体センシング実験室

個人で試せる!
キ
画中
ット
生体センシング実験室
企
ご購入はこちら
生体センシング実験室
バ
イ
タ
ル
脈 / 呼吸 / 血圧も CPLD で同時計測 OK!
第2回
バイタル・センシング実験ボード&心電図取得用電極
脈や呼吸,血圧,舌の動きなどを
取得するためのセンサ回路
静電容量型センサ
加速度
センサ
赤外線LED
生体計測学習キットボード
CPLD MAX II
心電計用アンプ
&フィルタ回路
A-D変換用
アナログ
回路
静電容量型センサ用
アンプ&フィルタ回路
A-D変換
シリアル
通信
電極パッド
心電図取得に
用いるハードウェア
A-D変換後の値
をパソコンへ
RN-42-I/RM
(マイクロチップ・
テクノロジー)
UART
Bluetooth
モジュール
CPLDで作るプログラム
は筆者から提供
加速度センサ用
アンプ&フィルタ回路
赤外線脈波計測用
アンプ&フィルタ回路
上田 智章
9V
9Vから5V,
3.3V,1.65V
を作る
9V乾電池
006P
フォトデテクタ
図 1 連載で用いるバイタル・センシング実験用「生体計測学習キットボード」
人間から抽出できる脳波,筋電,心電などの生体信
号のレベルは,だいたい数百 nV 〜数μV です.これ
を A-D コンバータで取り込み,ディジタル信号にす
るためには,この信号を 1000 〜 10 万倍に増幅してく
れるアナログ回路が必要です.この連載では,
アンプ&フィルタ回路
パソコンにデータを転送するため
のBluetoothモジュールRN-42
(マイクロチップ・テクノロジー)
各センサを接続するため
の9ピンDサブ・コネクタ
・心電図 ・脈 ・呼吸 ・心拍
・まばたき ・舌の動き ・血中酸素濃度
・顔形状 ・視線 ・血圧
を抽出してみます.今回はその準備として,微小信号
を数 V に増幅してくれるアナログ回路と,A-D 変換後
の信号をパソコンに届けるまでの回路を紹介します.
図 1 に概要を示します.心電計測用の電極パッド,
電極パッド後段のアンプ,フィルタが搭載されていま
す.さらに増幅後の信号をディジタル値に置き換える
A-D コンバータ,それをパソコンに転送するための
Bluetooth モジュールが搭載されています.外観を
写真 1 に示します.
バイタル・センシング用ハードウェア:
生体計測学習キットボード
加速度センサ
赤外線LED
フォトディテクタ
CPLD MAX II
EPM570T100C5
(アルテラ)
写真 1 図 1 のバイタル・センシング実験用ボード
2016 年 1 月号
本稿で使用するハードウェアの回路を図 2 に示しま
す.このボードには 15 個の 2 回路入り CMOS OP アン
プ NJU7032D(新日本無線)
,CPLD MAX II シリーズ
EPM570T100C5(アルテラ)
,Bluetooth 通信モジュー
ル RN-42-I/RM(マイクロチップ・テクノロジー)な
どが実装されています.
第 1 回 心電図計測の予備知識…心臓のしくみ(2015 年 12 月号)
127