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情報提供用資料
年 日本中小型株式見通し
~プロがその真価を発揮できる年に~
年 月 日
インベスコ・アセット・マネジメント株式会社
年の日本の中小型株式市場は、指数ごとにバラつきはありましたが、概ね堅調な 年とな
りました(図表 )。同年は、中国をはじめとする新興国経済に対する懸念が根強く、為替市場で
年ほど円安が進まなかったことなどを背景に、日本の株式市場全般の傾向としては、外
需より内需、製造業よりサービス業、景気敏感よりディフェンシブな銘柄が選好されたため、内
需関連のサービス業の比率が高い中小型株の底堅さにつながりました。この点は、米国株式市
場が”
と呼ばれる大型 企業の 銘柄(ソーシャル・ネットワーク・サービス
の”
(フェイスブック)、ネット通販の”
(アマゾンドットコム) 、有料動
画配信の”
(ネットフリックス) 、ネット検索の”
(グーグル、現在は持ち株会社
アルファベットの傘下))主導で大型株優位の展開となったこととは対照的でした。
図表 :
125
年初来の日本の主要株価指数の推移
※2015年1月1日を100として指数化
120
115
110
105
100
95
90
85
80
TOPIX
Russell/Nomura Small Cap Index
JASDAQ INDEX
東証マザーズ株価指数
75
2015年1月
2015年4月
2015年7月
2015年10月
出所:ブルームバーグのデータよりインベスコ・アセット・マネジメントが作成。
期間:
年 月 日~
年 月 日、日次。
日本の中小型株市場では、インバウンドやバイオ、 ・ネット関連などのテーマに脚光が当たり、
大幅高となる銘柄も散見された一方で、一時は一世を風靡した プリンターやスマホゲームな
どのテーマは下火となりました。また、新規株式公開(
)の動向は、件数、パフォーマンス状
況を含めても順調な回復が続きました(図表 )。特に、合計売出し額が
兆円となった日本郵
政グループ 社の上場をこなした後も、相場が堅調さを維持したことは、来年に向けた明るい材
料と見ていいでしょう。
当資料は、インベスコ・アセット・マネジメントが情報提供を目的として
年
ものです。当資料をご利用の際は、 ページ目の「ご注意事項」をご覧下さい。
1
月
日現在の日本株式運用部の見解をもとに作成した
情報提供用資料
図表 : 日本の
件数と
指数の推移
(件)
(IPO指数)
250
100
ブルームバーグ日本IPO指数(右目盛)
IPO件数(左目盛)
203
200
80
187
181
171
168
166
157
151
150
60
142
123
117
118
106
100
89
100
86
84
40
72
48
50
48
54
20
37
17
21
0
1993
1995
1997
1999
2001
2003
2005
2007
2009
2011
2013
0
2015 2016 (年)
(推計)(予想)
出所:ブルームバーグ、日本証券業協会「全国公開会社のエクイティファイナンスの状況」、日本取引所グループのデータ
よりインベスコ・アセット・マネジメントが作成。
期間:
年~
年、年次。
※ 件数、
年は現在公表されている を集計し推計、
年はインベスコ・アセット・マネジメント予想。
※ブルームバーグ日本 指数は日本株式が新規上場してから1年間のパフォーマンスを表す時価総額加重平均指数です。
年 月 日を基準日とし、この日の時価総額を として算出しています。
年 月末現在。
年の中小型株を見通す際の重要な要素は、「規制緩和」、「流動性」、「技術革新」の 点と
考えています。ただし、 点目の規制緩和については、残念ながら
年は市場で大きく材料
視される環境ではないようです。政府は一億総活躍社会の実現や、
対策に向けた施策など
と称して、今年度も約
兆円の補正予算を予定しています。しかし、その中身はというと、「ア
ベノミクスの果実の均霑(きんてん:平等に恩恵や利益を受けること)による消費喚起、安心の
社会保障」と称して低所得の年金受給者に一律 万円を支給する方針を盛り込むなど、夏の参
議院選挙を意識したバラマキ的な政策が目につきます。アベノミクスの新「 本の矢」で目標とさ
れた「希望出生率
」や「介護離職ゼロ」についても、緊急対策として予算を配分するといった
現在の政府の対応を見る限り、今後も大胆かつ積極的な規制緩和の進展には期待が持てない
状況です。
一方、 点目の流動性については、追加緩和の有無にかかわらず、日銀の異次元緩和政策が
継続されることは、ほぼ間違いないと考えられます。潤沢な流動性が投資家心理を下支えして
株式などのリスク資産に資金が振り向けられる状況が続き、時に材料化して急騰する中小型銘
