汚染土壌の分散・洗浄システム(PDF:632KB)

土壌・水質浄化
汚染土壌の分散・洗浄システム
株式会社マキノ(愛知県常滑市)
概 要
マキノは「粉砕・乾燥・ろ過分離」の技術を活かして様々な分野のモノづくりを支えるエンジニアリン
グ企業です。溶解機や固液分離装置等を組み込んだシステムで、工場や土木工事現場などの廃棄
物や水処理に貢献しています。マキノの技術は、汚染土壌を有効に除染する除染プラント及び除染
方法の提案にも活用できます。
特 徴
放射能汚染土壌の分散・浄化システムを紹介します。高せん断分散機に界面化学手法を取り入れ
ることで微粒子の分散を持続させて水中へ高度分散し、再生土と濃縮汚染残土に分離します。
土壌と水を混合したスラリーをpH調整により土壌粒子の
材料分散
表面電荷(ζ電位)をコントロールし分散後、高速水流で
工程
撹拌することで、微細粒子を水中へ懸濁、分散させる。
●高速溶解機 (MHSB-148)
洗浄分離 土壌を分散させたスラリー状態で土壌の砂分を砂洗い
機で沈降させたものを揉み摺り運動させることで、微細
工程
粒子を更に剥離させ粒度分けして回収する。
濃縮固液 微細粒子のスラリーをフィルタープレスにてろ過を行い
分離工程 高放射性の濃縮残土ケークを得る。
更に固液分離で排出されたろ液を浄化する
「水循環システム」を
搭載することも可能。
懸濁水のpHを調整するとともに、高せん断応
力を付与しつつ分散を行うことで、微細土粒子
の電気的反発力により分散を持続させ、微細
土粒子の排出量を確保することが可能となり
除染効果が向上。
高速溶解機
●フィルタープレス
フィルタープレス
スクレーパー方式の採用により、確実なケーク剥離を行い、大幅な省力化が可能。
ろ過板はポリプロピレン製で、軽量かつ耐食性が向上。
環境分野では、ケークの低含水化により廃棄物の大幅な削減ができるため、その後の廃棄物
処理の費用削減に役立ちます。
「中部地域環境技術シーズ集」(中部経済産業局)
導入実績
環境分野では、廃棄物処理、産業排水処理、トンネル工事や地下鉄工事の濁水処理など、幅広
い分野でマキノの装置が活躍しています。装置を組み合わせた処理システムを提案しています。
○○○○
【全自動圧搾フィルタープレス】
【ポータブルシックナ 可搬式濁水処理装置】
効 果
・pH調整により土壌粒子の表面電荷をコントロールし、高せん断能力を付与しつつ分散することで、
より効果的に分散でき、除染効果が向上。
・汚染微細土粒子と処理済み土粒子に分級し、洗浄分離後に排出される処理済み土粒子は再生
土として利用可能。
・汚染微細土粒子は濃縮ケークとして回収。本システムにより、汚染土壌を1/7程度に減容化。
放射性セシウム汚染土壌の減容化実証試験でのマテリアルバランス
汚染土壌 試料
1.土壌の壊砕
2.ふるい分け(植物の除去)
3.土壌粒子分散(微細粒子の分散)
4.分級(粒度毎に分け。粒度大の砂は再生土壌)
5.ろ過
(分級された懸濁液をフィルタープレスによりろ過し、
ケークとして回収)
6.ろ液の濃縮・回収
(フィルタープレス後のろ液を、蒸留回収し、回収水
をリサイクル)
再生土壌(3,939Bq/kg)
37,658Bq/kg
75.2%
植物
5.3%
繊維質
19.5%
濃縮ケーク
試料の
1/7の重量
技術の高度化
・土壌の表面状態をデータベース化することで、汚染土壌の対応性を向上。
・無人運転、遠隔監視可能な機械装置とすることで作業者の安全性を確保。
販路開拓の取組
・放射性物質に限らず、ヒ素、重金属への対応強化。
・オンサイトセンサリングによる工程の安全確認能を向上させる 。
連 絡 先
企業概要
代
表
者 :専務取締役
所
在
地 :愛知県常滑市大曽町3丁目1番地
主な製品等 :窯業原料生産機器
T
E
L :0569-36-0113
U
E–mail:HPお問い合わせからお問い合わせ下さい
代
表
者 :代表取締役社長
資
本
金 :115,421万円
R
牧野 良信
L :http://www.makino-co.co.jp
川島
明