2013 年度 決算説明ネットカンファレンス 質疑応答要旨 日時: 説明者: 説明資料 2014 年 5 月 13 日 16:00~17:00 IR・広報部 IR グループリーダー 吉田 修 2013 年度決算概要および 2014 年度業績予想の概要 【各セグメントの 13 年度実績、14 年度業績予想、足下の事業動向について】 ◆石化セグメント Q1.14 年度営業利益予想で、交易条件が対前年比△45 億円となっているが、主要因は何か。 (資料 p13) A1. 13 年度はナフサ価格上昇に伴い、原材料及び製品の在庫評価益が国内外で大きくプラスに寄 与しました。14 年度予想では在庫要因を織り込んでいないため交易条件がマイナスとなります。 Q2.13 年度の在庫影響はどの四半期に多く発生し、金額はどの程度だったか教えてほしい。 A2. 1Q で発生し、71 億円の営業利益の内、20 億円強が在庫要因によるプラスとみています。 Q3.13 年度の営業利益は、決算期変更要因を除いて4Q だけで約 80 億円(*1)あるのに対して、14 年 度上期は 95 億円となっている。その動きについて説明して欲しい。(資料 p14) (*1) 13 年度4Q実績は 99 億円。決算期変更によるプラス要因約 20 億円) A3.14 年度上期の予想は 95 億円ですが、2Q に定修によるマイナス要因があるため1Q に利益は偏 る見込みです。1Q は 13 年度4Q から若干減少する程度とみています。 国内での消費増税の影響で、1Q は 13 年度4Q に比べて自動車その他に反動減が出ることを織 り込んだ計画となっています。ただし、足下では、エチレンクラッカーの稼働率は高い状態を維持 しており、ポリオレフィンについてもそれほど大きな影響は出ていません。 ◆基礎化学品セグメント Q4.基礎化学品セグメントのフェノール(PH)の足下状況を教えてほしい。 A4. アジアの主なプラントが 13 年度4Q 後半から定修に入っていること、また、同じくベンゼンを原料 とするスチレンモノマー市況も弱いことから、原料ベンゼン(BZ)価格の軟化が継続しています。こ れらを背景に PH-BZ スプレッドは改善傾向にあるとみています。 Q5. PH と高純度テレフタル酸(PTA)のスプレッドの足元実績と、14 年度の前提を教えてほしい。 A5.PH;13 年度4Q 平均 100 ドル程度。3月に 160 ドルまで上昇し、4月には一時期 180 ドル超となり ました。14 年度は足元レベルでみています。 PTA;4Q 平均では 70 ドル割れですが、3月には 85 ドル程度に上昇しています。 14 年度上期は足元レベル、下期はスプレッド上昇を見込んでおり、14 年度平均で 100 ドル前 後とみています。 Q6.今年度の構造改革効果が大きく出るのはいつからか。 A6.大きな効果は下期からとなります。 ビスフェノール A については、3月に国内で1プラント停止し、シンガポールで1系列休止しまし た。その効果により、4月からフル稼働に近い状況になっています。PH は9月に国内でのプラント 停止を予定しており、下期から効果がでてくる見込みです。 Q7.基礎化学品の 14 年度の上期と下期にほぼ同等の赤字が予想されているが (上期△50 億円、下 期△40 億円)、スプレッドの下期改善や構造改革効果の発現状況から、下期の利益水準はもう少 し高くならないのか。(資料 p14) A7. スプレッドについて、PHでは上下差は大きくないとみています。PTAは下期に改善を見込んで いるものの、国内はフォーミュラー販売が中心であり、海外も持分法適用会社になっているため、 スプレッド改善による営業利益の上下差はそれほど大きくないとみています。 下期は、構造改革効果の発現分が改善する見込みです。 ◆ウレタンセグメント Q8.14 年度のウレタン原料 TDI 市況前提について教えてほしい。(資料 p13) A8. 上期は 2400-2500 ドルでほぼ足下並み、下期は 2500-2700 ドルとみています。 需要期の3Q に上昇しますが4Q には落ち込み、年平均で 2500-2600 ドル程度とみています。 13 年度は上期の市況が非常に悪かったため、対前年比では 100 ドル程度改善するとみています。 Q9.14 年度の業績予想について、対前年比で営業利益改善(+62 億円)の要因として、交易条件の改 善(+44 億円)を見ているが、市況要因が主と考えてよいか。また、他の改善要因があれば教えて ほしい。(資料 p13) A9. 交易条件では、市況要因以外に為替前提が対前年比 3 円の円安であることがプラス要因です。 また、その他固定費(+18 億円)に、ポリウレタン事業の減損による償却費減や合理化効果を織り 込んでいます。 ■機能化学品のセグメント Q10.13 年度の営業利益の実績が、3Q 発表時点での予想に比べて△15 億円となっている。その要因 として全社コーポレート費用負担増とあるが、その内容について説明してほしい。また、それ以外 にも減益要因があったのか教えてほしい。(資料 p5) また、14 年度は対前年比 15 億円程度の増益にとどまっているが、コーポレート費用はどの程度 影響しているのか。(資料 p13) A10. 13 年度は買収した歯科材料事業を下期からこのセグメントに編入したことに伴い、4Q に全社コ ーポレート費用負担分の 10 億円程度を加算しました。その他、研究開発費用等、若干のコスト増 が減益要因となりました。販売数量等、事業状況については、3Q 時点からの変化はありません。 14 年度のコーポレート費用は通期分負担となるため、対前年比での実質増益分から約 10 億円 程度押し下げている計算になります。固定費△7 億円にこの費用が含まれています。 ◆フィルム・シートセグメント Q11.13 年度の営業利益は大きく改善したが、14 年度に改善しないのはなぜか。(資料p4、p13) A11.13 年度後半から、原料価格上昇により交易状況を中心に厳しい状況となりましたが、包装フィル ムでは価格修正やコストダウンにより、前年度並みの収益を確保したいと考えています。また、産 業用途関連のフィルム・シートは、引き続き価格低下が見込まれており、拡販やコストダウンにより カバーしていきたいと考えています。 【その他】 Q12.13 年度の特別損失で構造改革費用が3Q 時点から 40 億円弱増えているが、内容を教えてほし い。(資料p16) A12.3月に発表した石化の LLDPE プラント停止や、その他リスクのある事業に関して前倒しで計上し ています。なお、合計 368 億円の内、PH とウレタンで約 260 億円を計上しています。 Q13.14 年度の特別損失を△60 億円計上しているが、内容について教えてほしい(資料p16) A13.通常除却相当分に若干の+α分を見込んでいますが、具体的なアイテムは決まっていません。 Q14.為替感応度の 14 年度の見方を教えてほしい。 A14.海外子会社の損益状況で変わりますが、現段階では1円の円安で5億円のプラス影響との見立 ては変更していません。 Q15.消費増税による、反動減の影響は出ているか。 A15.現段階では大きな影響は出ておらず、想定の範囲内です。 以 上
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