今日学習すること 電子物理学 禁制帯と許容帯 第14回 (2014/07/22) バンドギャップが何故出来るのか シュレディンガー方程式から変形しましょう。 半導体設計に大切なこと ◆今日のテーマ 14回目 量子力学の基礎 半導体とエネルギー 今日で新しい内容はおしまいです (次回は前期復習) ① バンドギャップの算出: 光デバイスの波長を左右 ヘテロ接合の界面を制御 ② 状態密度の算出: 熱励起されたキャリアを把握 ③ キャリア密度の算出: 電気特性をコントロール ④ フェルミ準位の算出: デバイス設計の基準線を描画 ⑤ 結晶の連続性・逆格子: 周期性→最小単位を検討 シュレディンガー方程式を解く (波動方程式φを解く)事によって算出できる! [− シュレディンガー方程式 h 2 ∇ 2 + (r) φ(r) = Ε φ(r) V ] 2m クローニッヒ・ペニーのモデル 周期的なポテンシャル→計算が面倒 周期的なポテンシャル 計算が面倒 ↓ 単純化したい。→ V=E もしくは V=0の2通り の2通り 単純化したい。 自由電子:結晶から受けるエネルギーV=0だった ↓ STEP4ではここをキチンと考える STEP ではここをキチンと考える STEP2,3 STEP4 V=0 V=周期的 ブロッホの定理 エネルギー エネルギー クローニッヒ・ペニーのモデル 計算が 面倒 STEP4の計算結果 STEP4の計算結果… 4の計算結果… 『結晶は周期性のあるポテンシャルを持つ』 結晶は周期性のあるポテンシャルを持つ』 φ(r ) = {exp(ik ⋅ r )}u k (r ) 4π 3π 平面波×周期関数 ψ k (r ) = {exp(ik ⋅ r )}u k (r ) 2π n k = Na 2π N : 原子の個数 a : 原子間隔 n : 整数(1~ ) 整数( ~N) π Uk(r)を周期関数として考える を周期関数として考える +2 kを定めることで を定めることでφ を定めることでφに対するEが示される に対するEが示される +1 P 0 -1 sin a α cos α a αa + -2 結局何の勉強なのか… 結局何の勉強なのか エネルギーバンド 第3 第2 ・ 一次元 第2 第3 第1 ブリルアン領域 E= 2 2 h k 2m 許容帯 理学的解釈 許容帯 3π 2π π --- -a a a 0 π a 2π 3π a a k この図の横軸は1次元的な方向を示します エネルギーバンド エネルギーの観点から半導体を見ると、半導体中の電子 が存在できる「許容帯」と、存在できない「禁制帯」と に分かれています。この図をエネルギーバンド図といい ます。 許容帯 工学的解釈 現代物理 ↓ 量子力学 禁制帯 禁制帯 許容帯 電気・電子・情報 各分野に必須… 半導体を使用するにあたり E EEとして高校で習う 物理だけでは恥ずかしい… 理工学部ですから… デバイス ↓ 動作原理 「どうやって」動くのか程度 知っていないと… シュレディンガー方程式 バンドギャップ キャリア・状態密度 等 ダイオード、トランジスタ FET、LED、太陽電池 等 半導体の「理学的」な 常識と「工学的」な 常識を学ぶ教養科目 電子物理学 前期ストーリー (1)古典物理学の 体系化 (2)シュレディンガー 単純化 (2’)シュレディンガー 限界 方程式 方程式を解くために 実験物理 コンピュータを 用いた計算 応用物理 電子(-)のエネルギ (充満帯) 現象の説明 伝導帯 禁制帯 (a)半導体材料の 工学基礎 発見 現象の説明 (b)半導体 デバイス設計 現象の説明 応用 (c)デバイスの 勉強へ 価電子帯 + - + + - - - - - - - - - - - - 許容帯 - - - - - (充満帯) エネルギーバンド図 ※EE科→半導体デバイスを“使いこなす”技術が必要 ↑ とはいえ、その動作原理など理論は“EEの教養”として重要!
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