(H5N2)の発生について

平 成 27 年 1 月 9 日
動 物 衛 生 課
【OIE 情報】米国ワシントン州における高病原性鳥インフルエンザ(H5N2)の発生について
米国ワシントン州における高病原性鳥インフルエンザ(H5N2)の発生について、OIEへ報
告がありましたのでお知らせします。
なお、本発生に伴い、我が国は2015年1月5日付けで米国ワシントン州からの生きた家
きん及び家きん肉等の輸入を一時停止し、同日付けでプレスリリースを公表しておりま
す。
【出典】
OIEウェブサイト:2015年1月7日付け
http://www.oie.int/wahis_2/public/wahid.php/Reviewreport/Review?reportid=16914
(OIE情報は更新・差替えが行われる場合がありますので、出典元も併せて御確認下さい。)
【概要】
・発生数:1件(続報1)
・発生日:2014年12月24日
・OIEへの報告日:2015年1月7日
・血清型:H5N2(高病原性)
・臨床徴候あり
【発生状況】
・発生場所:ワシントン州
ベントン郡の裏庭飼育農場
【動物種】
【飼育羽数】
【症例数】
【死亡数】
【淘汰数】
【と畜数】
家きん※
178
37
37
141
0
※がちょう、鶏、あひる及び鳩を混合飼育している小規模の裏庭飼育農場
【感染源】
・野生動物との接触
【疫学情報】
・本農場は外界とアクセスが可能であり、通常野生の水鳥にさらされている。
・米国農務省動植物検疫局(USDA APHIS)は州の農業部及び野生動物部と協力し、野鳥にお
けるHPAI(H5N8)の検出に応じて、包括的な疫学調査及び強化サーベイランスを継続中。
・USDA APHIS 国立獣医研究所(NVSL)は、裏庭飼育農場においてH5N2亜型の鳥インフルエ
ンザウイルスを確認。
・予備的な検査によれば検出されたH5N2亜型ウイルスは最近北部のオナガガモから分離さ
れたH5N2亜型のウイルスと99%の相同性がある。
・疫学的に関連する2つの高リスクの裏庭飼育農場が同定され、隔離下に置かれた。
・鳥インフルエンザウイルス検査のためのサンプリングは終了し、検査を実施中。
1
・半径10km以内の強化サーベイランス実施中。
・米国において商用家きんでのHPAI(H5N2)の発生は確認されていない。
【対応】
・淘汰
・隔離
・国内における移動制限
・ワクチン接種禁止
・患畜を治療対象としない
・施設等の消毒を実施予定
【診断】
・診断施設:国立獣医研究所
・診断法:RRT-PCR、遺伝子配列確認:陽性(2015年1月3日)
ウイルス分離:確認中
【北米における高病原性鳥インフルエンザの発生状況地図(2014年11月以降)】
カナダ ブリティッシュ・コロンビア州
・H5N2
2014年11月30日~12月16日
ブロイラー種鶏、肉用七面鳥 11件
米国
ワシントン州
・H5N2
2014年12月24日 家きん※1件
(※がちょう、鶏、あひる、鳩を混合飼育)
2014年12月10日 野鳥(オナガガモ)1件
・H5N8
2014年12月10日 野鳥(シロハヤブサ)1件
米国
オレゴン州
・H5N8
※出典:OIE
2014年12月16日 家きん※ 1件
(※ほろほろ鳥、鶏、あひる、がちょうを混合飼育)
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