綿帽子温泉館の指定管理仕様書

綿帽子温泉館の指定管理仕様書
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趣 旨
綿帽子温泉館条例(平成 18 年八幡平市条例第5号(以下「条例」という。)
)第1条の
規定に基づき、温泉の利用等による市民の健康の増進及び交流の促進を図るため、綿帽
子温泉館(以下「温泉館」という。
)を設置する。
本仕様書は、温泉館の指定管理者が行う管理の内容及び履行方法について定めることを
目的とする。
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管理施設の概要
⑴ 名 称
綿帽子温泉館
⑵
所在地
八幡平市細野 436 番地9
⑶
敷 地
11,668 ㎡
⑷
施 設
別紙1のとおり
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綿帽子温泉館の管理に関する基本的な考え方
温泉館の管理については、次に掲げる項目に沿って行うこととする。
⑴ 温泉館の設置趣旨に基づき管理を行うこと。
⑵ 利用者の平等な利用の確保及びサービス向上を図ること。
⑶ 施設の適切な維持管理及び管理経費の縮減を図ること。
⑷ 個人情報の保護を徹底すること。
4 指定管理者が行う業務範囲
⑴ 綿帽子温泉館の業務に関し必要なこと。
① 温泉館の利用の許可に関する業務
② 温泉館の運営に関する業務
③ 温泉館の施設及び設備の維持管理に関する業務
④ その他市長が必要と認める業務
⑵ 綿帽子温泉館の施設等の管理に関すること。
① 施設等の保守点検に努めること。
② 施設等の清掃を行うこと。
③ 施設、設備及び備品(以下「施設等」という。
)の維持管理に関すること。
⑶ その他
① 上記のほか、市長が必要と認める業務
②
個人情報の取扱については、別添1の「個人情報取扱特記事項」を遵守し、
個人情報の保護の体制をとり、職員に周知徹底を図ること。
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指定期間
平成 28 年3月1日から平成 30 年3月 31 日までとする。
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利用期間【条例第6条】
⑴ 利用期間
通年とし、特に休業日は設けない。
⑵ 利用時間
午前 10 時から午後9時まで
ただし、指定管理者が特に必要と認めるときは、市長の承認を得て変更することが
できる。
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利用料【条例第 11 条、12 条、13 条】
⑴ 利用料金は、指定管理者の収入として収受できる。
⑵
温泉館の利用料は、条例の定めるところにより減免することができる。ただし、市
は減免による減収は補てんしない。
⑶
既納の利用料は、原則として還付しないものとする。ただし、条例の定めるところ
により還付するべきものと判断される場合には、その全部又は一部を還付することが
できる。
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法令等の遵守
⑴
綿帽子温泉館の管理に当たっては、本仕様書のほか、次の各号に掲げる法令に基づ
き行うものとする。
①
地方自治法(昭和 22 年法律第 67 号)、
地方自治法施行令
(昭和 22 年政令第 16 号)
、
地方自治法施行規則(昭和 22 年内務省令第 29 号)
② 八幡平市公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例(平成 17 年八幡平
市条例第 206 号)
③
八幡平市公の施設に係る指定管理者の指定手続等に関する条例施行規則(平成 18
年八幡平市規則第 1 号)
④
綿帽子温泉館条例(平成 18 年八幡平市条例第5号)
、綿帽子温泉館管理規則(平
成 17 年八幡平市条例第 206 号)
⑤
八幡平市個人情報保護条例(平成 17 年八幡平市条例第 15 号)、八幡平市個人情報
保護条例施行規則(平成 17 年八幡平市規則第 17 号)
⑥ 八幡平市情報公開条例(平成 17 年八幡平市条例第 14 号)
、八幡平市情報公開条例
施行規則(平成 17 年八幡平市規則第 16 号)
⑦
⑵
その他、管理運営上適用される法令等
