【特集】続き世界のお正月を知ってみよう!

今月の
特集
世界のお正月
— あなたの 国でのお正 月は?
大みそかの除夜の鐘、おせち料理や初詣…これらは日本のお正月文化です。そ
れでは、世界ではどのようなお正月文化があるのでしょうか。
その疑問に答えるために、さっちゃんが日本語教室「日本語サロンさんだ」で
活動している皆さんに、出身国でのお正月の過ごし方についてお聞きました!
— こんにちは!さっそくですが、出身国でのお正月の過ごし方を教えてください。
ベッキーさん:アメリカでは、お正月というより“ニューイヤーズイブ”
=大みそかが一番盛り上がります。子どもはおやつを食べたりテレビを
みたり、吹き戻し(紙笛)をピーピー鳴らしたりして遊んだり、大みそ
かだけは特別に遅くまで起きていても怒られないので、とてもわくわく
しながらカウントダウンを待ちます。大人はシャンパンを飲みながら、
パーティーで朝まで踊り明かします。ですので、元日は二日酔いで寝る
一日となります。タイムズスクエアのカウントダウンは、テレビ中継で
よく観ていました。カウントダウンをして Happy New Year !の瞬間は、
みんな大切な人とハグをし、キスをします。
加納 ベッキーさん
(武庫が丘在住13年目)
ラフィさん:スペインでは、31 日の大みそかに、迎える年が良い年にな
アメリカ
るように、12 時の 12 秒前から 12 粒のぶどうを食べる、という習慣があ
コネチカット州出身
ります。この時、人々はテレビで生中継されるマドリッドの Puerta del
Sol(プエルタ デル ソル)の時計の鐘の音に合わせて、ぶどうを食べます。
その後、多くの人々は夜の街に繰り出し、パーティーで新しい年を楽しみます。なので、ほとんど
の人が元日は一日寝ています。外を出歩く人も少なく、街はとても静かです。
ヤリンさん:中国で正月というと、1 月 1 日ではなく春節になります。春節は毎年違う日になり、
2015 年は、2 月 19 日が 元日でした。大みそかから正月へ移ると同時に 1 年の健康と幸福、富を願っ
て爆竹が競い合うように鳴り響きます。正月は下着も含めて全部新しい服に替えるんですよ。初日は、
家族でそろってにぎやかに、手作りの水餃子を食べたり、麻雀をしたりしてくつろぎます。翌日か
らは、果物などを手土産に親類の家や友人の家などを順番に訪れます。
— 国によって大みそか、元日の過ごし方がさまざまで、すごく興味
深いですね!では、日本でのお正月はどのように過ごしていますか。
ベッキーさん:主人の実家でTHEお正月を過ごしています。大みそかは、紅白を
見ながら年越しそばを食べます。初詣にも行っています。
ラフィさん:大みそかに主人が年越しそばを作ってくれます。また、息子がおせち料理を楽しみに
しているので勉強して作っています。初詣にも行っています。日本では、大みそかのカウントダウ
ンはあまりせず、元日の朝 8 時に家族 3 人で Skype(※インターネットによるテレビ電話のソフト
ウエアサービス)を使ってスペインの家族と一緒にカウントダウンをし、ぶどうを食べています。
ヤリンさん:日本にいる中国人で集まって餃子を食べたり、焼肉を食べに行ったりします。昨年は
30 人以上集まりました。初詣にも行きますよ。
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