挨拶・祝辞(PDF/469KByte) - 函館工業高等専門学校

ご挨拶
高専シンポジウム協議会長
久留米工業高等専門学校長
上 田
孝
高 専 シ ン ポ ジ ウ ム は 、 九 州 沖 縄 地 区 で 平 成 3 (1991)年 度 か ら 毎 年 開 催 さ れ て い る
「九州沖縄地区高専フォーラム」が母胎となって、久留米高専の鳥井昭美名誉教授
( 当 時 、 工 業 化 学 科 教 授 ) の 呼 び か け に よ り 、 平 成 7( 1995) 年 度 に 第 1 回 が 久 留
米で開催されました。以来、開催校のご理解を得て、各地の高専の有志教員で構成
する高専シンポジウム協議会と開催校との共催により、毎年持ち回りで開催され、
今 回 で 20 回 目 を 迎 え ま す 。
人 に 譬 え れ ば 成 人 と な る 記 念 す べ き こ の 第 20 回 の 高 専 シ ン ポ ジ ウ ム が 、初 の 北 海
道での開催となりましたことは誠に慶びに堪えません。開催に当たり、大変ご多 忙
にも関わりませず、多大のご理解ご尽力を賜りました函館工業高等専門学校の岩熊
敏夫校長先生、小林淳哉物質環境工学科教授をはじめ教職員の皆様に厚く御礼申し
上げます。
また、今回から(独)国立高等専門学校機構並びに豊橋・長岡の両技術科学大学
の格別のご理解を賜り、ご後援を戴きましたことを感謝いたします。
高専シンポジウムは、高専生の研究成果の発表並びに学生及び教職員の交流の場
として、西日本を対象として開催された第 1 回以降、参加校のエリアが徐々に拡大
し、発表件数も増え、分野も広がってきています。また、近年は、高専と地域・企
業との連携を深める機会としても充実されてきています。
今 回 の 高 専 シ ン ポ ジ ウ ム in 函 館 で は 、高 専 の 本 科・専 攻 科 の 学 生 や 教 職 員 に よ る
研究発表に加え、特別講演や我が国の教育において今日重要な課題となっているア
クティブラーニングに関する函館高専の先進的な取組成果等の一般公開も行われ、
時 宜 を 得 た 有 意 義 な 企 画 と な っ て い ま す 。ま た 、高 専 シ ン ポ ジ ウ ム 創 立 20 周 年 記 念
講演も予定されています。
お忙しい中、講師並びに特別企画の展示をお引き受けくださいました各位に感謝
申し上げます。
この高専シンポジウムを契機として、参加された学生の皆さんが発表力を磨き、
更に研究を深められますとともに、より多くの地元や企業の方々が高専について理
解を一層深められますことを願っております。
最 後 に な り ま し た が 、 第 20 回 高 専 シ ン ポ ジ ウ ム in 函 館 の 開 催 に ご 支 援 、 ご 協 力
を 賜 り ま し た 関 係 諸 機 関 の 皆 様 方 に 深 謝 し 、今 後 と も 高 専 シ ン ポ ジ ウ ム へ の ご 理 解 、
ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
第 20 回高専シンポジウム 実行委員長挨拶
函館工業高等専門学校長
岩熊 敏夫
高専シンポジウムを、北海道で初めて、函館の地で開催させていただくこと
は、主催校として大変光栄なことであり、皆さまを心より歓迎いたします。
1996 年に久留米工業高等専門学校で第 1 回が開催されてから、今回は丁度
20 回目の節目を迎えます。今やこのシンポジウムは、全国の高専生の研究発表
と交流の場として定着してまいりました。これまで高専シンポジウムの発展に
携わられた多くの方々に、心より感謝いたす次第です。
今大会では約 210 件の口頭発表と約 130 件のポスター発表が予定されてい
ます。機械、電気電子、情報通信、建築・土木、化学から環境、生物まで、幅
広い分野にわたり発表が行われます。また、高度化再編からアクティブラーニ
ング・教育の可視化・グローバル化など、教育改革の流れを受けて、数多くの
工学教育に関する発表が組まれております。単一日で開催されるシンポジウム
としては非常に規模の大きいものとなりますので、私どもとしましても、運営
には万全を期して参る所存です。
函館は幕末の 1859 年に、我が国初の国際貿易港の1つとして開港しました。
爾来国際色豊かな観光都市として知られ、また、青函連絡船、青函トンネル、
そして北海道新幹線の開通へと北の玄関口としての機能を果たしてきました。
一方で、海洋と水産業への多角的な取組を目指し、産学官連携で函館マリンバ
イオクラスター形成事業などへ取組んで来ました。本校も、唯一の工学系教育
研究機関として参画しておりますが、この事業への取組について、函館地域産
業振興財団より特別講演をいただくことになっております。
今年は高専制度発足から 52 周年となります。繰り返しになりますが、現在、
高等教育機関および初等・中等教育機関は大きな改革期を迎えています。函館
高専は 2013 年度より、技術の高度化・グローバル化に対応すべく新学科をス
タートさせたところです。モデルコアカリキュラム、到達度評価も積極的に取
り入れ、ICT 教育、アクティブラーニングにも取組んでおります。
