台湾における低病原性鳥インフルエンザ(H5

平 成 27年 1 月 5 日
動 物 衛 生 課
【OIE情報】台湾における低病原性鳥インフルエンザ(H5)の発生について
台湾 宜蘭県における低病原性鳥インフルエンザの発生について、OIEへ緊急報告がありました
のでお知らせします。
【出典】
OIEウェブサイト(2014年12月26日付け)
http://www.oie.int/wahis_2/public/wahid.php/Reviewreport/Review?reportid=16835
(OIE情報は更新・差替えが行われる場合がありますので、出典元も併せて御確認下さい。)
【概要】
・発生数:1件(緊急報告)
・発生日:2014年12月17日
・OIEへの報告日:2014年12月26日
・血清型:H5(低病原性)
・臨床徴候なし
【発生状況】
・発生場所:宜蘭県(ぎらんけん)礁渓郷(しょうけいちん)
【動物種】
【飼育羽数】
【症例数】
【死亡数】
【淘汰数】
【と畜数】
家きん(種あひる)
2,600
20
0
0
0
【疫学情報】
・感染源:不明又は調査中。
・2014年12月16日、アクティブサーベイランスにより、宜蘭県の湿地帯で回収された野鳥糞便
からH7N9亜型の低病原性鳥インフルエンザウイルスが検出。
・H7N9亜型の低病原性鳥インフルエンザウイルスの遺伝子配列は中国株と異なっている。
・当該野鳥糞便からの検出は、OIEの年次報告により報告する予定。
・強化アクティブサーベイランスの結果、湿地帯の半径3km以内にある種あひる農家において
H5亜型ウイルスのRNAを検出。
・HA0の開裂部位の遺伝子分析により低病原性と確認。
・当該農家への移動制限を実施。
・当該農家における臨床検査の結果、異常な死亡率及び産卵率は観察されず健康であった。
・周辺農家における臨床検査及びサーベイランスを実施中。
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【対応】
・隔離
・国内における移動制限
・スクリーニング
・ゾーニング
・施設等の消毒
・ワクチン接種禁止
・患畜を治療対象としない
【診断】
・診断場所:家畜衛生試験所(国立研究所)
・診断法:遺伝子配列確認、RT-PCR:陽性
ウイルス分離:陰性
・診断日:2014年12月26日
参考1:台湾地図
宜蘭県 礁渓郷
参考2:台湾における鳥インフルエンザの発生状況
・直近の高病原性鳥インフルエンザの発生:
2014 年4月(H5N2)、台北市、家きん卸売市場(感染鶏は雲林県の農場由来)
・直近の低病原性鳥インフルエンザの発生:
2014 年4月(H5N2)、雲林県、家きん農場
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