再現答案 26 年度合格 猪瀬 再現答案【平成 26 年度 第2次筆記試験】 合格者氏名 記利 (猪瀬記利) 事例Ⅰ(組織・人事戦略) 第 1 問(配点 20 点) 背景は、①官公庁の公的助成金の獲得により、新規事業のための多額の研究開発資金を捻出でき るようになったこと、②高精度の分析など製品の進化により、独創的な高い技術が求められるよ うになったこと、③大学等の研究機関との連携をしやすくなったこと。(118 文字) 第2問(配点 20 点) 理由は、①社長への依存度が高い中、社長の負荷が増えたことで、取引先の要望を超えたアイデ ア提案できなくなったため、②社長の人間関係による単発的な取引のため、ノウハウの蓄積がで きなかったため、と考えられる。 (101 文字) 第3問(配点 20 点) 課題は、①生産部門の課長や営業への権限移譲などにより、社長以外でもアイデアを提案できる 体制を構築すること、②求められる高い技術に対応するため、工学博士号を持った社員の専門性 を活かす体制を構築すること。 (99 文字) 第4問(配点 20 点) 要因は、①工学博士号を持った社員を採用し新製品や新技術に関連する問題を社内で解決できる ようになったため、②有能な中途採用者を生産部の各課の課長に昇進させ、求められる高い製造 技術に対応したため、である。 (100 文字) 第5問(配点 20 点) 管理施策は、①博士号取得者に権限を委譲し、新たな事業分野の開拓をしやすい環境を整備する こと、②取引先の要望を超えるアイデアや、新しい技術・製品の提案を評価することで能力やモ ラールの向上を図ることである。 (101 文字) 再現答案 26 年度合格 猪瀬 記利 事例Ⅱ(マーケティング・流通戦略) 第 1 問(配点 25 点) (a) 一般向けツアーは、市場が縮小しつつある中でシェア 1 位のため金の成る木に該当する。 (40 文 字) (b) 介護付きツアーは、需要が拡大しつつあるが、先行して介護付きツアーを開始した企業にシェア は及ばないため、問題児に該当する。 (60 文字) 第2問(配点 25 点) 戦略は、SNS を活用した交流により口コミを喚起することである。具体的には、①ツアー参加者 の喜びの声を投稿してもらうこと、②資格を持つ社員を中心に支援・介護内容を投稿するなどで、 高齢者本人に伝える。 (98 文字) 第3問(配点 30 点) (設問1) 売上の構造は、客単価が高いほどデシル総利用額シェアが高く、客単価が最も高いデシル 1 では 20.7%なのに対し、客単価が最も低いデシル 5 では 6.7%となっている。よって、現在の最重要顧 客層はデシル 1 である。 (101 文字) (設問2) 要因は、支援・介護レベルが高いサービスほど、体力的な問題を持つ高齢者の満足が高く、再利 用につながったことである。再利用数はデシル1の 3.9 に対し、デシル 5 では 1.3 である。よっ てターゲットは、高い支援レベルを求め、再利用に繋がる顧客像である。 (121 文字) 第4問(配点 20 点) 助言は、①資格取得者の活用で、支援・介護レベルの高いサービスを充実させ既存商品を改良し、 ②海外ツアーの経験を活かし、海外の介護付きツアーを新商品として開発する。 (80 文字) 再現答案 26 年度合格 猪瀬 記利 事例Ⅲ(生産・技術戦略) 第 1 問(配点 10 点) 強みは、①超精密加工と超小型加工の技術力、②一貫生産体制による生産能力、である。弱みは、 X 社への取引依存度が高いことである。 (61 文字) 第2問(配点 20 点) 対応策は、①経営計画に自動旋盤の更新計画を盛り込み自動旋盤の加工精度向上を図り、②設備 オペレーターのメンテナンス作業を標準化とともに、予防保全を行うことなどにより、加工不良 率低下を図ることである。 (98 文字) 第3問(配点 40 点) (設問1) メリットは、①1 週間ごとの確定発注情報がリアルタイムに入手できるため受注予測数量の精度 が高まり、在庫削減により原材料費が低下し、②発注・発送業務の移管により業務委託費の増加 が期待できること、である。 (99 文字) (設問2) 改革は、①生産計画において、熱処理工程以降の加工順も含めて一括で立案し全体最適化を図る ことにより、納品リードタイムを 1 週間に短縮すること、②資材調達計画において、切削工程で の加工不良率を加味せずに生産計画数を決めることにより、小ロット化に対応すること、などに より、X 社からの業務移管に対応することである。 (152 文字) 第4問(配点 30 点) 提案は、①X 社の精密機器事業や、国内外の精密機器メーカーに対し、②超精密加工と超小型加 工技術に特化した超精密小型部品を、直接取引で販路開拓することである。注目する経営資源は、 ①長年培ってきた超精密加工と超小型加工の技術力、②一貫生産体制による生産能力、③X 社か らの厚い信頼や実績、などである。 (146 文字) ※要素はほぼ上記の通りだが、もう少し文字数は埋めた。 再現答案 26 年度合格 猪瀬 記利 事例Ⅳ(財務・会計戦略) 第 1 問(配点 24 点) a b ① 売上総利益率 72.00% ② 有形固定資産回転率 1.11 回 ③ 当座比率 25.00% c 軽食メニュー等のお土産の人気が高いため、 収益性が高い。 駅前、商店街の店舗の客足が落ちているため、 資産効率が低い。 借入金が多く為替変動等で現金不足リスクが あるほど安全性が低い。 第2問(配点 30 点) (設問1) (単位:千円) 現設備備品の減価償却費 10000÷5=2000 ・・・・・① 追加設備の減価償却費 15000÷5=3000 ・・・・・② a 営業利益=(42000-10500)×1.1-(②-①)-6500×1.1=2000・・・・・③ 予想税引後キャッシュフロー=③×(1-0.4)+(②-①)=2200 答:2200 千円 営業利益=(42000-10500)×1.05-(②-①)-6500×1.1=???・・・・・④ 予想税引後キャッシュフロー=③×(1-0.4)+(②-①)=1255 b 答:1255 千円 (設問2) 平成 26 年度末に改装する場合の NPV は 5487 千円 (※数字は適当) 平成 27 年度末に改装する場合の NPV は 3862 千円 (※数字は適当) よって、平成 26 年度末に改装すべきである。 再現答案 26 年度合格 猪瀬 記利 第3問(配点 30 点) (設問1) X Y Z 71.70% 72.00% 70.00% (設問2) 生産の優先順を決めるため 1 時間当たりの限界利益を求める。 X: (5300-1500)÷0.4=9500 Y: (5000-1400)÷0.6=6000 Z: (5500-1650)÷0.5=7700 これより、XZY の優先順で生産する。 X と Z を生産した残りの時間は 96000-10000×0.4-4000×0.5=3600 これを Y の生産に振り分けると 3600÷0.6=6000 よって、生産量の構成比は X:Y:Z=10000:6000:4000 (設問3) a X:Y:Z=11000:4500:5000 提案を受け入れない場合の営業利益= (5300-1500)×10000+(5000-1400)×6000+(5500-1650)×4000 -18,000,000-17,000,000-17,000,000-15,000,000=8,000,000・・・・① b 提案を受け入れた場合の営業利益= (5300-1500)×11000+(5000-1400)×4500+(5500-1650)×5000 -18,500,000-17,000,000-17,500,000-15,000,000=9,250,000・・・・② ②-①=1,250,000 以上の計算より、営業利益が 1,250,000 円増加するため、提案を受け入れる。 第4問(配点 16 点) a コールオプションの購入先物 為替買予約 為替予約 b メリット:円安となった場合、オプションを行使することでリスク 低下を図れる。 デメリット:円高となった場合でも手数料が発生する。 メリット:事前にレートを確定できる。 デメリット:円高となった場合でも為替差益が発生しない。
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