(H5N8) の検出について

平成 27 年2月5日
動 物 衛 生 課
【OIE 情報】米国における野鳥での高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8)
の検出について
米国における野鳥での高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8)の検出について、OIE
へ報告がありましたのでお知らせします。
【出典】
OIEウェブサイト:2015年2月3日付け
http://www.oie.int/wahis_2/public/wahid.php/Reviewreport/Review?reportid=17123
(OIE情報は更新・差替えが行われる場合がありますので、出典元も併せて御確認下さい。)
【概要】
・発生数:4件(続報6)
・OIEへの報告日:2015年2月3日
・血清型: H5N8(高病原性)
【発生状況】
① 12月24日:ワシントン州 ワットコム郡
動物種:アメリカヒドリ(American wigeon)
② 1月23日:カリフォルニア州 ビュート郡
動物種:アメリカヒドリ(American wigeon)
③ 1月29日:アイダホ州 クートニー郡
動物種:シロハヤブサ(Gyrfalcon)
④ 1月30日:ネバダ州 リンカーン郡
動物種:マガモ(Mallard)
※①、②及び④は狩猟された野鳥。③は捕獲された野鳥。
【感染源】
・野生動物との接触
【疫学情報】
・米国農務省動植物検疫局(USDA APHIS)は野鳥でのH5N2及びH5N8亜型のHPAI検出に対応し、
州農業部及び野生動物部と協力し、包括的な疫学調査及び強化サーベイランスを継続中
・2014年の間に新しいユーラシア起源の鳥インフルエンザウイルス(クレード2.3.4.4に分類
されるユーラシア系統のH5N8株)が野鳥の移動経路に沿って急速に拡散している
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・太平洋沿岸の渡り鳥飛来経路にユーラシア系統のH5N8亜型ウイルスが侵入したことにより、
北米系統のウイルスと混在し、カナダや米国で検出されているH5N2亜型の遺伝子再集合ウ
イルスのような、ユーラシア及び北米系統両方の遺伝子を持つ新しい組み合わせのウイル
ス(または遺伝子再集合ウイルス)が生まれた
・ユーラシア系統のH5N8亜型ウイルスが循環し続けることは予想外のことではない
・クレード2.3.4.4に分類されるユーラシア系統のH5亜型ウイルスは家きんに対し高い病原性
を示す
【対応】
・淘汰
・隔離
・ワクチン接種禁止
・国内における移動制限
・施設等の消毒実施
・患畜を治療対象としない
【診断】
・診断施設:国立獣医研究所
・診断法:RRT-PCR:陽性(2015年1月23日~1月30日)
遺伝子配列確認:陽性(2014年12月24日~2015年1月30日)
【参考:北米における高病原性鳥インフルエンザの発生状況地図(2014年11月以降)】
米国 ワシントン州
・H5N1
2014年12月29日 野鳥(アメリカコガモ)、1件
・H5N2
2014年12月24日~2015年2月3日 家きん、5件
2014年12月10日 野鳥(オナガガモ)、1件
2014年12月24日 野鳥(マガモ)、1件
2015年1月16日 野鳥(オナガガモ)、1件
2015年1月26日 野鳥(クーパーハイタカ)、1件
2015年1月26日 野鳥(アカオノスリ)、1件
・H5N8
2014年12月10日 野鳥(シロハヤブサ)、1件
2014年12月24日 野鳥(アメリカヒドリ)、1件
カナダ ブリティッシュ・コロンビア州
・H5N2
2014年11月30日~12月16日
ブロイラー種鶏・肉用七面鳥 等、12件
ブリティッシュ・
コロンビア
米国 アイダホ州
・H5N2
2015年1月7日 家きん、1件
2015年1月16日 野鳥(ハヤブサ)、1件
ワシントン
・H5N8
2015年1月14日 野鳥(マガモ)、1件
2015年1月29日 野鳥(シロハヤブサ),1件
米国 オレゴン州
・H5N2
2015年1月12日 野鳥(マガモ)、1件
2015年1月16日 野鳥(マガモ)、1件
オレゴン
アイダホ
・H5N8
2014年12月16日 家きん、1件
米国 ユタ州
ネバダ
米国 カリフォルニア州
・H5N8
2015年1月19日 家きん、1件
2015年1月1日 野鳥(オカヨシガモ)、1件
2015年1月9日 野鳥(アメリカコガモ)、1件
2015年1月23日 野鳥(アメリカヒドリ)、1件
・H5N8
2015年1月9日 野鳥(アメリカヒドリ)、1件
ユタ
カリフォルニア
米国 ネバダ州
・H5N8
2015年1月30日 野鳥(マガモ)、1件
:家きんの高病原性発生地域
:家きんの高病原性発生地点
:野鳥の高病原性検出地点
出典:OIE等
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