市民の皆様 へ 発行日 平 成 28 年 1 月 3 日 発 三 行 木 市 市幹部職員の飲酒運転及び民間の方との飲食について 平 成 27 年 11 月 19 日 午 前 1 時 20 分 ご ろ 、三 木 市 職 員 の 理 事 兼 企 画 管 理 部 長( 58 歳)が、酒気帯び運転の容疑で警察に現行犯逮捕されました。また、理事が市幹 部職員とともに参加していた部長会(慰労会)の2次会には、民間の方も同席し ていました。これらの経緯等についてお知らせします。 1経 緯 ・平成 27 年 11 月 18 日、部長会(慰労会)を開催。これは市長、副市長、教育長と部長以 上の幹部職員とのコミュニケーションを促進し、意思疎通をより円滑化することを目的 とし、通常、年に 3 回程度(4 月歓迎会、年末忘年会、3 月送別会)行っている。 ・今年は4月の歓迎会が開催できなかったため、年末の忘年会を前倒し、今年度初めての 開催となった。 ・開催日の 2 週間前ごろに、事務局(幹事)である理事からメンバーに対して 1 次会の案内。 ・開催日の 1 週間前(11 月 10 日)に、市長と副市長とが別の会合で民間の方(自治会長) と一緒になった時に、副市長から 2 次会に勧誘。その人が、知り合いであるもう一人の 民間の方(建設会社社長)に声をかけられた。なお、副市長は 2 人の方と市幹部職員と が顔見知りであったため同席することについて理事へ伝えなかった。 ・11 月 11 日ごろに、理事からメンバーに対して 2 次会の案内。 ・11 月 18 日午後 5 時 30 分~7 時 45 分まで1次会を開催。参加者は、市長、教育長、部 長級職員 8 人の合計 10 人。 ・その後スナックに場所を変え、有志で午後 8 時 5 分から 2 次会を開催。参加者は市長、 副市長、教育長、部長級職員 6 人の市職員 9 人及び民間の方 2 人の合計 11 人。午後 10 時 50 分ごろに流れ解散。 <理事の行動> ・11 月 18 日午後 9 時ごろ仕事を終え、自家用車を恵比須駅前の親戚宅駐車場に駐車した 後、恵比須駅から電車で志染駅まで行き、そこから徒歩で 2 次会に合流。 ・午後 11 時 45 分ごろに店を出て徒歩で志染駅に向かい、午前0時発の電車に乗車。 ・午前 0 時 3 分に恵比須駅で下車。自家用車の中で1時間程度仮眠した後、車を運転し、 19 日の午前 1 時 20 分ごろ、宿原西信号付近において酒気帯び運転容疑で現行犯逮捕。 -1 - (次ページに続く) 2部長等への対応 (1) 今 回 の ケ ー ス に 係 る 市 の 見 解 三木市職員倫理条例・施行規則において、職員が「利害関係者と共に飲食をすること」 は禁止されています。 しかしながら、2次会に参加した部長等は民間の方が参加することを知らされておらず、 法的には条例や規則を適用する以前のものであることから規則に抵触するものではありま せん。 あわせて、部長等は民間の方と仕事の話は一切していないこと、金銭の支払いは別会計 で行っていることから、道義的にも何ら市民の皆様の疑惑や不信を招くものではないと考 えています。 なお、市長、副市長、教育長については、三木市職員倫理条例等ではなく「三木市市長 等倫理条例」が適用されます(4参照)。 (2) 三 木 市 職 員 倫 理 審 査 会 このたびの件は、法的にも道義的にも何ら問題がないと考えていますが、新聞報道によ り、市民の皆様の中には疑念を抱いておられる方もあることから、 「三木市職員倫理審査会」 (規定上、市長が専門的知識を有する者の中から 5 名以内で委嘱することとなっており、 弁護士 2 名、大学教授 1 名、計 3 名を選任)をできる限り早期に開催し、1 月下旬(予定) にかけて審査していただきます。 なお、 「国家公務員倫理規程」においては、国家公務員は自分の飲食費用を利害関係者に 負担させるのでなければ、利害関係者と共に飲食をすることができる(1万円を超える場 合は届け出が必要)ようになっています。したがって、このたびの審査会では、現行の施 行規則が国家公務員とのバランスがとれたものであるかどうかについても審議していただ くこととしています。 3理事への対応 理事の処分については、事故を起こしていないことから、刑事処分(罰金)と行政処分(運 転免許の停止)の 2 つになります。 