指定管理期間中に上記法令等に改正があったときは、改正された内容を仕様とする。
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個人情報の保護等
指定管理者が指定管理業務を行うに当たり、個人情報を扱う場合は、その扱いに十分留
意し、漏えい、滅失及びき損の事故の防止その他個人情報の適正な管理に努め、個人情
報を保護するため必要な措置を講じること。なお、詳細は、別添1の「個人情報取扱特
記事項」のとおりとする。
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守秘義務
指定管理者は、指定管理業務を行うに当たり、業務上知り得た内容を第三者に漏らし
たり、自己の利益のために使用したりしないこと。なお、指定管理業務終了後も同様と
する。
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文書の管理保管
指定管理業務を行うに当たり作成し、又は取得した文書等は適正に管理し、10 年間保
管しなければならない。指定期間を過ぎた後も同様とする。
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情報公開
指定管理業務を行うに当たり作成し、又は取得した文書等で指定管理者が管理している
ものの公開については、八幡平市情報公開条例等に基づき、適正な情報公開に努めるこ
と。
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損害賠償責任と保険の加入
指定管理業務の実施にあたり、市の責に帰すべき理由により第三者に与えた損害につ
いては、施設管理者である市が損害賠償責任を負うが、指定管理者が行う管理に起因す
る事故により第三者に与えた損害については、指定管理者が責任を負う。なお、このい
ずれの理由にもよらない事故により第三者に与えた損害については、その損害責任につ
いて協議する。
また、指定管理者の責に帰すべき理由による施設の損壊についても、市は指定管理者
に対して損害を請求することができる。
このことにより、指定管理者は、想定される損害賠償請求に対応できるよう任意の賠
償責任保険に加入すること。
14 人員配置
⑴ 指定管理者は、温泉館に業務責任者を置くこと。
⑵
指定管理者は、温泉館に経理責任者を置き、収入支出に係る伝票、帳簿等を整備さ
せること。
⑶ 指定管理者は、管理運営業務を実施するために必要な人員を配置すること。
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危機管理対応
⑴
指定管理者は、自然災害、人為災害、事故及び自らが原因者、発生者になった場合
のあらゆる緊急事態、不測の事態には、遅滞なく避難、誘導、安全確保、通報等を的
確に行うこと。
⑵
指定管理者は、緊急時対策並びに防犯対策について、マニュアルを作成し、職員に
指導及び訓練を行うこと。
16 経理等
⑴
収受する利用料金については、指定管理者の収入とするが、経理については他の収
入と明確に区分できるようにすること。
⑵
市長は、管理の適正化を図るため、指定管理者に対して、当該管理に係る経理状況
に関し報告を求め、調査し、又は必要な指示をすることができる。
⑶
指定管理者は、毎年度終了後 30 日以内に、事業報告書及び収支決算書を市長に提出
しなければならない。
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自主事業
⑴
指定管理者は、施設の設置目的に合致し、指定管理業務の実施を妨げない範囲にお
いて、自己の責任と費用により自主事業を実施することができる。
⑵ 自主事業の収支及び会計については、指定管理業務とは別に管理すること。
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管理に要する費用及び物品の帰属
⑴ 指定管理業務に要する経費
指定管理業務に要する経費は、利用料金収入と指定管理料をもって充てるものとす
る。
⑵ 指定管理料
①
市は、指定管理者に指定管理料を支払うものとする。
②
指定期間中における指定管理料の上限額は、指定管理者から提出された事業計画
書及び収支計画書により協議し、予算編成過程や予算の議決を経て協定を締結する中
で決定する。
③
指定管理料は、会計年度ごとに予算の範囲内において年度協定書で定める方法に