今大会では一般公開の特別企画として、企業展示ブースおよび工業技術セン
ター成果物の展示、そしてアクティブラーニング成果物の展示を行う予定とし
ております。多くの学生、教職員の皆さんに参加いただき、ご自身の成果発表
と活発な意見交換の場としていただくことを期待しております。
祝
辞
独立行政法人国立高等専門学校機構
理事長
小 畑 秀 文
第 20 回 と い う 節 目 を 迎 え ま し た 高 専 シ ン ポ ジ ウ ム が「 第 20 回 高 専 シ ン ポ ジ ウ
ム in 函 館 」 と し て 、 北 海 道 で 初 め て 開 催 さ れ ま す こ と を 心 よ り お 祝 い 申 し 上 げ
ます。
高 専 シ ン ポ ジ ウ ム は 、久 留 米 高 専 の 提 唱 に 賛 同 さ れ た 高 専 有 志 教 員 で 組 織 す る
高 専 シ ン ポ ジ ウ ム 協 議 会 と 開 催 校 と の 共 催 に よ り 、毎 年 持 ち 回 り で 開 催 さ れ て お
り ま す 。協 議 会 メ ン バ ー の 長 年 に わ た る 自 主 的 な 熱 意 あ る 取 組 と こ れ ま で の 開 催
校 の 校 長 及 び 教 職 員 の 方 々 、並 び に 今 回 の 開 催 に 当 た ら れ ま し た 函 館 高 専 の 岩 熊
校長をはじめ教職員の方々のご尽力に敬意を表します。
さ て 、高 等 専 門 学 校 は 、日 本 の 高 度 経 済 成 長 に 伴 う 中 堅 技 術 者 の 育 成 と い う 産
業 界 の 強 い 要 請 に 応 え て 、 昭 和 37 年 に 新 し い 高 等 教 育 機 関 と し て 創 設 さ れ 、 今
日 ま で 半 世 紀 に わ た り 有 為 な 実 践 的 技 術 者 を 育 成 し て 社 会 に 送 り 出 し 、産 業 界 を
はじめ各界から極めて高い評価を得ております。
し か し な が ら 、今 日 、日 本 の 産 業 構 造 の 変 化 、科 学 技 術 の 高 度 化 、更 に は グ ロ
ー バ ル 化 の 進 展 な ど 、我 々 を 取 り 巻 く 環 境 は 日 々 動 き 、急 速 に 変 化 し て い く 中 で 、
実 践 的 な 技 術 力 に 加 え 、創 造 力 と コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 兼 ね 備 え た 国 際 的 に
活 躍 で き る イ ノ ベ ー シ ョ ン 人 材 が 強 く 求 め ら れ て お り ま す 。高 専 生 の 皆 さ ん に は 、
高度な専門性とともに幅広い知識と外国語を含めたコミュニケーション能力を
し っ か り と 身 に つ け て 社 会 に 出 て い く こ と が 期 待 さ れ て い ま す 。国 立 高 等 専 門 学
校 機 構 と い た し ま し て も 、産 業 界 や 地 域 社 会 の ニ ー ズ に 応 え た 人 材 を 育 成 で き る
よ う 、学 科 の 再 編 や 高 度 化 、モ デ ル コ ア カ リ キ ュ ラ ム の 導 入 に よ る 教 育 の 質 保 証
の 確 保 、教 職 員 の 資 質 向 上 、教 育 研 究 施 設・設 備 の 整 備 や 全 国 KOSEN 研 究 ネ ッ ト
ワ ー ク を 通 じ た 教 員 の 連 携 に よ る 研 究 、海 外 イ ン タ ー ン シ ッ プ や 国 際 交 流 の 機 会
の拡充などを図り、高専教育・研究の充実に努めております。
参 加 学 生 の 皆 さ ん が 、本 シ ン ポ ジ ウ ム を 契 機 と し て 、プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 力 を
更 に 高 め 、他 高 専 の 学 生 と の 活 発 な 討 議 を 通 じ て 、相 互 の 研 究 内 容 を 深 化 さ せ る
とともに交流を深められますことを期待しております。
ま た 、今 回 の シ ン ポ ジ ウ ム で は 、高 専 生 に よ る 研 究 発 表 の ほ か に 、高 専 シ ン ポ
ジ ウ ム 創 立 20 周 年 記 念 講 演 、 特 別 講 演 、 ア ク テ ィ ブ ラ ー ニ ン グ を 推 進 す る た め
に 開 発 し た 教 材 等 の 展 示 、企 業 及 び 工 業 技 術 セ ン タ ー に よ る 特 別 展 示 等 も 予 定 さ
れ て お り ま す 。こ れ ら は 、多 く の 方 々 に 高 専 を よ り 深 く 理 解 し て い た だ く た め の
良い機会になるものと期待しております。
最 後 に な り ま す が 、本 シ ン ポ ジ ウ ム の 開 催 に 当 た り 多 大 な ご 尽 力 を 頂 き ま し た
関 係 諸 機 関 の 皆 様 方 に 感 謝 を 申 し 上 げ る と と も に 、今 後 と も 高 専 教 育 に 対 す る 一
層のご理解とご支援をお願い申し上げます。