カトリック瀬戸教会広報

教区年間テーマ「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、私もその中にいるのである。
」
カトリック瀬戸教会広報
2015 年 4 月号
発行 毎月第一日曜日
〒483-0983 瀬戸市苗場町 66
カトリック瀬戸教会
(0561)82-7340
カトリック瀬戸教会
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神様について話すより神様に対して話すことが基本的なこと
主任司祭:E
チャン・ヴァン・ビン
春の日差しが心地良くなりましたが、皆
さんは変わりなく、日常生活を過ごし、良
もらいたいと望んでいますが、それぞれの
事情があると思います。教会に来られなく
い聖週間と良い復活祭を迎えるために準備
していると思います。受難と死と復活され
る主イエス・キリストの恵みと平和が皆さ
んの一人ひとりに豊かに注がれますように
祈ります。
さて、先月の引き続き、
「お祈り」につい
ても、毎朝、そして毎晩、5分間でも神に
捧げましょう。「一日の初めに手を合わせ、
一日の終わりに手を合わせよう」というお
祈りの習慣を作りましょう。
お祈りは呼吸のようなものです。お祈り
が弱い私たちを支えてくれているのです。
て分かち合いたいと思います。
「神について話すだけで、神に向かって
話さない人は、いずれ滅びる」、「福音を伝
えていても祈らない人は、いつか福音を伝
えることをやめる。」と書いてある本があり
ました。その本を読みながら、
「使徒職に熱
心に活動していても、本当のお祈りを心が
けていないならば、いずれ冷淡になり、そ
の活動を放棄してしまうだろう」と考えさ
せられました。私たちはお祈りが出来るた
だからもしお祈りを休めば、すなわちお恵
みの空気を呼吸することをやめるのではな
いでしょうか。
めに、もちろん神のことを知らなければな
りません。しかし、神のことについて上手
に話すことも出来る人も、そうでない人も、
神に対して話すことは絶対に必要なのです。
から、神の前にいて、行かせていただくと
いう信仰の気持ちを高めねばならないでし
ょう。日本のような国では、他人の前で十
字架のしるしをするのは恥ずかしいかも知
れません。そうであれば、合掌して少し沈
黙のうちにお祈りして食事を始めるように
すすめます。そして、家庭では各成員とこ
の祈りを習慣として続けてもらいたいと望
んでいます。
食前と食後の祈り
カトリックの幼稚園などで十字架のしる
しをさせ、食前・食後の祈りをさせていま
す。多くの子どもは小学校に行っても素直
に行うそうです。私たちは食べて生きる、
食べなければ生きていけない存在です。だ
朝・晩の祈り
司祭修道士の修道院のメンバーは、毎朝
晩に教会のお祈りを唱え、ミサを捧げます
ので、信者の皆さんも、出来れば、教会に
来て心を合わせて朝・晩のお祈りを唱えて
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教区年間テーマ「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、私もその中にいるのである。
」
日曜日(週のはじめの日、復活の日、信
仰の日、光の日)
という救いの神秘、キリストの福音を学び、
共に歩んでいくのです。カトリック日本教
一週間をかけて一生懸命に働いて疲れて
休みたい気持ちが誰でもあると思います。
しかし、一週間の恵みを感謝し、改めて一
週間の恵みを願うために日曜日にミサに行
くのではないでしょうか。神のみ言葉を聞
き、心を合わせてキリストと共にいけにえ
を捧げる日、心に光を戴く日です。そして
日曜日度に教会に行くのは家族の絆の日、
友人との交わりの日、病人を見舞い、親孝
行をする日でもあります。
会の殉教者たちも、その信仰を受け継ぐ信
者たちも福音の力に支えられてきました。
神の恵みにより信者たちはロザリオの各玄
義を用いて福音の黙想を行っていました。
こんな素晴らしい歴史と内容をもつロザリ
オの祈りを、カトリック信者として、聖マ
キシミリアノ・マリア・コルベに捧げられ
る瀬戸教会の私たちは大事に持ち続けてい
かなければならないと思います。
「日曜信者」という悪口があります。も
