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一般研究用 in vitro 実験用
PhosSTOP
ブリスターパック入りホスファターゼインヒビターカクテル
Cat. No. 04 906 845 001 (10 錠)
Cat. No. 04 906 837 001 (20 錠)
Cat. No. 07 324 723 001 ( 2 錠, トライアルパック)
Ver.3/2012.12
保存温度 15~25℃
製品説明
PhosSTOP はあらかじめブレンドされたホスファターゼイ
ンヒビターカクテルの水溶性タブレットです.
多種類のホスファターゼ(酸ホスファターゼ、アルカリホ
スファターゼ、セリン/スレオニン(PP1, PP2A, PP2B))
、チロ
シン(PTP)プロテインホスファターゼを阻害し、脱リン酸化を
防止しますので、リン酸化タンパク質の精製や検出に適して
います.
広範囲の生物種(哺乳類、昆虫、植物など)の細胞や組織
に使用できます.組織化学用の緩衝ホルマリン固定液(ホル
マリン含有バッファー)中でも使用できます.
PhosSTOP と cOmplete プロテアーゼインヒビターは併用して
使用することができますので、タンパク質の分解と脱リン酸
化を同時に防ぐことができます.
本製品はまた、cOmplete His-tag Purification Resin または
Column を使った His-Tag タンパク質精製に使用することがで
きます.
アプリケーション
単離されたホスファターゼ活性に対する阻害:
様々なタイプのホスファターゼに対する阻害能を、遊離リン
酸を検出するマラカイトグリーンアッセイを用いて測定しま
した. 各アッセイは 1x 濃度で行いました(10 ml 当り 1 錠).
ホスファターゼ
アルカリホスファターゼ
ホスファターゼ
阻害活性(%) 15 分
活性(U/10 ml)
インキュベーション後
140 U
98.4%
2U
93.7%
640 U
99.7%
ウサギ PP1
200 U
98.6%
ヒト PP2A
500 U
94.4%
ヒト PTP
500 U
96.7%
(仔牛小腸)
酸性ホスファターゼ
(ジャガイモ由来)
酸性ホスファターゼ
(ヒト)
細胞抽出液中のホスファターゼ活性に対する阻害:
各アッセイで異なるリン酸化ペプチドを使用し、遊離リン酸
をマラカイトグリーンアッセイで検出しました.表中は阻害
効率(%)を示しています.各アッセイは 1x 濃度で行いまし
た(10 ml 当り 1 錠).
ライセート
AP
SP
PP1
PP2A1 PTP1
A4313
100%
98.9% 96.2% 80.2%
67.1%1
注意事項
本製品は毒物を含みませんが人体に有害です.誤食や誤飲
に注意してください.
タブレットは注意してパックから押し出してください.指
や爪で開封しますとタブレットが割れることがあります.
ワーキング溶液の作成
10ml の溶液(溶解バッファーなど)に PhosSTOP 1 錠を溶解
してください.
同じ 10ml 中に 2 錠使用することもできます.
COS3
トウモロコシ 2
タバコ 2
昆虫細胞 3
ストック溶液の作成
PhoSTOP1 錠を 1ml に溶解してください(10x 溶液).この 10x
ストック溶液は、+2℃-+8℃で約 1 ヶ月、-15℃- -25℃で 6 か
月は保存できます.
100%
100%
100%
69.0%
95.8%
97.8%
52.3%1
72.2%
68.1%1
89.9%
93.0%
100%
70.2%
86.8%
96.8%
94.6%
100%
10.9%1
96.0%
50.2%1
1
細胞ライセート中の他の酵素による干渉が発生
2
P-PER Plant Protein Extraction Kit(Pierce)使用
3
cOmplete Lysis-M Kit 使用
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社
〒105-0014 東京都港区芝2丁目6番1号
TEL.:03-5443-5287 FAX.:03-5443-6654
E-Mail:[email protected]
http://www.roche-diagnostics.jp
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