数学解析 II 宿題6 2014 後、担当:梅原、電シ(水 1-2)、電物(水 3-4)[06] マルせよ→(電シ・電物) 学籍番号 氏名 注意事項 1. この用紙を用いること。講義 web ページ(http://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/umehara/lecture2014 2.html)か らプリントアウトしてもよい。その場合, A4 で両面印刷 にすること。紙を付け足す場合も A4 用紙を用いること。 指定を守らない物は原則として受け取らない。 2. 略解(解説)を講義 web ページに掲載します。独力で解いたあと、略解を見て自分で添削を済ませること。添削 の際は、自分なりの学習の跡を残すことが大切 です。また、質問を書き込んでもよいです。 3. 今回の宿題の提出期限は 2014 年 11 月 25 日(火)13:00 とします。提出先:A209 のポスト 問 1 二変数関数 f (x, y) に, x = a+ht, y = b+kt 問2 関数 を代入し, 合成関数 f (x, y) = z = f (a + ht, b + kt) √ xy 2 · · · (x, y) ̸= (0, 0) · · · (x, y) = (0, 0) x +y 2 0 3 を作る. ただし, a, b, h, k は定数とし, f は C 級 について, の関数とする. このとき, 合成関数の微分により, d2 z dt2 (1) (x, y) ̸= (0, 0) のときの fx (x, y) を計算せよ. = h2 fxx + 2hkfxy + k 2 fyy となることは授業中に確かめた. 同じ要領で, (2) d3 z dt3 を計算せよ. = d dt = h2 = h2 dx dt ( dy dt = h, = k に注意する. h2 fxx + 2hkfxy + k 2 fyy d(fxx ) dt { + 2hk ∂(fxx ) dx ∂x dt { + 2hk +k 2 + d(fxy ) dt + ∂(fyy ) dx ∂x dt x +y = ∂(fxy ) dy ∂y dt + [解答例(解説)] (1) (x, y) ̸= (0, 0) のとき, √ 2 2 1 2x ( ) x +y −x· 2 √ 2 2 xy x +y fx = √ 2 2 =y· x2 +y 2 d(fyy ) dt ∂(fxx ) dy ∂y dt ∂(fxy ) dx ∂x dt { + k2 } ) } ∂(fyy ) dy ∂y dt x 3 y√ (x2 +y 2 ) x2 +y 2 (2) (x, y) ̸= (0, 0) のとき, x = r cos θ, x = r sin θ とおくと, } fx = r 3 sin3 θ r3 ると fx → 0 であり, θ を θ = + 2hk(hfxyx + kfxyy ) π 2 に固定して r → 0 にすると fx → 1 である. このように, r → 0 のと + k 2 (hfyyx + kfyyy ) きの結果が θ (= 方角) に依って変わるので, 問わ = h3 fxxx + h2 k(fxxy + 2fxyx ) れている極限値は存在しない. + hk 2 (2fxyy + fyyx ) + k 3 fyyy (3) 偏微分係数の定義にしたがうと, となる. ここで, f が C 3 級なので, fxyx = fxxy , fx (0, 0) = lim fyyx = fxyy が成り立つから, h→0 f (0+h,0)−f (0,0) h √ h·0 = h3 fxxx + 3h2 kfxxy + 3hk 2 fxyy + k 3 fyyy = lim h→0 となる. これが答えである. また, この結果を, ( ∂3 d3 z 3 ∂3 2 dt3 = h ∂x3 + 3h k ∂x2 ∂y ) 2 ∂3 3 ∂3 + 3hk ∂x∂y2 + k ∂y3 f ( )3 ∂ ∂ = h ∂x + k ∂y f と書き表すのもよい. あ = sin3 θ. よって, 例えば θ を θ = 0 に固定して r → 0 にす = h2 (hfxxx + kfxxy ) d3 z dt3 fx (x, y) を調べよ. (3) fx (0, 0) を調べよ (値を求めよ). (4) fx (x, y) は (x, y) = (0, 0) で連続か. [解答例(解説)] d3 z dt3 lim (x,y)→(0,0) h2 +02 h −0 = lim 0 = 0 h→0 なので, fx (0, 0) は存在して, 値は 0 である. (4) (2) の極限が存在しないから, 等式 lim (x,y)→(0,0) fx (x, y) = fx (0, 0) が成り立たない (右辺は存在して, 値は 0 なのだ が). よって, fx は原点で連続ではない. (終わり) あ 1 (終わり) を得る. x, y が含まれたままの式だが, これを答え 2 問3 f (x, y) = exy に対して, としてかまわない. (1) fx , fy を計算せよ. (終わり) あ 問4 (2) fxx , fxy , fyx を計算せよ. (3) x = t2 , y = 1 − sin t を代入して, 合成関数 z = f (t2 , 1 − sin t) dz dt を作る. 合成関数の微分により, を求めよ. 結 [解答例(解説)] 果は, x, y が含まれたままでよい. (4) 合成関数の微分により, 2 d z dt2 d2 z dt2 (終わり) を求めよ. まず, あ = Afxx + Bfxy + Cfyy + Dfx + Efy あ の形を求めて, (1)(2) の結果を代入するとよい. あ あ あ 2 [解答例(解説)] (1) fx = y 2 exy , fy = 2xyexy 2 あ 2 あ 2 (2) fxx = y 2 · y 2 exy = y 4 exy , fxy = 2ye xy 2 xy 2 + y · 2xye 2 xy 2 fyx = 2y(xe xy 2 )x = 2y(e あ xy 2 = 2ye (1 + xy ), 2 xy 2 +x·y e 2 あ あ ) あ 2 = 2yexy (1 + xy 2 ) あ ※ fyx = fxy が成立. この f は C ∞ 級である. dx dt (3) = 2t, の微分により, dz dt = あ = − cos t に注意する. 合成関数 dy dt あ あ ∂f dx ∂x dt + あ ∂f dy ∂y dt あ = fx · 2t + fy · (− cos t) 2 あ 2 = y 2 exy · 2t + 2xyexy · (− cos t) あ 2 = 2yexy (ty − x cos t) あ あ (4) 上で得た式 dz dt あ = 2tfx − cos t · fy あ を, もう一度 t で微分しよう. すると, d2 z dt2 = d dt あ あ (2tfx − cos t · fy ) あ d(f ) y x) = 2fx + 2t d(f dt + sin t · fy − cos t dt } { ∂(fx ) dy x ) dx = 2fx + 2t ∂(f ∂x dt + ∂y dt } { ∂(f ) ∂(fy ) dy + sin t · fy − cos t ∂xy dx + dt ∂y dt あ あ あ あ あ = 4t fxx − 4t cos t · fxy + cos t · fyy 2 2 あ + 2fx + sin t · fy あ あ となる. この式に, (1)(2) で計算した fx , fy , fxx , あ —– 通信欄(授業や宿題に関して何かあれば) —— あ fxy を代入すればよい. fyy だけは計算していな かったので, ここで計算すると, fyy = 2x(1 + 2y 2 )exy あ 2 あ となるから, これらを代入して整理して, { 2 4 d2 z xy 2 2t y − 4ty(1 + xy 2 ) cos t dt2 = 2e あ あ } + x(1 + 2xy 2 ) cos2 +y 2 + xy sin t あ あ 2
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