幡谷祐一先生道徳講演会を行いました 12月8日(月),茨城県信用組合会長 幡谷祐一(はたや ゆういち)氏をゲストティーチャーにお迎えし て,1年生を対象に道徳講演会が行われました。筑波大学生命環境系長で,幡谷氏の大学院時代の指導教官で ある白岩善博教授から紹介を受けて,講演が始まりました。論語の「恕」の理念に通じる,「人に不快感を与えな いことが道徳」という演題には,本校OBで元同窓会長でもある幡谷氏の91年の人生経験から得た道徳観が凝 縮されており,8クラス320名の後輩達は,40分間の密度の濃いお話に真剣に聴き入っていました。 83歳で筑波大学大学院生命環境科学研究科に入学され,2010年,86歳にして博士号を取得された幡谷氏 の「人間一生勉強です」との力強い言葉に,多くの生徒が刺激を受けました。代表生徒は,「先生の『人の上に立 つ者は,常に働いている者に目を配り,自分から声をかけるのが道徳だ』という考えに感動しました。私も将来は リーダーとして,周囲に積極的に働きかけ,社会に貢献できる人間になりたいと思います」と力強く語りました。平 成10年生まれの若人たちに幡谷氏のメッセージがしっかりと届いたようです。 講演が行われた冬晴れの12月8日は,奇しくも日米開戦の日です。幡谷氏の戦時中のエピソードも一際しみじ みと生徒達の心に染み入り,豊かさを享受している自分たちに足りないものを1人1人が噛みしめ,自らの生き方、 在り方に思いを馳せる貴重な時間となったことが生徒達の感想からも見て取れます。
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