが、その中でアメリカ産として存在感を示している人気 2 のミネラル・ウォーター。実は、ケネディ大使もお気に入りの一品だそうです。機会があれば、是非お試し下さい。（http://americansummits.com） - Delori Foods: ペンシルバニア州の Delori Foods 社は全米の食品メーカーからこだわりのグルメ・フードを厳選し、インターネット販売を行う企業。日本市場にもアメリカ産のグルメ・フードを届けたいと今回初来日。ブースには『ATO ニュースーレター21 号』にてご紹介しました話題の『ブラサッム・ウォーター』を始め、オーガニックのグラノーラやミューズリー、アップル・サイダー・シロップ、バター・ナット・スクォッシュ・シード・オイル、ハワイアン・シー・ソルト等、興味深いグルメ・フードが盛り沢山でした。取扱商品の一部はこちらからご覧頂けます。http://www.igourmet.com/ こだわりのハチミツやメープルシロップ、チョコレート、チーズなど、興味深い商品を多彩に取り揃えています。日本の輸入者を募集中です。是非、ご検討下さい。上記はほんの一部の紹介です。今回のフーデックスアメリカ・パビリオンの情報をご希望の方はＡＴＯまでご連絡下さい。 3. 米国トレードショー情報－Trade shows in the U.S.A. ＊ 2015 年米国トレードショー・カレンダー : Trade show calendar 5月 MAY ナショナル・レストラン・アソシエーション（ＮＲＡ）ショー 2015 National Restaurant Association (NRA) Show 2015 May 16 – 19 Chicago, IL Web Site: http://show.restaurant.org/Home スウィート＆スナック・エキスポ Sweets & Snacks Expo May 19 – 21 Chicago, IL Web Site: http://www.candyusa.com/ ６月 JUNE インターナショナル・デイリー・デリ・ベイクセミナー＆エキスポ International Dairy-Deli-Bake Seminar & Expo June 7 – 9 Atlanta, GA Web Site: www.iddba.com 3 ＳＡＷＤ (Southern Association of Wholesales Distributors) サザン・ショーケース 2015 SAWD Southern Showcase 2015, 92nd Annual Meeting & Exposition June 9-12 (Show days: June 11-12) Gaylord Texan, TX http://www.the-southern.org ファンシー・フードショー Fancy Food Show – summer June 28 – 30 New York, NY Web Site: www.specialtyfood.com ７月 JULY ＩＦＴフード・エキスポ IFT Food Expo July 11 – 14 Chicago IL Web Site: www.am-fe.ift.org/cms/ 4. ATO（アメリカ農産物貿易事務所）からお知らせ – Information from ATO * ATO のウェブサイト ATO では以下のウェブサイトを開設し、アメリカの食に関する情報を発信しています。是非ご覧下さい。 ‐ ATO のオフィシャルサイト：www.usdajapan.org/jp ‐ アメリカの食・食文化のサイト：www.myfood.jp ‐ アメリカ企業とのビジネスサイト：www.us-ato.jp * エディターズ・ノート（編集後記）：サンフランシスコのスーパーマーケット訪問ガイド皆さん、お元気ですか？先日、食品小売りの方から、『米国西海岸に店舗視察行くが、どこがいいか？』とのご質問を受けました。米国のスーパー・マーケットは常に進化しており、まだまだ学ぶことは数多くあるとのご意見。更に、日本のスーパーには無い『わくわく感』を提供してくれるのも、米国のスーパーの良い点だともご指摘頂きました。では、どこに視察に行けばいいのか？ホール・フーズやトレーダーズ・ジョーズは訪問済みなので、他にお勧めのスーパーは？そんな時のガイドに、『San Francisco Supermarket Design』（誠文堂新光社、碓井美樹編著）という書籍はいかがでしょうか？サンフランシスコのおしゃれな食品や日用雑貨の紹介本ですが、サンフランシスコ近辺の人気のあるグローサリーショップも数多く紹介されています。ホール・フーズやトレーダーズ・ジョーズはもちろんのこと、地元で人気のスーパーが紹介されています。その中にエディターが実際に訪問したお店も 2 店舗ありました。ニュースレター22 号でご紹介した『バイ・ライト』と、『ニューリーフ・コミュニティ・マーケット』です。バイライトは先日、日本でも大手メディアのテレビ番組で紹介されたほどで、その人気はお墨付きのようです。 4 （詳しくはニュースレター22 号をご参照下さい。http://www.usdajapan.org/jp/E_Newsletter/index.html）ニューリーフ・コミュニティはサンフランシスコから南に車で約 1 時間のサンタ・クルスにあるオーガニック・スーパーマーケット・チェーン。同市を中心に 8 店舗とまだまだ数は少ないですが、店内のオーガニック食品の品揃えには驚かされます。『ホール・フーズ』のこだわり版とでも言えばよいかもしれません。ホール・フーズではオーガニックと慣行栽培（非オーガニック）の商品が並んで売られていることが多いかと思いますが、ニュー・リーフでは商品は専らオーガニックで、店内のオーガニック比率は 90％を超えるそうです。またカリフォルニア州を中心とするアメリカ産の食材へのこだわりも強く、数多くの米国産オーガニック食品にも出会えます。こちらのスーパーのデリ・コーナーも人気が高く、エディターも試してみました。サラダやチキンなど、とても美味しかったです。皆様のスーパー・マーケット視察の際に、ご参考にしてみて下さい。 http://www.newleaf.com/ http://www.biritemarket.com/ 2015 年 3 月担当：本村 [email protected] 5