第6回 近畿呼吸器手術手技研究会

第25回
専門医を目指す消化器外科セミナー
消化器外科医を目指す専攻医、初期研修医の先生方を対象として
消化器外科の基本を学んで頂くことを目的としたセミナーを行い
ます。異なる施設で研修する同世代の外科医との交流や情報交換
の場として活用して下さい。
日時
2015年2月27日(金)19:30~
会場
ブリーゼブリーゼ
大阪市北区梅田2-4-9
ブリーゼタワー8階 805
TEL:06-6344-4888
会費
¥500ー
事務局:大阪大学大学院医学系研究科 外科学講座 消化器外科
大阪府吹田市山田丘2-2
TEL: 06-6879-3251
共催:専門医を目指す消化器外科セミナー
ミヤリサン製薬株式会社
◆
製品紹介
プログラム
◆
( 19:20 ~ 19:30 )
生菌整腸剤
ミヤBM®
の特徴と有用性について
★ 開会の挨拶 大阪大学 消化器外科
1. 講義 【総論】
ミヤリサン製薬株式会社
教授
土岐 祐一郎 先生
( 19:30 ~ 20:00 )
司会:大阪府立急性期・総合医療センター
團野 克樹 先生
『消化器外科領域におけるVTE予防』
国立病院機構大阪医療センター
池田 正孝 先生
消化器外科領域では多くのがん患者を扱う。がん患者は術前より凝固亢進状態を
来していることが多く、周術期における静脈血栓塞栓症(VTE)、とくに肺塞栓症の予防
が重要となる。VTE予防ガイドラインでは、40歳以上のがんの大手術は高リスク群とな
りVTE予防が必須となる。VTEの発症頻度は少ないが、一度発症すると突然死もあり
得る非常に重篤な病態である。
本セミナーでは、消化器外科周術期におけるVTE予防に関してガイドライン解説を含
めたエビデンスを紹介し、具体的なVTE予防対策について解説したい。
2. 講義
【各論】
( 20:00 ~ 20:30 )
司会:市立豊中病院
畠野 尚典 先生
『通常型膵癌に対する切除術』
大阪府立成人病センター
秋田 裕史 先生
通常型膵癌は難治癌の代表の1つで、現在のところ外科的切除が治癒を望める唯一
の治療法である。通常型膵癌は浸潤性の顕著な癌であり肉眼所見以上microscopic
な腫瘍進展を伴っていることが多いため、病理組織学的な腫瘍進展を考慮した切除
を施行しないと微小な癌遺残を来たし再発に直結するということを意識しなくては
ならない。化学療法・放射線治療の進歩で非手術治療の成績も向上しており、外科
的切除のadvantageは微小癌遺残を根絶して初めて成り立つものである。
大阪府立成人病センターでは、進行膵癌に対し外科的切除を中心とした集学的治
療を行っており治療成績は格段に向上した。本講演では、当センターでの通常型膵
癌に対する膵切除術について微小癌遺残を来たさないためのpointを中心に供覧す
る。また当センターで考案された初心者にも簡単に且つ安全に施行できる膵消化管
吻合術(胃膵マットレス縫合)についても触れたい。
3. 症例検討会
( 20:40 ~ 21:30 )
司会 :
症例コメンテーター:
症例コメンテーター:
大阪大学
和田 浩志 先生
大阪大学
富丸 慶人 先生
市立堺病院
浜川 卓也 先生
①『労作時狭心症精査中に発見されたS状結腸癌イレウスの1例』
近畿中央病院 辻村 直人 先生
症例は75歳男性。労作時の呼吸苦を訴え近医
受診。負荷心電図で労作時狭心症が疑われて
当院循環器内科に紹介された。初診時血液検
査でHb7.7と著明な貧血を指摘、その原因精査
のための腹部CTでS状結腸に著明な壁肥厚を
認め、S状結腸癌が疑われた。さらに胸部CT
では両肺野に計4個の結節陰影を認めた。
この時点では閉塞を含めた消化器症状なく、
確定診断のため大腸内視鏡検査を翌日に実施
しようとしたが、内視鏡前処置である経口腸
管洗浄液内服後に嘔吐があり、壁肥厚部の閉
塞機転を疑いS状結腸癌によるイレウスと診断
した。
②『腹腔動脈合併切除を伴う膵体尾部切除(DP-CAR)術後に腹腔内
出血を繰り返した一例』
大阪警察病院 三上 翔 先生
患者は64歳男性。腹腔動脈~総肝動脈への癌浸潤を
伴う局所進行膵体部癌の診断に、前医で放射線化学
療法(RT 50.4Gy+ GEM 1000mg)とそれに引き続く約
半年間の化学療法を行われ、手術目的に当院紹介と
なった。受診時には遠隔転移を認めず、総肝動脈へ
の浸潤は疑われるもののSMAへの浸潤はなくDP-CARに
より根治切除が望めると判断し、手術施行した。術
後約1週間目に十二指腸潰瘍の穿孔を来たしドレーン
管理・抗潰瘍薬投与にて穿孔部閉鎖を待ったが、術
後約1ヶ月目にドレーンからの血性排液を認め、精査
にて総肝動脈断端からの出血を認めたが、腹部IVRに
て止血を得た。術後2ヶ月目に突然shock状態となり
腹部血管造影検査にて出血部位を確認し、いったん
は止血を得た。さらにその10日後に再出血を認める
も、腹部IVRにて臓器血流を障害することなく、完全
止血が得られた。
★ 閉会の挨拶
大阪大学 消化器外科
教授
森 正樹 先生
【交通アクセス】
ブリーゼブリーゼ
〒530-0001 大阪市北区梅田2-4-9ブリーゼタワー8階
TEL:06-6344-4888
JR大阪駅からお越しの場合(徒歩約5分地上ルート)
JR大阪駅桜橋口改札を出て、右側へ。横断歩道を渡り、旧大阪中央郵便局を左折して直進
してください。
次の交差点を右折、1つ目の信号を左折し(角に大阪モード学園があります)、ハービスENT
とハービス OSAKAの間を抜けた正面がブリーゼタワーです。
エスカレーターもしくは、タワーダイニング用のエレベーター(奥のエレベーター)を
ご利用ください 。
*お車でお越しの先生はブリ-ゼプラザ地下駐車場をご利用下さい。