(仮称)枚方市総合文化施設設計業務委託 Ⅰ 仕様書(案) 業務概要 1.業務名称 (仮称)枚方市総合文化施設設計業務委託 2.計画施設の概要 本業務の対象となる施設の概要は次のとおりとする。 (1) 業務目的 文化芸術による広域的な集客や交流を図るとともに、市の魅力向上や市駅周辺の賑わいを創出 する拠点施設として、ホール機能だけでなく、市民の創作活動・発表などの諸機能に併せ、民間 施設を付帯した総合文化施設を整備することを目的とする。 (2) 施設名称 (仮称)枚方市総合文化施設 (3) 計画の場所 枚方市 新町二丁目 280-4 番地外 (4) 施設用途 劇場(平成 21 年国土交通省告示第 15 号 別添二 類型十二 第 2 類) 3.設計与条件 (1) 敷地の条件 a.敷地の面積 用地面積 14,552 ㎡(北側用地、北側新設道路部分などを含む) 敷地面積 12,922 ㎡ b.用途地域及び地区の指定 用途地域他 :準工業地域(市街化区域) 建ぺい率 60%、容積率 200% 新町二丁目地区地区計画 準防火地域 日影規制あり (5 時間-3 時間 測定高さ 4m) (2) 施設の概要 a.施設の延べ面積 約 14,200 ㎡ b.耐震安全性の分類 1 「官庁施設の総合耐震計画基準」により、耐震安全性の分類は次のとおりとする。 1) 構造体 Ⅱ類 2) 建築非構造部材 A類 3) 建築設備 乙類 (3) 施設の条件・構成 総合文化施設整備計画(平成 26 年 6 月)による (4) 整備にあたっての考え方 関係法令を遵守し、整備方針を踏まえた施設整備を行うものとする。 4.業務期間 契約締結日から平成 29 年 3 月 17 日まで ただし、基本設計業務については、平成 28 年 1 月 29 日までに業務を完了し、当該業務に係る 成果物を提出するものとする。 Ⅱ 業務仕様 本仕様書に記載されていない事項については、 「公共建築設計業務委託共通仕様書 (平成 21 年版) 」 による。なお、業務の内容及び範囲の概要は下記のとおりとするが、詳細については契約交渉段階で 提示する予定である。 1.設計業務の内容及び範囲 (1) 一般業務の範囲 一般業務の内容は、平成 21 年国土交通省告示第 15 号 別添一第1項に掲げるものとし、範囲 は下記による。 a.基本設計(総合・構造・電気設備・機械設備)に関する標準業務一式(舞台機構、舞台照明、 舞台音響を含む) b.実施設計(総合・構造・電気設備・機械設備)に関する標準業務一式(舞台機構、舞台照明、 舞台音響を含む) (2) 追加業務内容及び範囲 a.隣接する枚方市立総合福祉会館の改修設計(積算含む) ・ 枚方市立総合福祉会館(以下「総合福祉会館」という。 )地下駐車場の北西側に設けられた 仮壁の復旧及び同外部の空堀部分を埋め戻す。 2 ・ 設置を予定していた総合福祉会館に至る主要地方道京都守口線を横断する地下道との接続 部の仮設ブロック壁及び地上につながる階段の出入口部分を閉塞する。 ・ 総合福祉会館の空調熱源のバックアップ機能を(仮称)枚方市総合文化施設(以下「総合 文化施設」という。 )側で確保する。 b.敷地北側道路、歩行者用デッキ、北側用地(駐車場)の設計(積算含む) ・ 敷地西側の市道新町 3 号線と敷地東側の市管理道路をつなぐ道路を敷地北側に整備する。 ・ 主要地方道京都守口線を横断して、関西医科大学情報交流センターに接続している歩行者 デッキを総合文化施設及び総合福祉会館に接続する。 ・ 北側用地は、敷地外の駐車場として整備する。 c.外構工事の設計(積算含む) ・ 隣接する総合福祉会館の外構と一体的に整備する施設前広場等の設計を行う。 ・ リムジンバスの発着スペースの設計を行う。 d.敷地条件の検討 ・ 総合文化施設整備計画では、隣接する総合福祉会館と敷地を分割する計画としているが、 既存不適格建築物に係る規制の合理化の観点から、総合文化施設を増築とする計画につい て比較検討を行う。 e.舞台関係調達備品等の仕様及び数量表の作成 ・ 照明・音響機材等や、楽器類、運搬車、家具類、舞台大道具・小道具等、舞台運営上必要 と考えられる備品の製造元、型番、参考価格、数量の案をまとめ、諸室ごとに一覧表を作 成する。 f.イニシャルコストの低減及びランニングコストの低減計画書の作成 ・ 総合文化施設にかかるトータルコスト(イニシャルコスト、ランニングコスト)の低減に ついて検討を行うほか、環境への配慮について省エネルギーにかかる計画書を作成する。 g.長期修繕計画の計画書の作成 ・ 総合文化施設の維持管理経費を算出し、「建築物のライフサイクルコスト」(一般財団法人 建築保全センター)を基に長期修繕計画の立案、計画書を作成する。 h.リサイクル計画書等の作成 ・ 建設副産物対策について検討を行い、設計および工事に反映させるものとし、リサイクル 計画書を作成する。 3 ・ 土壌汚染調査において、敷地の一部は、形質変更時要届出区域に指定されており、汚染土 壌処理計画書を作成すること。 i.