柄も見られるだろうと想定しています。
点目の技術革新に関しては評価が分かれるところですが、自動運転システム(
:
)、ロボット、バイオ、新エネルギー、 (ネットワークで
つながるモノのインターネット)、ビッグデータ、ドローンのほか、技術ではないですが、サービス
のイノベーションとしてのフィンテック、シェアリングなどの分野が極めて早いペースで立ち上が
りつつあり、物色のテーマとして今後とも市場でも注目されることでしょう。
当資料は、インベスコ・アセット・マネジメントが情報提供を目的として
年
ものです。当資料をご利用の際は、 ページ目の「ご注意事項」をご覧下さい。
2
月
日現在の日本株式運用部の見解をもとに作成した
情報提供用資料
さて、2016年の日本の中小型株市場はどのような展開となるのでしょうか。最も重要なことは、
個別銘柄ごとの選別色が強まるということではないかと考えられます。
企業業績面では、中小型株の2016年度(2017年3月末期)は前年比で10%前後の経常増益が
見込まれています。そうした前提の下で利益水準と株価(インデックス値)とを比較すると、これ
までの推移からは、中小型株は来年度も全般的に堅調さを維持すると見込んでも不思議では
ありません(図表3)。
図表 : 中小型株の経常利益水準と
130
インデックスの推移
124
600
(予想)
※2007年度を100として指数化
120
112
(予想)
105
110
100
経常利益水準 (左目盛)
99
100
99
550
500
450
91
90
400
81
80
76
77
80
350
68
70
300
57
60
250
53
50
48
40 43
42
30
1999
2001
200
51
Russell/Nomura Small Cap インデックス
(配当除く、右目盛)
2003
2005
2007
2009
2011
2013
150
100
2015 (年度)
出所:東洋経済新報社、野村證券のデータよりインベスコ・アセット・マネジメントが作成。
年 月末現在。
業績:経常利益 期間:
年度~
年度、年次(
年度以降のデータは予想値)
株価:
インデックス(配当除く) 期間:
年 月~
年 月、月次
※各年度の
インデックス(配当除く)採用企業 除く金融 を対象に、経常利益の推
移を
年度を
として指数化。経常利益の
年度以降のデータは予想値。
業績予想は野村證券予想を優先、東洋経済新報社予想で補完。
しかしながら、より詳細に業績の推移を見てみると、東証1部の2015年度(2016年3月末決算)の
増益率は2015年4-6月期にピークをつけ、夏場以降は減速に転じています。これまで輸出企業
の業績押し上げ要因となってきた前年比での円安効果が一巡し、素材や景気敏感、外需関連
企業の業績が厳しくなるなか、2015年度下半期から2016年度にかけての増益率は大きく鈍化
すると見込まれます。中小型株も、東証1部ほどではないにせよ、全般的な増益モメンタムには
陰りがうかがえます。
市場全般の利益成長率が鈍化することとなれば、企業間の業績格差が際立ち、個別銘柄の株
価パフォーマンスにも大きな差が生じると想定されます。そうした状況下では、成長している企
業、成長が見込まれる企業に市場の注目が集まり、株価バリュエーションの高さも許容される可
能性があります。中小型株市場でも、急騰する銘柄と急落する銘柄の優劣が、これまで以上に
はっきりした展開となることでしょう。
個別銘柄ごとの選別色が強まるということは、別の観点から申し上げれば、
年はプロがそ
の真価を発揮できる 年になるということです。そうした意味では、私どもにとっても、やりがいの
ある、楽しみな 年となりそうです。
当資料は、インベスコ・アセット・マネジメントが情報提供を目的として
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ものです。当資料をご利用の際は、 ページ目の「ご注意事項」をご覧下さい。
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月
日現在の日本株式運用部の見解をもとに作成した
情報提供用資料
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当資料の中で記載されている内容は当資料作成時点のものであり、今後予告なく変更されることがあります。
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⑤コモディティにかかるリスク、⑥信用リスク、⑦デフォルト・リスク、 ⑧流動性リスク、⑨カントリー・リスク、⑩為替変動リスク、
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