より、指定管理者に支払うものとする。
⑶ 修繕の扱い
施設等の修繕について、大規模修繕は市で実施し、小破修繕(備品含む)10 万円未
満(消費税及び地方消費税含む)は指定管理者の責任で実施すること。1件 10 万円以
上のものは市と協議する。
⑷ 物品の貸与等
市の所有に属する物品等については、無償で貸与する。ただし、修理及び更新は、市
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と指定管理者が協議して行うものとする。
19
指定管理後の事務引継ぎ
指定管理者は、その指定期間満了時において、次期指定管理者が円滑かつ支障なく施設
の管理を遂行できるように、引継ぎを行うものとする。
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原状回復
指定管理者は、指定期間の終了又は指定が取り消された場合若しくは協定を解除された
場合は、市の指示に基づき、施設を原状に復して引き渡さなければならない(機能低下
があった場合の機能低下前の状態にすることを含む。)。ただし、市長が特別に認める場
合はこの限りではない。
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リスク負担について
指定期間内における主なリスクについては、別紙2の「リスク分担表」に掲げるとおり
とする。ただし、表中にないリスク及び疑義が生じたときは、別途協議で定めるものと
する。
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実地調査・モニタリング・自己評価
市は、指定期間中に指定管理業務の実施状況を把握し、良好な管理状況を確保するため、
次のとおりモニタリングを実施する。
⑴
指定管理者は、会計年度終了後 30 日以内に次の内容を記載した事業実績報告書を市
長へ提出すること。
①
本業務の実施状況に関する事項
②
管理施設の利用状況に関する事項
③
料金収入の実績及び管理経費等の収支状況等
④
自主事業の実施状況に関する事項
⑤
その他甲が指示する事項
⑵
指定管理者は、事業の実施状況について、次の内容の月報を作成し、翌月 10 日まで
に市長へ報告すること。
①
利用者数
②
利用料金及び減免の実績
③
収支実績
⑶
市長は、指定管理者に対して随時、指定管理業務又は経理の状況について、現地調
査を行う。
⑷
指定管理者は、アンケート等により利用者の意見・苦情等を収集し、その結果及び
業務改善への対応策を市長に報告すること。
⑸
⑴から⑷による事業実績報告書等の審査の結果、仕様書及び事業計画等の条件を満
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たしていない場合は、市長は指導を行う。
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その他
指定管理者は、この仕様書に規定するもののほか、指定管理者の管理の内容等について
疑義が生じた場合や不測の事態が発生したときは、市長と協議し決定するものとする。
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別添1
個人情報取扱特記事項
(基本事項)
第1 この契約により八幡平市(以下「甲」という。)から事務の委託を受けた者(以下「乙」
という。
)は、この契約による事務を処理するに当たり、個人情報を取扱う際には、個
人情報の重要性を認識し、個人の権利侵害することのないようにしなければならない。
(秘密の保持)
第2 乙は、この契約による事務に関して知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ、又
は不当な目的に使用してはならない。
2 乙は、この契約による事務に従事するものに対し、在職中及び退職後においても、こ
の契約による事務に係る個人情報の内容をみだりに他人に知らせ、又は不当な目的に使
用してはならないことその他個人情報の保護に関して必要な事項を周知しなければなら
ない。
3 前2項の規程は、この契約が完了し、又は解除された後においても同様とする。
(厳重な保管及び搬送)
第3 乙は、この契約による事務に関する個人情報の漏洩、改ざん、滅失、棄損その他の
事故を防止するため、個人情報の厳重な保管及び搬送に努めなければならない。
(再委託の禁止)