ちろん日曜日だけ信者のように暮らし、日
曜日以外は全く信仰のない者のように暮ら
そうという特別の考えをもっている人は別
ですが、そうでない一般の信者にとって、
せめて日曜日に教会に行き、御ミサを一緒
に捧げることはとして素晴らしいことです。
私たち一人ひとりにとって、日曜日のつと
聖週間
めはどうでしょうか。瀬戸小教区では、信
今年の3月29日(受難の主日)から始
徒名簿数 560 名程います。日曜日の 7 時ミ
まる四旬節最後の週、つまり復活祭前の一
サと 9 時ミサとを合わせて 130 名程見えま
す。というのは、信者の何パーセントが、
日曜日の務めを守り生きていないのではな
いでしょうか。どうぞ今後とも自分自身、
家族、共同体、社会全体が日曜日を無視し
ないよう、日曜日を大切にするよう働きか
けましょう。これが私たち信徒使徒職の重
要な課題だと思います。
週間を指す聖週間と言います。その後半、
聖木曜日の主の晩餐の夕べのミサから復活
の主日の晩の祈りまでは聖なる三日間とし
て、一年の典礼のうちの頂点をなしていま
す。
当教会では、聖なる三日間の典礼は午後
7 時から行われます。聖木曜日は主キリスト
が聖体を制定し、自らの記念として行うよ
う命じた最後の晩餐を直接に記念します。
主の晩餐の夕べミサには、
「み言葉の典礼」、
ロザリオ
ロザリオの祈りを唱えなければ、カトリ
ックではない、熱心な信者ではないとは言
えません。しかし、ロザリオはカトリック
の心をうつし出す優れたお祈りなのです。
ロザリオは平凡な信者のお祈りであり、同
時に素晴らしい神学者や、霊性において進
歩した方々のお祈りでもあります。ロザリ
オを通して、私たちがキリストの一生につ
いて、すなわち主イエスが生まれて成長し、
十字架上で御死去になり、御復活なさった
「洗足式」、「感謝の典礼」そして「聖体安
置式」が行われます。この日には共同体が
一つに集まって捧げるミサの本来の姿が再
現されます。一つのパンを分かち合うこと
を通して、キリストとの一致を深く味わい、
ミサが一致と交わりの秘跡であり、キリス
ト者の生活の中心であることが明らかにさ
れます。
聖金曜日には、午後 3 時から教会で共同
体は一つになって「十字架の道行」を行い
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教区年間テーマ「二人または三人がわたしの名によって集まるところには、私もその中にいるのである。
」
ます。午後 7 時からの典礼は単にキリスト
の受難と死を時間的な順を追って再現しよ
弟姉妹にこの喜びと光を告げ知らせるので
す。
うとするのではなく、人類の救いの歴史に
おけるその意義を思い起こし、復活への希
望をもって主の十字架の勝利を賛美するも
のとなっています。聖金曜日の典礼は、
「み
言葉の典礼」、「十字架礼拝」と「交わりの
儀」という三部に分かれています。
聖土曜日は午後 7 時から復活の聖なる徹
夜祭が行われます。復活徹夜祭は「すべて
の聖なる徹夜祭の母」とされるが、その夜、
教会はキリストの復活を徹夜で待望し、秘
復活節
復活節は、復活の主日から聖霊降臨の主
日までの 50 日間です。この期間は主の復活
の喜びを祝う期間として一つの祝日のよう
に祝われ、典礼では繰り返し「アレルヤ」
が歌われます。
これからも日常生活のお祈り、特に聖週
間の典礼と復活節の典礼を通して主イエ
ス・キリストの生き方を深く感じ入り、救
跡をもって祝います。復活徹夜祭の典礼に
は、
「光の祭儀」、
「み言葉の典礼」と「感謝
の典礼」があります。今年、新しい 3 名の
方がカトリック教会の入信の秘跡を受ける
ことになりました。3 名の洗礼式が終わった
後、私たち一人ひとりが自分の洗礼の約束
の更新を行います。洗礼の約束の更新を行
う私たちは、主の復活を共に祝い、他の兄
いの歴史意義を思い起こし、また復活され
る主キリストと出会い、キリストの復活の
証人となるよう、十字架のもとでキリスト
の死を悲しみ、キリストの復活の喜びにあ
ずかったマリアの取次ぎによって共に祈り
ながら主イエス・キリストの道に従って歩
んでいきましょう。
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