現在、神戸地方検察庁に書類送検されており、同地検の取り調べが終了した後、神戸地方裁 判所において刑事処分が下され、また兵庫県公安委員会において行政処分が決定されます。 -2 - 三木市職員賞罰審査委員会による処分決定 (1) 三木市職員賞罰審査委員会 三木市では、職員の賞罰については「三木市職員賞罰審査委員会」 (規定上は、内部職員 のみで構成することとなっていますが、本件においては公正性をより期するため外部委員 を過半数登用し、弁護士 2 名、大学教授 1 名、本件に関係しない理事 1 名・部長級 1 名、 計 5 名で構成)を設置し対応することとしています。 なお、飲酒運転をした場合の市の処分基準は、酒気帯び運転(呼気 0.15~0.24mg/L)や 酒酔い運転(0.25mg/L 以上)のいずれの場合でも「免職」と規定されています。 しかしながら、国家公務員の懲戒処分基準や過去の裁判事例では、酒気帯び運転で事故 が発生していない場合には一律に免職とはせず停職なども含まれていることから、このた びの審査委員会では、現行の市の基準が現在の社会情勢に合致したものであるかどうかに ついても審議していただくこととしています。 (2) 賞罰審査委員会の進め方 賞罰審査委員会は、「罪刑法定主義」にのっとり司法を預かる裁判所(神戸地方裁判所) による刑事処分が決定した後(不起訴処分となった場合はその処分後)、直ちに開催してい ただきます。なお、理事が2に係る「三木市職員倫理審査会」の審査対象でもあることか ら、同審査会の審査が終了していない場合は、その審査の結果をふまえ決定していただく こととなります。 (参考)市長等への処分 理事が酒気帯び運転で警察に逮捕されたことに対し、道義的責任を感じ、12 月議会に市 長等の給与を減額する条例を提案し可決されたのを受け、次のとおり処分を実施していま す。 ①処分の内容 ②根拠 長 給与月額の 20%減額 3 カ月 副市長 給与月額の 10%減額 3 カ月 市 市長の減額処分にまで及んだ例として富山県高岡市及び島根県出雲市において職 員(酒気帯び運転で事故有)が免職処分になったのを受け、それぞれの市長は 10% ×3 カ月、30%×1 カ月、合計 30%カットしたのを考慮。 このたびは、理事という一般職の最高位の職である者であることから、その 2 倍 の 60%、すなわち 20%×3 カ月としたものです。 ③開始日 ※ 平成 28 年 1 月 1 日 なお、教育長は、特別職である市長、副市長のように「三木市長等の給与に関する条 例」に基づく減額ができないため、教育長からの給与債権の自主的な放棄という形で 副市長と同様の減額を行っています。 -3 - (次ページに続く) 4 市長等への対応 (1)今 回 の ケ ー ス に 係 る 市 の 見 解 三木市市長等倫理条例において、市長、副市長、教育長の3者に対しての禁止行為は、 ①全体の奉仕者として品位と名誉を損なうおそれのある行為、権限・地位を私的目的のた めに行使、②権限・地位を利用しての不当な金品授受、③特定者に対してのみへの有利・ 不利な取り扱いとなっています。 このたびの 2 次会に同席した民間の方とは、その場において仕事の話を全くしていない こと、また支払いも別会計であり、市長等としての品位と名誉を損なうものではなく、ま た市長等の権限・地位を利用して不当な金品の授受や特定者に対してのみへの有利な取り 扱いはしておらず、条例違反ではないと考えています。 (2)市 長 等 倫 理 審 査 会 市長等倫理審査会は、 「職員倫理審査会」とは異なり、市民からの審査請求があった場合 に、審査会を開催して審査していただくこととなります。 なお、審査請求を行う場合には、有権者数の 50 分の1以上の連署で、代表者から疑うに 足りる事実を証する書面の添付が必要となります。 このたび、理事兼企画管理部長が酒気帯びで自家用車を運転した容疑で警察に現行犯逮捕 され、市民の皆様の信頼を損ねたことに対し陳謝いたすとともに、今後は信頼回復に努めて まいります。 あわせて、市幹部職員と民間の方との飲食の件につきましては、「職員倫理審査会」の結 果をふまえ適切に対応してまいります。 平成28年1月3日 三木市長 -4 - 藪本 吉秀
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