第4 乙は、甲の承諾があるときを除き、この契約による個人情報の処理を自ら行うもの
とし、第三者にその処理を委託してはならない。
(委託目的以外の利用等の禁止)
第5 乙は、甲の指示又は承諾があるときを除き、この契約による事務に関する個人情報
を当該事務の処理以外の目的に使用し、又は第三者に提供してはならない。
(複写及び複製の禁止)
第6 乙は、甲の指示又は承諾があるときを除き、この契約による事務に関する個人情報
を複写し、又は複製してはならない。
(事故発生時の報告義務)
第7 乙は、この個人情報取扱特記事項に違反する事態が生じ、又は生じるおそれがある
ことを知ったときは、速やかに、甲に報告し、その指示に従わなければならない。こ
の契約が完了し、又は解除された後においても、同様とする。
(個人情報の返還又は処分)
第8 乙は、この契約が完了し、又は解除されたときは、この契約による事務に係る個人
情報を、速やかに甲に返還し、又は漏洩しない方法で確実に処分しなければならない。
(措置事項に違反した場合の契約解除及び損害賠償)
第9 甲は、乙がこの個人情報取扱特記事項に違反していると認めたときは、契約の解除
及び損害賠償の請求をすることができるものとする。
(その他)
第 10 乙は前第1から第9に掲げるもののほか、個人情報の適正な管理のために必要な措
置を講じなければならない。
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別紙1
施設の種類・規模
木造2階建て地下1階鉄筋コンクリート造
温泉館
延べ床面積 1,109.50㎡
1階 801.22㎡
エントランスホール、休憩室(66.24㎡)
、事務室、厨房、
レストラン(26.49㎡、14席)、トイレ7カ所(うち身障用1)
、脱衣所、
大浴場和風・洋風各1(主浴槽、檜電気風呂、水風呂、サウナ)
、
露天風呂2
2階 198.74㎡
休憩室2室(畳:33帖、12.5帖)
、休憩室1室(フローリング:36帖)
トイレ2
地下1階 109.54㎡
源泉施設
ポンプ室、温泉送湯管110m
付属施設
貯水槽、駐車場
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別表2
《 リスク分担表 》
リスクの分類
リスク項目
募集要項リスク
関係書類の誤り
リスクの内容
募集要項等、市が作成した書類の内容に関するもの
リスク負担者
八幡平市
指定管理者
○
○
申請書等、指定管理者が作成した書類に関するもの
○
議会リスク
指定議案の否決
指定管理者の指定議案が否決された場合の対応
制度関連リスク
法令の変更
管理業務に直接関係する法令の新設や変更
協議事項
経済リスク
物価・金利の変動
物価・金利の変動による経費の増加
協議事項
指定期間満了以
市の指示によるもの
前の事業中止
指定管理者の事業放棄、破綻
需要変動・施設競
施設競合による利用者・収入の減少、当初の需要見
合
込みと異なる状況となった場合
事業中止リスク
維持管理リスク
経年劣化によるもの(大規模なもの)
※協定に定められた一定の額を超えるもの
施設・設備・備品
経年劣化によるもの(上記以外のもの)
等の損傷、修繕
※協定に定められた一定の額以下のもの
○
○
○
○
○
○
管理上の瑕疵による損傷等
施設の構造上の瑕疵による損傷等
○
行政的な理由に
行政的理由から業務の全部もしくは一部を中止した
よる事業の変更
場合又は業務内容を変更した場合
業務の不履行
指定管理者による協定書及び仕様書等内容の不履行
○
管理上の瑕疵による臨時休館
○
施設の臨時休館
セキュリテイ
施設、設備等の不備や施設改修による臨時休館
○
○
○
警備不備による情報の漏洩や犯罪発生等
○
上記以外のもの
市広報媒体への掲載
市へ依頼し
広報活動
○
○
その他の広報活動
指定管理者の責めに帰すべき事由により利用者に損
第三者への賠償
社会リスク
○
上記以外の場合
○
周辺地域、住民、 地域との協調
利用者への対応
○
害を与えた場合
指定管理者業務内容、自主事業に対する地域住民、
利用者等からの要望、苦情への対応
○
天災・暴動等による履行不能
※不可抗力=暴風、豪雨、洪水、地震、落盤、火災、
不可抗力
争乱、暴動、その他市や指定管理者の責めに帰す
協議事項
ことができない自然的又は人的現象
事業終了時の現状復帰
指定管理期間の終了又は期間途中における指定管理
者の責めによる指定取り消しの場合の現状復帰費用
9
○