テレビ学習メモ # 34 合同と相似 三角形の合同 【今回学ぶこと】 合同とは? 2 つの図形が重ね合わせることのできる関係にあること をいいます。つまり、ピッタリとすき間なく重ね合う形です。 【学習のポイント】 ①合同とは 数学監修・執筆 ②三角形の合同条件 湯浅弘一 三角形の合同条件を理解する 到達目標 合同とは A 1 D 1 E 1 1 H 1 1 ▼ B C 1 F 1 G 上の 2 つの正方形の ABCD と正方形 EFGH は、ピッタリと重ねることができます。 つまり、 (E) A 1 1 (F) B D (H) 1 1 このように、すき間なくピッタリと重ね合わせること のできる図形を合同と言います。 C (G) − 96 − 高校講座・学習メモ 三角形の合同 問題 1 辺の長さ 1 の四角形 ABCD と 1 辺の長さ 1 の四角形 EFGH は、合同でしょうか? 答え 合同ではない たとえば、次の図で考えてみましょう。 A 1 B D 1 1 E 1 H 1 1 1 F 1 G C 角度が変わるんです…。問題では、角度のことにはふれてませんね! 三角形の合同条件 A D ▼ B C E F 2 つの三角形は、合同でしょうか ? 合同のときは△ ABC ≡△ DEF と表します。さて、どこを調べればいいのでしょうか? ※「△」は、三角形を表し、 「≡」は、合同を表す記号です。 ■ 三角形の合同条件 ■ ① 3 辺の長さがそれぞれ等しい。 ② 2 辺の長さとその間の角がそれぞれ等しい。 ③ 1 辺の長さとその両端の角がそれぞれ等しい。 − 97 − 高校講座・学習メモ 三角形の合同 前述の「三角形の合同条件」から考えると、 ① 2 つの 3 角形の 3 辺の長さを測る。 ② 2 つの 3 角形の 2 辺の長さとその間の角を測る。 ③ 1 辺の長さとその両端の角を測る。 つまり、①〜③のどれかを用いて調べます。 Q: 右の△ABCと合同である。 A 三角形は下記の(1)〜(4)のどれでしょう? 8 60° 5 B C 7 D (1) (2) G 8 60° E F 60° H I ▼ 7 J M (3) (4) 8 K 8 5 L N − 98 − 60° 5 P 高校講座・学習メモ 三角形の合同 答え (4)の△ MNP です。つまり△ ABC ≡△ MNP です。 【解説】 1 つずつ見ていきましょう (1)△ DEF だと D 60° 1 1 E F も考えられます。 1 G (2)△ GHI だと 8 60° 3 I H 7 も考えられます。 J (3)△ JKL だと ▼ 8 5 L K も考えられます。 8 (4)△ MNP は、三角形の合同条件から、2 辺の長さとその間の角の大 きさがわかるので、△ ABC ≡△ MNP となります。 − 99 − 高校講座・学習メモ
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