大規模方法論 AR-ACM0003「湿地以外の土地における A/R CDM

EB70
【開催日時】 201211 月 19 日-23 日
【開催場所】 ドーハ、カタール
【主要論点】
大規模方法論
AR-ACM0003
統合方法論の承認を検討
AR-ACM0014
AR-ACM0014 の改訂を検討
小規模方法論
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方法論ツール
「樹木・灌木の炭素蓄積量」
改訂の承認を検討
その他
ガイドライン
案の検討
【概要】
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大規模方法論
AR-ACM0003「湿地以外の土地における A/R CDM プロジェクト活動」の承認推奨を
検討する
 新規統合方法論は、
(a)EB69 までに公表された関連する決定や明確化を包含
(b)湿地以外の土地に適用可能
(c)11 つの方法論がこの方法論に完全に統合されることにより、今後不要となり、取り
下げが A/R WG から推奨されている。
 小規模方法論と同様に、湿地/湿地以外の土地の2種類ずつの方法論に統合さ
れた。
→湿地と、有機物の多い土壌での攪乱を回避しているのみで、広い適用範囲をもっ
た方法論である。モジュール化が最大限に行われた結果であり、事業者にとっては適
用する方法論の選択に時間がかかるという手間を省くことができ、有意義な改定であ
ると考えられる。
AR-ACM000「湿地以外の土地における A/R CDM プロジェクト活動」の承認推奨を検
討する
(a)EB69 までに公表された関連する決定や明確化を包含
(b)劣化したマングローブ林に適用可能
(c)燃材採取によるリーケージ計上の必要性を省略。
→適用条件、炭素プール、リーケージ、階層化において変更がなされているが、いずれも対象地
を広げ、手続きをより簡素化するものであり、事業者にとっては取り組みのハードルを下げるもの
と考えられる。

方法論ツール
改訂の承認を検討
「A/R CDM プロジェクト活動における樹木および灌木の炭素蓄積量と炭素蓄積変化
量の推定」



どの推定方法をその場合に使用するかについて、より明確なガイダンスを提示
している。
推定の不確かさが許容最大値を超えた場合のガイダンスを提示
樹木バイオマスを推定する際の、樹皮密度の取り扱いについて詳述
→段階的なガイダンスや、推定結果の不確かさが大きかった場合の対応方法など、
利用者が理解しやすい記述への修正が図られている。
その他
ガイドライン
「A/R CDM の標準化ベースライン構築のガイドライン」案の検討

標準化ベースラインを構築する上で必要な要素(場所の特定や適格性の説明等)
の説明と、自動的に追加的であるとみなせる土地の種類の表によって構成され
ている。
→全体的には、ガイドラインとして内容がよりわかりやすく整理されている。
「土地タイプ・土地利用の特定の基準」「ベースライン土地利用シナリオの特定」により、
標準化ベースラインの適用可能な土地が実施条件が難しい、もしくは、事業リスクが
高いものとなっており、事業者のインセンティブにつながらないなど、必ずしもCDM植
林の促進にはつながらない恐れが懸念される。