PDF形式 483キロバイト - 日立市

日立市の道路の現状
◆地形的な制約
日立市
約26km
約1.5~3km
工場
工場
住宅
住宅
常磐自動車道
JR
6
常磐線
日立市は、海と山に挟まれた南北に細長い
地形的な制約から、海岸線に沿った平地部に
市街地が形成されています。そのため、自動
車交通も南北軸を形成する道路に集中してい
ます。南北軸を形成する主要な幹線道路は、
山側に広域的な自動車交通を処理する常磐自
動車道、そして、平地部には、生活交通や物
流を支える国道6号と国道245号が配置されて
いますが、唯一南北に縦貫する国道6号の交
通量が多くなっています。
245
◆国道6号の混雑状況
国道6号の混雑時平均旅行速度(茨城県内)
Km/h
60.0
50.0
45.6
40.0
33.4
36.1
36.2
30.0
29.3
27.3
20.0
10.0
0.0
22.3
38.1
日立市
49.6
43.7
35.0
35.9
茨城県平均 33.4km/h
30.8
37.6 37.1
35.8
31.3
26.1
26.2
24.9
◆日立市内全域で茨城県平均を大幅に下回っている
(日立市平均23.5km/h)
◆西成沢町の19.4km/hは、茨城県内で最低の旅行速度
19.4
H22道路交通センサス
◆交通特性
日立南太田IC
日立市内における交通の8割は、市内を出発する交通、
または市内に目的がある交通となっています。
日立中央IC
日立北IC
十王駅
日立駅
大甕駅
外⇔内
7.5%
内⇔内
65%
内⇔外
7.5%
外⇔外
20%
日立都市圏パーソントリップ調査:平成13年
日立市の道路整備の考え方
◆ラダ―型の道路ネットワークの形成
道路ネットワークの構造は、日立都市圏総合都市交通体系策定調査(パーソントリップ調査)
で提言されたラダー型(はしご状)の道路ネットワークを基本として、良好な生活環境の確保や
災害に強い道路ネットワークの形成を目指します。また、日立市の市街地特性を踏まえた道路
ネットワークを構築し、安全で円滑に移動できる道路整備を計画的に進めます。
山間地
市街地
<ラダ―型道路ネットワークイメージ図>
◆整備優先道路
整備優先道路とは、日立都市圏総合都市交通体系策定調査により、事業中や事業予定の路線を選定
し、早期に南北軸を形成するための道路ネットワークを位置付けたものです。
整備優先道路
鮎川停車場線
事業区間
L=428m
日立バイパス
事業区間
L=3.0km
国道6号現道
国道6号
大和田拡幅
事業区間
L=3.3km
山側道路
日立バイパス
暫定2車線供用区間
日立南太田IC
常磐自動車道
日立中央IC
大みか駅
日立駅
茨城港
日立港区
河原子町
国分町
田尻町
旭 町
<凡例>
: 整備優先道路
: 事業中区間
: 整備済区間
全国及び茨城県との道路整備の比較(H21.4)
全 国
人口千人あたり
9,505m/千人
茨城県
日立市
全 国
自動車一台あたり 茨城県
日立市
7,513m/千人
4,712m/千人
15.5m/台
9.2m/台
6.7m/台
道路統計年報(2010)、茨城県・日立市の統計
◆幹線道路ネットワークの強化
県北臨海都市圏都市交通戦略策定調査
(H21.3茨城県策定)
左の図は、茨城県が策定した県
北臨海都市圏都市交通戦略策定調
査における将来道路マスタープラ
ンです。この中でも、都市圏の骨
格となる南北交通軸の形成を図る
こととしています。
(県北臨海都市圏=北茨城市、高
萩市、日立市、常陸太田市(平成
16年12月合併前の旧常陸太田市
域)、東海村)
日立市は、市街地が南北に長く密度も高いことから、主要な幹線道路の国道6号や国道245号で朝夕を
中心に慢性的な渋滞が発生しています。これまで、国道6号など主要な幹線道路の慢性的な渋滞緩和を目
的に、整備優先道路など南北を結ぶ新たな道路ネットワークの構築を図っています。さらに、日立市の
持続的な発展を支える広域的な交流の促進や産業の振興などを図っていくため、国道6号日立バイパスや
大和田拡幅、国道245号の4車線化など南北方向の道路整備の促進を図っていきます。
◆道路整備の流れ
都市計画決定
都市の骨格を形成する主要な道路は、事業実施の前提と
なる計画として、具体的なルートの位置や道路構造を決
定します。
事業着手
現地測量
関係者に説明を行った後、測量や地質調査などを行いま
す。
詳細設計
測量・調査結果より道路の設計を行った後、設計図を基
に関係者に具体的な説明を行います。
用地幅杭設置
用地買収
工事
道路に必要な範囲を用地幅杭で現地に示します。
道路に必要な範囲を示して土地や建物の調査を行った
後、関係者と用地補償を協議します。
道路用地で道路の建設工事を行います。
供用開始
道路の役割(道路は、私たちの生活に欠かせないさまざまな役割を担っています。)
都市形成としての役割
都市構造の骨格、計画的な市街地の形成
交通施設としての役割
人や車の流れの円滑化、産業活動の活性化
公共公益施設を収容するための役割
(電気、電話、上・下水道、
ガスなどライフラインの収容)
防災空間としての役割
(災害時の避難路、火災時の延焼防止スペース)
生活空間としての役割
(建物に採光や日照、通風、景観、
にぎわいを演出)