詳細な積算業務(建築、電気、機械、土木等) ・ 積算数量算出書、単価作成資料、見積徴収、見積検討資料、内訳書等を作成する。 j.関係法令等に基づく各種申請手続き業務 ・ 諸官庁の申請等に係る事前相談・協議等を行う。 ・ 関係法令等に基づき必要となる各種申請手続きの一切(手続きに関する各種検討、図書の 作成及び標識作成・設置等を含む。)を行うこと。(副本等の受領を含む。申請料は別途と する) k.省エネルギー法に基づく手続き業務(図書の作成) l.CASBEE 取得に関する手続き業務 ・ 環境配慮設計に関する検討を行い、CASBEE の取得に向けての評価資料の作成を行う。 (図 書の作成、受領を含む。申請料は別途とする) m.市民説明会等の開催支援業務 ・ 市民説明会等の開催に必要な資料(必要部数の印刷、パワーポイントデータ等も含む。)の 作成を行う。 n.起債、交付金等に係る図書の作成等の支援業務 o.透視図の作成業務 ・ 基本設計、実施設計の完了時には、鳥瞰、外観、内観の透視図(総合福祉会館、関西医科 大学情報交流センター、歩行者用デッキを含む)を作成する。 透視図(サイズ:A3 ・ 枚数:基本設計 5 枚、実施設計 5 枚 ・ 額:有り) p.VR データ作成業務 ・ 総合文化施設の周辺及び整備する歩行者用デッキからの景観が分かるものとする。 ・ 基本設計、実施設計段階での市民説明会や内部検討用に使用するため、建物外観、内観(総 合文化施設整備計画に記載の主要諸室) 、施設前広場等が分かるものを作成する。 ・ データは、設計の進捗に応じて 3 回程度の更新とする。 q.概略工事工程表の作成業務 4 r.地盤調査業務 ・ 過去の柱状図データを参考に計画建物の設計に必要な地盤調査を行う。 調査項目:土質調査ボーリング(標準貫入試験含む) 30m×3 ヶ所、30m×1 ヵ所(乱さない試料) 試験項目:孔内水平載荷試験、室内土質試験(密度試験、粒度試験など) s.交通量調査等 ・ 総合文化施設及び新設する道路等(敷地北側道路、歩行者用デッキ)の整備による周辺道 路(交差点)の交通量の変化を予測し、敷地の出入口や駐車場等の設計条件の立案及び警 察協議に必要な交通量調査等を行う。 交通量調査(交差点解析):交差点 3 箇所、断面 1 箇所(平日、休日 各 12 時間) t.電波障害対策の検討業務 ・ 机上調査により計画建物による電波障害範囲の予測から対策を検討する。 u.上記に加え、受注者の技術提案事項により検討した成果を提出する。 (3) 設計業務の内容に係る注意事項 a.受注者は、募集要項に基づき提出した業務実施体制により、本業務を履行するともに、技術 提案書における事項については、実現に向けた再検証を実施し、問題がある場合は改善策の 提案を行うなど、監督員の承諾を得て業務を遂行すること。 b.工事における騒音・振動・粉塵・地盤沈下及び前面道路の交通・安全等への対策を十分に検討し 検討図書に取りまとめること。 c.現地調査においては、現況写真を撮影し、各種埋設状況の確認を行うこと。 d. 「枚方市開発事業等の手続等に関する条例」、 「枚方市環境基本条例」等の枚方市条例を遵守し た設計とすること。 e.建物内外部の意匠に関する設計協議においては、CG の活用を図ること。なお、CG は設計図 書及び説明会等において使用できるものとすること。 2.業務の実施 設計業務は、設計与条件及び官庁営繕の技術基準(国土交通省)に基づき行う。なお、技術基 準については契約交渉段階で提示する予定である。 5 3.提出書類 提出書類の概要は下記のとおりとするが、詳細については契約交渉段階で提示する予定である。 【基本設計】 a. 図面(各設計図面) A1版二つ折り製本 5部 b. 基本設計説明書 A3 版製本 10 部 c. 基本設計のあらまし 仕様は協議による CD-R(RW) d. 交通量調査報告書 仕様は協議による 2部 e. 地盤調査報告書 1部 f. VR データ 1式 g. その他 ・各種検討書、提案書、計画書等 ・透視図 ・関係機関との協議・手続き関係図書 ・概略工事工程表 ・各種データ ・各種技術資料 ・各種記録書 など h. データ類 仕様は協議による 各2部 CD-R(RW) ※上記書類等を書類用引き出し式ケース(キャビテナー同等以上)に入れて提出すること。 【実施設計】 a. 設計図製本 A1版二つ折り製本 10 部 b. 設計図縮小版製本 A3 版二つ折り製本 10 部 c. 設計説明書 仕様は協議による 5部 d. 設計のあらまし 仕様は協議による CD-R(RW) e. VR データ 1式 f. 電波障害机上検討書 3部 h. その他 仕様は協議による 各2部 ・各種検討書、提案書、計画書等 ・透視図 ・関係機関との協議・手続き関係図書 ・概略工事工程表 ・各種データ ・各種技術資料 ・各種記録書 など i. データ類 CD-R(RW) ※上記書類等を書類用引き出し式ケース(キャビテナー同等以上)に入れて提出すること。 6
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