平成26年度活動報告

平 成 2 6年 度 活 動 報 告
東京都高等学校体育連盟柔道専門部
昨年度までお勤めいただきました久永哲雄先生がご退職により退任され、新たに川嶋直司先
生(都立石神井高等学校校長)が高体連柔道専門部部長を引き継がれ、先生のご指導の下すべ
ての行事を滞りなく終了することができました。これもひとえに主催・後援をいただいていま
す関係各機関はもとより、加盟各校の先生方のご尽力の賜物と存じます。文面にて感謝申し上
げます。
さて、今年度を振り返ってみますと、都総体では男子は明大中野・足立学園を含めた4校に
よるリーグ戦の末、国士舘と修徳が、女子は帝京との激戦を制した淑徳が全国大会に駒を進め
ました。千葉で行われました全国総体では、3 月に行われました全国高校選手権で初優勝を収
め、直近に行われました金鷲旗大会でも優勝し高校三冠に王手をかけた修徳高校と 、この 3 年
間全国優勝から遠ざかっている国士舘高校による決勝戦となりました。東京都同士での決勝は
平 成 19 年 佐 賀 イ ン タ ー ハ イ 以 来 7 年 ぶ り で あ り 、 そ の 結 果 国 士 舘 高 校 が 3 年 ぶ り の イ ン タ ー
ハイ制覇を果たしました。ただし、ベスト4にあがった学校(栃木:白鷗大足利、兵庫:神戸
国際大附)とも実力は拮抗していたように感じられ、どの学校が優勝してもおかしくないよう
な状況だったことは付け加えておきます。女子団体の淑徳は、準決勝で今大会準優勝の愛知・
大 成 高 校 に 惜 敗 し 、 第 3 位 と な り ま し た 。 個 人 試 合 で は 、 男 子 で は 60kg 級 藤 阪 泰 恒 選 手 ( 足
立 学 園 ) が 優 勝 、 73 ㎏ 級 佐 藤 晃 輔 選 手 が ベ ス ト 8、 女 子 で は 78kg 超 級 井 上 舞 子 選 手 ( 淑 徳 )
が 優 勝 、 57kg 級 西 尾 直 子 選 手 ( 帝 京 ) が 第 2 位 、 52 ㎏ 級 向 江 紗 良 選 手 ( 淑 徳 )、 70 ㎏ 級 杉 山
歌 嶺選 手( 修 徳 )が ベ ス ト 8 と いう 結 果 と な り まし た 。高 校選 手 権 無 差別 を 制 し た小 川 雄 勢 選
手(修徳)の活躍が注目されましたが、結果は 3 回戦敗退と残念な結果に終わってしましまし
た。出場した他の選手も同様ですが、インターハイで結果を残すことの難しさを改めて感じさ
せられました。
全国高等学校柔道選手権都予選では、男子団体は国士舘高校と日体荏原高校が決勝に駒を進
め、この両校が東京都代表となりました。両校でおこなわれた決勝戦は2 人残しで国士舘が勝
利を収めました。また、今年度東京都に与えられましたもう一枠をかけた戦いは、 正則学園高
校との激戦の末修徳高校が勝利を収めました。女子団体は淑徳高校と、渋谷教育学園渋谷高校
との決勝戦となり、淑徳高校が代表となりました。個人試合では、男子は 国士舘、日体荏原が
2 階 級 、安 田 学 園 が 1 階 級 を 制 し 、女 子 は 帝 京 が 2 階 級 、淑 徳 、修 徳 、藤 村 女 子 が 1 階 級 を 制 し
ました。団体・個人ともに日本武道館での活躍を期待しています。
今年度も引き続き「重大事故防止のための指導者技術講習会」 を加盟校全体に向けて実施い
たしました。
3 年ほど前に発生した事故の記憶も徐々に薄れ始めている時期でもあり、少しずつ危機感も消
失し始めている時期だからこそ、念を押して訴え続けることの意義を再確認いたしました。ま
た、頭部外傷時の全日本柔道連盟への報告をはじめ、事故発生時の適切な対応につきましては
さらに指導者一人一人に意識していただきたい事項であるということを確認し、次年度へとつ
なげていきたいと考えております。
また昨今の体罰根絶に対しまして、指導者の指導力向上が改善に繋がるという御指摘を都教
育委員会よりいただきまして、指導者講習会および実技講習会を 2 回実施いたしました。即効
性がある取り組みではありませんが、継続していくことで少しでも体罰根絶と指導力向上に伴
う生徒の技術向上に繋がることを期待してやみません。
ルネッサンス活動につきましては、各大会においてルネッサンスの標語を掲示するだけでな
く、
「 来 た 時 よ り も 美 し く 」を モ ッ ト ー に 、開 閉 会 式 で 選 手・観 客 の 方 々 に ご 協 力 を 願 い な が ら
会場美化に努めてまいりました。引き続き活動してまいりたいと考えて おります。
(文責:委員長
瀧澤政彦)