ブース 25 テーマ 夜尿症トレーニングシステム「ピスコール」 番 号 問 合 せ 先 株式会社アワジテック 特殊センサー事業部 森 康昭 TEL:078-367-8820 E-Mail:[email protected] 【概 要】 夜尿症の主な原因として、夜間の抗利尿ホルモンの分泌が不十分のタイプ(多尿型)があるが、このタイ プにはデスモプレシン(抗利尿ホルモン剤)が効果的である。しかしながら、投与を中止すると 40%以上が再 発するという問題がある。一方、薬物療法以外の治療法として、“アラーム療法”がある。これは、尿を検知し て音や振動でおねしょをした瞬間に、本人を刺激するという方法である。多尿型はもちろん、それ以外の睡 眠中に過活動膀胱をきたしているタイプにも効果的である。行動療法の範疇に入り、この訓練を繰り返すこ とにより、睡眠中の膀胱容量を増加させ、夜尿症を改善に導くことが期待される。人工透析中の血液漏れ検 出器、高齢者の尿管理システムに実績のある当社は岡山大学と共同で開発、製品化した。[商品名『�ス� ール』] 【新規性・独自性】 吸水性をよくした尿取りパッドの内部に導電性塗料のラインを2本内蔵し、尿が出ると導通し、超小型送信 器から枕元に置いてある受信器に電波を発信する。受信器は即座に大きなアラーム音および振動を出し て、目覚めさせる。 尿取りパッドに導電性材料を内蔵させたこと、ワイヤレス式にしたことにより、従来のリード線式のものより格 段に使いやすく、かつ、衛生的で、途中からドロップアウトする症例が激減した。 岡山大学倫理委員会の承認を経た後、岡山大学病院泌尿器科[公文裕巳 教授]で希望者を募り、40 症例 を重ね、効果を確認後(著効 46%、部分的有効 18%)、販売を開始した(2012 年 7 月~)。全国 210 の医療 施設(小児科・泌尿器科/16 大学病院を含む)を通じて浸透し、保護者からたいへん好評である。一方、医 療機器の範疇ではないので、ネット販売も行われている。 【事業化・用途】 産学連携の成功例として挙げられる。 ①企業と大学で開発会議を今まで約 20 回 開催(性能・品質の数値化) ②先行競合品の課題抽出による後発品と しての差別化ポイントの明確化 ③使用者の声に耳を傾けた商品改良 ④積極的な学会発表 ⑤メーカ直販の迅速なクレーム対応 ⑥徹底したユーザー視点販売(機器のリペ ア・再利用を可能にした総合レンタルシ ステム=低価格実現) ⑦「夜尿症に悩んでいる患者さんのため」、 そして「産」「学」の連携と熱意 研究進度 共同研究等 の 意 向 □アイディア段階 □基礎研究段階 □応用実用化研究段階 51 ■試作・実証試験段階
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