オリジナル商品「コープス」の安全安心管理と 組合員・商品情報公開の取り組みについて ~eBASEを活用したPB品仕様書管理と商品情報のWeb公開について~ 生活協同組合コープこうべ 商品開発室 石田律子 1 ■ 本日の内容について 1.コープこうべの概要について ・・・P3-4 2.コープこうべの安全安心管理課題と仕様書の位置付け ・・・P5-7 3.仕様書管理の現状の到達点 ・・・P8-15 4.今後の課題 ・・・P16-17 2 ■ コープこうべの概要 組合員数 出資金 供給高 職員数 事業所 関連事業 (2007年3月末実績) 136万3,232人 460億8千万円 2,688億2千万円 店舗事業 無店舗事業 総数1万1,412人 店舗 155 コープ(87), シーア(1),デイズ(7), コープミニ(59),コープリビング(1) 協同購入センター18 個人宅配「ひまわり」センター 4 六甲アイランド食品工場 コープフーズ、協同食品センター、 コープライスセンター、コープベーカリー等 3 ■ コープこうべのコープ商品 (2007年3月末実績) ●コープス(コープこうべオリジナルP B) 約2,300品目 フードプラン 約170品目 食品工場生産品 約430品目 ●日生協コープ商品 約1,200品目 合計供給高構成比:31% 4 ■ コープこうべの安全安心管理課題 ~確かなコープ商品をおとどけするための、品質保証5つの強化ポイント~ 1.商品開発段階での管理強化 ・コープスの製造委託先企業情報の再整理 ・開発段階での商品仕様規格のリスクの再強化 リスク評価項目のリスト化と仕様書の「特定事項欄」への記入、継続管理 2.製造委託先の訪問点検・検査の強化 ・原料の生産地まで踏み込んだ点検を実施 ・全コープスの仕様書記載事項の相互確認を実施 3.(食品工場と関連会社の)製造段階での管理の強化 4.組合員とのコミュニケーションの強化 ・お申し出対応力の強化 コープ商品仕様書が 全ての課題の要に なっています! ・コープ商品の情報開示 5.日本生協連コープ商品への関わり強化 5 ■ コープこうべにおけるコープ商品仕様書の位置づけ ●コープこうべとして販売責任・・・根拠となる商品情報の正確さが求められる。 商品情報→商品仕様書として保持。 ●商品仕様書の内容管理については、製造委託先企業様が全面的に担う。 ●「商品仕様書」の記入・修正・改定は製造委託先企業様が実施し、コープこ うべと常に最新の情報を共有する。 <コープこうべPB商品・商品仕様書入力マニュアルより> 仕様書の項目(※)は、商品の仕様規格についてコープこうべと製造委託先企業との 契約事項として記入いただく内容のものです。 したがって、項目内容に変更がある際は、双方協議を経て、あらためて仕様書の書き 換えが必要となります。 仕様書の書き換えなしに、仕様が変更されることがないように注意してください。 ※【契約項目】(入力マニュアル参照) 基本情報、原材料リスト、品質規格と管理基準、特定事項 6 ■ 仕様書管理におけるこれまでの課題 ●紙による管理●(~1990年代) 【改善項目】 【背景】 一元管理ができていない。 項目の充実 情報一元化 ●エクセルデータによる管理●(~2008年) 品質保証体制の確立 組織による管理体制 情報共有化 管理の精度が低い。体制が弱い。 全部揃っているの? 内容は正しいの? 更新されているの? 活用しにくい。 横串を刺した管理・活用ができない。 影響の広がりが大き い事件の多発 管理体制強化(対 処からリスク管理へ) 情報開示の要望の 高まり(原料原産地、 加工地、栄養) 仕様書管理体制の強化、管理システムの強化が必要に! 7 ■現状の到達点 ①目的達成度 ②成果物 ③業務内容 ④WEB公開画面 ⑤データベース活用例 8 ■現在の仕様書管理と情報公開のしくみ 商品仕様書管理 組合員・情報開示 開示情報 コープス委託先 日生協 加工品 点検・確認 住吉本部 NBベンダ 仕入原料ベンダ コープ商品情報検索サービス 組合員問い合わせ 暮らしの情報センターコープベル 生産工場品 生産工場・原料 六甲アイランド食品工場 (パン、麺、豆腐、こんにゃく等) 9 ■商品仕様書管理、Web公開:業務運用フロー プロセス 製造委託先 商品部 商品開発室 商談 商談 商談 入力 事前確認送信 仕様 データ eBASE 仕様書 登録 <バイヤー> 確認 入力 送信 仕様 データ 事前確認 仕様書DB <商品開発担当> 受付確認 仕様書DB 受付・ 確認 <運用管理T> 第二確認 仕様書DB 承認 登録 完了 <統括> データの流れ その他情報の流れ 仕様書DB 承認 ※公開可能分、自動転送 公開DB 10 10 ■現状の到達点 ① ●eBASEを軸にした仕様書管理システムと情報公開システム ●加工食品の仕様書管理の業務体制 仕様書の精度向上 内容確認・・・包材情報と記載事項の突合せ。 リスク情報の漏れ 更新・・・・・・・開発、改廃の運用プロセスへの 組み込み !eBASEだからできたこと! 情報の共有化(改ざん防止も) 履歴管理 拡張性 11 ■現状の到達点 ② 入力マニュアル・公開基準 仕様書登録数・WEB公開(製造委託の加工食品2008年10月現在) コープス 仕様書登録数 (回収率) WEB公開 日生協 合計 700(85%) 1,200(100%) 1,900 650 810 1,460 12 ■現状の到達点 ③ 包材情報との照合 送信予定から公開状況までプロセス管理 お取引先様への修正依頼 組織内での承認後、WEB公開へ 13 ■現状の到達点 ④ WEB公開画面 14 ■現状の到達点 ⑤ データベース活用例 ●包材表示チェック 例)メラミン混入事件に関する調査 「乳」が含まれている商品の把握 ●リスク評価 ●調査計画 ●緊急調査 ・・・ 正しい仕様書が全部揃っていることが前提です! 15 ■現状の課題 徹底度を上げること! ・内部業務ルールの徹底 ・改廃業務との一体化 ・年次仕様書相互確認 過信はできないが・・・ 精度を上げる努力を継続 活用度を高め、管理レベルを強化してまいります。 !eBASE社へお願い! 入力の簡素化 標準化 業務プロセスを意識した設計 16 ■今後の展開・展望 ~暮らしの安全安心、商品開発・品質保証強化へ~ こうべ内情報管理 【仕様書管理】 加工品 PB、製造委託品 NB品 加工品 生鮮3品 衣住関品 生産工場品 仕入原材料 組合員・情報開示 生産工場・原料 安全安心管理 青果、精肉、鮮魚 生鮮3品 日雑、家庭用品 衣住関品 【商品開発管理】 案件・工程管理 【品質保証管理】 商品開発、品質保証強化 信 頼 ・コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 強 化 問合せ・クレーム履歴 商品・原料規格 検査、工場点検履歴 包材規格 17 ご清聴ありがとうございました。 18
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