<死亡,その他の重篤な有害事象について> 本試験において,死亡例が 1 例報告されている。詳細を表 S3107-14 に示した。なお, 死亡例 1 例を除いては,重篤と判断された有害事象はなかった。 表 S3107-14 症例 番号 性 年齢 人種 女 5 合併症 白人 薬剤群 有害事象名* マレイン酸フ 心不全 NOS ルボキサミン 併用薬 S3107 試験における死亡例 発現時 期(日) 90 関連性 重篤度 発現日 来院しなく 転帰 なった日 死亡日 因果関係な 重度 90 日目※ 90 日目※ 86 日目※ 死亡 いらしい 臨床経過・医師コメント マレイン酸フルボキサミン CR(200mg/day)の臨床試験を終了後、4 日目に心不全 で死亡した。医師の評価では心不全 NOS は因果関係ないらしいとされた。 投与前の検査では MCV(平均赤血球容積):100.2 fL、K 増加:5.5mEq/L,Al-p 増 喘息 季節性アレルギー 湿疹 閉経 加:117U/L が認められたが、バイタルサインと身体所見は正常範囲内であった。 Ibuprofen Ciprofloxacin Theophylline 有害事象として投与 2 日目に中等度眠気、中等度発汗、中等度嘔気、投与 31 日目 に中等度発汗、中等度異常思考(集中力低下) 、中等度食欲減退 投与 64 日と 70 日に中等度頭痛、投与 68 日目に軽度感染症(眼)が認められた。 医師の因果関係の判定では感染症(眼)は因果関係なし、頭痛は因果関係ないら しい、その他の有害事象は因果関係あるらしいであった。 投与終了時のバイタルサインと身体所見は正常範囲内であったが、MCV(平均赤血球 容積)は 101.4fL と異常であった。 *MedDRA-J5.0 <臨床検査値異常について> 個々の臨床検査異常変動について,詳細を表 S3107-16 に示した。 4 件はいずれも因果関係が否定できないと判断され,フルボキサミン群における肝機 能検査 NOS 異常とされた 2 例ではアラニン・アミノトランスフェラーゼ増加,アスパラ ギン酸アミノトランスフェラーゼ増加及びγ-グルタミルトランスフェラーゼ増加がみ られたが,総ビリルビンに変化はみられず,いずれの変動も重篤とされなかった。 表 S3107-15 S3107 試験における臨床検査値異常変動の発現率 マレイン酸フルボキサミン (n=131) 件数 例数 計 肝機能検査NOS異常 トランスアミナーゼ 上昇 低下 n 頻度 (%) n 発現率 (%) 3 3 0 0 100.0 0.0 - 2 2 0 0 1.5 1.5 - プラセボ(n=126) 件数 n 頻度 (%) 例数 n 発現率 (%) 1 1 1.6 0 0 1 100.0 1 0.8 0 0 (MedDRA-J5.0 により集計) ※新薬情報公開時に置き換えた 290 表 S3107-16 S3107 試験における有害事象として報告された臨床検査値異常の症例 症例番 薬剤 号 群* 肝機能検査 NOS 異常 トランスアミ ナーゼ上昇 性 年齢 因果関係 F 女 6 F 男 3 P 男 3 重篤度 発現時期 発現時用 ベ ー ス ラ (日) 量(mg/日) イン 84 因 果 関 係 重篤で 不明 ALP 73 SGPT 37 あるらしい ない SGOT 23 T-BOL 0.7 GGT 51 ALP 62 42 250 因果関係 重篤で 中間 あるらしい ない 因 果 関 係重篤で あるらしい ない 因果関係 重篤で あるらしい ない 49 250 84 不明 *F:マレイン酸フルボキサミン、P:プラセボ SGPT SGOT T-BIL GGT ALP SGPT SGOT T-BIL GGT 18 16 0.5 83 118 87 49 0.5 57 追跡 92 終了時 (中止) 90 79 51 0.7 68 127 73 43 0.3 231 90 69 38 0.4 38 197 57 0.3 418 94 102 62 0.5 82 24 16 0.5 134 70 43 53 78 44 28 0.9 60 58 (MedDRA-J5.0 により集計) <心電図異常> 有害事象と判断された心電図の異常はなかった。 291 292
© Copyright 2024 ExpyDoc