校 長 室 だ よ り ~出会い、ふれあい、助け合い~ =第4号= 平成 26 年5月1日(木) 柏原市立玉手中学校 校長 小畑 壽 TEL 072-976-1501、FAX 072-976-1680 http://www.tamate-j.city.kashiwara.osaka.jp/ =全国学力学習状況調査= 4月 22 日(火)に中学校3年生を対象に全 国学力学習状況調査がありました。最後まで諦 めずに集中して、しっかりと頭と心を鍛えて欲 しいものです。 =トクトクトーク「『不染汚(ふぜんな)』とは、如何に」= 四中の校訓をどのようにしようかと思案していた時に、あ る方から教えていただいた言葉だ。曹洞宗の開祖である「道 元禅師」が著した『正法眼蔵』の中にある言葉だそうだ。漢 字をそのまま読み解けば「汚れ染まっていない」 、固定概念 や自分の価値観だけで物事を推し量らないという意味だと推 察される。仏法では「ありのまま」を意味し、「流されない、 されど流れに逆らわない」 といった心境だろうか。 道元禅師曰く「不貪染(ふとんぜん)は不染汚(ふぜんな)なり、不染汚(ふぜんな) というは平常心なり」(正法眼蔵神通)。貪染(とんぜん)とは、強欲で貪(むさぼ)る 心。「俺が、俺が・・・」と、我を通す心。・染汚(ぜんな)とは、自分の価値観で物事 の善し悪しを判断する心。『不』がつくことで不貪染(ふとんぜん) は、こだわらない、 決めつけない心。不染汚(ふぜんな)は、貪染や染汚のない「清浄心」ということにな る。現実をありのまま受け容れて、前向きに生きる力。まさに自然体の心だ。ちなみに、 相田みつを氏の「生きていてよかった」に、 「正法眼蔵の中に 『不染汚』という語あり 迷いしときの われを支えき」という書がある。相田みつを氏のような人生の達人でさ え、『不染汚(ふぜんな)』という語を心のよりどころにされていたのだ。 今日の校長の独り言は少し難しくなったが、ここに書くことで少し頭の整理ができた。 皆さんご安心あれ、校訓はできるだけシンプルでわかりやすい言葉にしますので…。 枚方市立第四中学校の岩谷校長先生は 10 年以上のつきあいのある仲間です。今年度 大東市立南郷中学校から第四中学校に転勤されました。今までに様々なことを教えてい ただき、何度も励ましていただきました。第四中学校のホームページを見ていて「岩谷 誠の徳徳トーク」に載せられている文章が素晴らしいと思ったので紹介しました。 次の問題が解けたら校長室に来てください。 【問題4】 右の図において、四角形 ABCD は、AB=6cm の正 方形である。E、F はそれぞれ辺 AD、辺 CD の中点であ る。B と E、B と F、E と F をそれぞれ結ぶ。 直線 BE、BF、EF で折って組み立てると三角錐 B-DEF ができる。三角錐 B-DEF の体積を求めなさい。 E A D F C B 【問題3】 右の図において、立体 ABCD-EFGH は、AB=4cm、AE=2cm、AD=5cm の 直方体である。P は辺 BC 上の点である。 D Q は辺 FG 上の点である。A と P、P と Q、 A C Q と G をそれぞれ結ぶ。線分 AP、線分 PQ、 P 線分 QG それぞれの長さの和が最小になる ときの線分 BP と線分 QG の長さをそれぞ れ求めなさい。 B H E Q F 【解答】 下の図は、直方体 ABCD-EFGH の展開図である。 A と H とを結び、辺 BC、辺 FG との交点をそれぞれ P’ Q’とする。 AP+PQ+QG が最小になるは、線分 AP、線分 PQ、線分 QG が一直線上にあ るときである。つまり、点 P が P’点、点 Q が Q’点の位置にあるときである。 △ABP’∽△HCP’、AB=HG=4cm、 GC=2cm より、BP’:C P’=2:3であ る。 よって、BP’=5÷(2+3)×2=2 だから、BP’=2cm である。 また、AB=HG、∠ABP’ =∠HGQ’、 ∠BAP’ =∠GHQ’より、 △ABP’≡△HGQ’より GQ’ =BP’=2 A D P’ B F C P Q Q’ G cm だから、GQ=BP=2cm である。 E H G
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