中学校 第1学年 道徳学習指導案 日時 平成○○年○月○日(○)第○校時 ○○:○○~○○:○○ 対象 第1学年○組 ○○名 授業者 職・氏名 会場 ○階 ○(組)教室 1 主題名 かけがえのない家族 4-(6) 2 ねらい 親を失った少女の大きな悲しみと我が子を思う母親の愛情を通して、家族を失う苦しさや悲しみに 触れ、家族のかけがえのなさを感じとり、家族を大切に思う心情を育てる。 3 資料名 「語りかける目」 (中学生の道徳1 自分を見つめる あかつき) 4 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値について 人間は、過去から受け継がれてきた生命の流れの中で生きている。自分が今在るのは祖父母や父 母が在り、そのかけがえのない子供として深い愛情をもって育てられたからであることに気付かせ ることが大切である。今日家庭を取り巻く状況も様々であり一様ではないが、家族が深い絆で結ば れていることが大切であるという自覚をもつことが充実した家庭生活を築くことにつながる。 中学生の時期は自我意識が発達して自立への意欲が高まってくる。そのため家族のしつけに対し、 反抗的になりがちである。また、日常、家族の有り難さや大切さを改めてかみしめる機会も少ない。 家族の存在を互いに支え合うかけがえのないものとして再認識し、感謝するとともに家族を大切に しようとする心情を育てたいと考え、本主題を設定した。 (2) 学級の実態について (略) (3) 資料について 本資料は、阪神淡路大震災で母親を亡くした少女が、「ナベ」に母の遺骨を入れ、涙ながらに語 った話を警察官が手記としてまとめたものである。この手記の大震災からは 20 年が経過したが平成 23 年3月の東日本大震災の経験から、少女を襲った残酷な現実を深く受けとめることのできる資料 である。母親の我が子を思う愛、親を失った少女の悲しみ、親子の強い絆から家族のかけがえのな さを考えさせたい。 5 展開 導 ○学習活動と主な発問 ○阪神淡路大震災の説明を聞く。 予想される生徒の反応 ・聞いたことはある。 ・生まれる前のことだし、よ く知らない。 指導上の留意点 ・震災の被害状況等を 知ることで、少女の 悲惨な体験を分かり やすくする。 ・誰かおかあさんを助けて。 ・どうして誰も助けてくれな いの。 ・お母さんが死んでしまう。 ・自分で助けるしかない。 ・お母さん。 ②母はどのような思いで「ありがとう。 ・私はもう助からないから、 もう逃げなさい。」と言って、握っ あなただけでも助かってほ ていた手を放したのだろうか。 しい。 ・母を救いたい少女の 必死な気持ちに共感 させたい。 入 ○資料を読んで考える。 ①「おかあさんを助けて。」 「助けてお願い。」と声を限りに叫 び続けている少女はどんな気持ちだ ったか。 展 開 1 ・我が子を思う母の愛 の深さを感じ取らせる。 ・私はもういい。早く逃げて。 ・お母さんのためにも生きて。 ・ありがとう。私はもういい から。 ・助かって生きのびてほしい。 ③見付け出した母を「ナベ」に入れ、 ・お母さん。助けてあげられ ・母親を失った少女の 守り続けている少女は、心の中で母 なくてごめんなさい。 大きな悲しみ、母親 にどのようなことを語りかけていた ・お母さんにもらった命だか への愛情の深さを実 のだろうか。 ら強く生きていく。 感させ、かけがえの ・お母さん。私はこれからど ない家族の大切さを うしたらいいんだろう。 感じ取らせたい。 ・お母さんをずっと守ってい ・家族が愛情によって くからね。 深い絆で結ばれてい ることに気付けるよ うな補助発問をする。 ・「心みつめて」p158、159 を読む。 ・家族がいるのを当たり前と ・詩「ある日」を読み、 ・授業を通して考えたことや感じたこ 思っていてはいけない。大 本時を振り返り、自 終 とをワークシートに記入する。 切にしたい。 分を見つめさせる。 ・もっとお母さんを大切にし 末 よう。 ・親がいるうちに親孝行をし たい。 ・反抗するのをやめよう。 6 評価 ・家族を失う苦しみや悲しみに触れ、そのかけがえのなさを感じとることができたか。 ・家族を大切にしていこうと思うことができたか。 7 板書計画 ※ 少 女 の 目 が 語 り か け る こ と ◎ 授 業 を 通 し て 考 え た こ と や 感 じ た こ と 副読本 p125 の 挿絵 ・ ・ おう・ おいお 母。母く母 さ さ。さ ん ん ん を に 。 も ず 私 ら っ は と っ こ 守 た れ 命 っ て か だ い ら か く ら ど か 強 う ら く し ね 生 。 た き ら て い い だ ろ な さ い 。 ・ お 母 さ ん 。 助 け て あ げ ら れ な く て ご め ん 「 ナ ベ 」 を 守 り 続 け る 少 女 ・ 助 か っ て 生 き の び て ほ し い 。 ・ あ り が と う 。 私 は も う い い か ら 。 ・ お 母 さ ん の た め に も 生 き て ! ・ 私 は も う い い 。 早 く 逃 げ て 。 2 ほ し い 。 ・ 私 は も う 助 か ら な い か ら 、 あ な た だ け で も 助 か っ て 母 「 あ り が と う 。 も う 逃 げ な さ い 。 」 ・ お 母 さ ん 。 ・ 自 分 で 助 け る し か な い 。 ・ お 母 さ ん が 死 ん で し ま う 。 ・ ど う し て 誰 も 助 け て く れ な い の 。 ・ 誰 か お 母 さ ん を 助 け て 。 少 女 「 お 母 さ ん を 助 け て 。 」 阪 神 淡 路 大 震 災 語 り か け る 目
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