第1条 この告示は、磐田市水道

磐田市漏水に係る水道料金の減免に関する取扱要綱
(趣旨)
第1条 この告示は、磐田市水道事業給水条例(平成17年磐田市条例第226号。以下「条
例」という。)第31条の規定に基づき、漏水に係る水道料金の減額又は免除(以下「減
免」という。)の取扱いに関し必要な事項を定めるものとする。
(定義)
第2条 この告示において使用する用語の意義は、条例で使用する用語の例によるものの
ほか、次の各号に定めるところによる。
(1) 使用者等 給水装置の所有者又は使用者をいう。
(2) 算定期間 条例第24条に規定する料金の算定に係る期間をいう。
(3) 指定給水装置工事事業者 磐田市水道事業指定給水装置工事事業者規程(平成17
年磐田市水道事業管理規程第10号)により指定された者をいう。
(4) 認定水量 漏水により使用水量が著しく増加した場合に、実際に使用したと推定
する水量をいう。
(5) 更正後使用水量 減免後の水道料金を算出するための水量をいう。
(減免の対象)
第3条 水道料金の減免の対象となる漏水は、次の各号のいずれかに該当するものとする。
(1) 給水装置の損傷が原因の漏水で、漏水箇所が地下又は建物等の構造物の内部であ
り、容易に発見できないもの
(2) 水洗便所、浄化槽、給湯器、湯沸器、温水器、水冷式冷蔵庫、クーラー、製氷機、
クーリングタワー、太陽熱温水器、ボイラー等の給水設備又は受水槽以下の給水装置
の故障が原因の漏水で、相当の注意をもってしても発見が困難なもの
(3) 火災、地震、風水害その他の自然災害(以下「自然災害」という。)が原因の漏
水によるもの
(4) その他市長が必要と認めたもの
2 前項の規定にかかわらず、次の各号のいずれかに該当するときは水道料金を減免しな
い。
(1) 納期限を経過した水道料金に未納がある場合。ただし、未納分について分納を誓
約し徴収の猶予を受けている場合は、この限りでない。
(2) 条例第7条に定める給水装置の所有者又は使用者が管理上の責任を怠ったと認め
られる場合
(3) 指定給水装置工事事業者以外のものが漏水修繕又はその他の措置(水道法(昭和
32年法律第177号)第16条の2第3項の厚生労働省令で定める給水装置の軽微な変更
及び給湯設備、太陽熱温水器、受水槽等のボールタップその他特殊器具の修繕を除く。
以下「修繕等」という。)を行った場合
(4) 給水装置の不正工事による漏水
(5) 使用者等又は第三者の故意又は過失と認められるとき。
(6) 使用者等が、漏水の事実を知りながら、又は検針等により漏水を発見し、指摘さ
れたにもかかわらず、正当な理由なく修繕等を速やかに行わなかったとき。
(7) 給水装置のしゅん工後1年以内の漏水
(8) 減免申請の日以前1年間に同一箇所において漏水があったとき。
(9) その他市長が減免することが適当でないと認めたとき。
(減免の対象期間)
第4条 減免の対象となる期間(以下「対象期間」という。)は、算定期間2期分以内と
し、次の各号のいずれかによるものとする。ただし、市長が特別の理由があると認める
ときは、この限りでない。
(1) 検針の結果、水量にて漏水していると推測され、その後漏水が確認された場合で、
当該漏水箇所の修繕等を完了したときは、修繕等が完了した日を含む算定期間及びそ
の直前の算定期間
(2) 前回までの検針水量に異常がない場合で、突発的に漏水が発生したときは、当該
漏水箇所の修繕等が完了した日を含む算定期間
(認定水量の決定及び漏水量の算定)
第5条 認定水量は、次の各号に定める使用水量のいずれか多い方とする。ただし、使用
を開始して6か月に満たない、又は漏水が始まったと推定される日が明確でないときは、
修繕等完了後で漏水部分を含まない最初の算定期間の使用水量とする。
(1) 対象期間の前年同算定期間における使用水量
(2) 過去の漏水がない直近3算定期間分の平均使用水量
2 減免の対象となる漏水量は、対象期間の使用水量から前項で決定した認定水量を減じ
て得た水量とする。
(更正後使用水量の算定)
第6条 更正後使用水量は、認定水量に次に掲げる水量を加えた水量とする。ただし、メ
ーター口径が13ミリメートルから20ミリメートルまでであって認定水量が16立方メート
ル未満の場合は16立方メートルとみなし、メーター口径が25ミリメートル以上であって
認定水量が10立方メートル未満の場合は10立方メートルとみなすものとする。
(1) 漏水量が認定水量の5倍以下の場合 漏水量の2分の1
(2) 漏水量が認定水量の5倍を超え10倍以下の場合 漏水量の3分の1
(3) 漏水量が認定水量の10倍を超える場合 漏水量の4分の1
2 第3条第1項第3号に規定する自然災害による漏水の場合は、前項に準じて別に更正
後使用水量を算定することができる。
3 水量算定において1立方メートル未満の端数が生じたときは、これを切り捨てるもの
とする。
(減免料金の額)
第7条 減免する水道料金の額は、対象期間の使用水量に基づき算定した水道料金と前条
で算定した更生使用水量に基づき算定した水道料金の差額とする。
(減免の申請)
第8条 減免を受けようとする使用者等は、修繕等の完了した日から起算して3か月以内
又は被災後速やかに、水道料金減免申請書(様式第1号)に次に掲げる書類を添付して、
市長に申請しなければならない。
(1) 修理完了証明書(様式第2号)
(2) 漏水箇所・状況及び修繕等の状況が分かる写真
(3) 修繕等に要した費用の請求書又は領収書
(4) 自然災害による漏水の場合は、り災証明書又は関係機関が発行する災害が発生し
たことを証する書類
(5) その他市長が必要と認める書類
(認定又は却下の通知)
第9条 市長は、前条の規定による申請を受理したときは、受理した日の翌日から起算し
て30日以内にその内容を審査し、結果を水道料金減免認定(却下)通知書(様式第3号)
により、使用者等に通知するものとする。ただし、修繕等完了後の算定期間を考慮する
必要があるときは、必要に応じてその期間を延長することができる。
(委任)
第10条 この告示に定めるもののほか、必要な事項は、市長が別に定める。
附 則
(施行期日)
1 この告示は、平成27年4月1日から施行する。
(基準の廃止)
2 磐田市水道料金の漏水による減免に関する基準(平成19年4月1日施行)は廃止する。
(経過措置)
3 この告示の施行の日の前日までに、前項に規定する磐田市水道料金の漏水による減免
に関する基準によりなされた処分、手続その他の行為は、この告示の相当規定によりな
されたものとみなす。
様式第1号(第8条関係)
様式第2号(第8条関係)
様式第3号(第9条関係)