11/28配布資料 - 東京大学|地域デザイン研究室

2014 年度冬学期:空間計画設計論(学部 3 年向け)/金曜 1 限@141 号室 窪田亜矢/地域デザイン研究室([email protected]) 第八回 20141128 ■前回の振り返りと補足 ・ 東京はどのように構成されているのか? 多様な界隈の集合体と、それを結びつける構造(都市の骨格となるもの、インフラ)として理
解できる。 界隈型のまちづくりは、地理や歴史を活かした資源探し、リスクの分担のあり方議論、地域な
らではの多様なプラットフォームの形成、環境の安定的な継承、もしくは新たな機能の受け入
れ、代替案による空間的理解の促進。 都市構造の継承については、担い手や価値の議論がほぼなく、手つかずの状態。 オリンピック等がその経緯になるのか? ■ 大槌/津波常襲地域
・ 明治三陸 1896、昭和三陸 1933
防災:災害を防ぐこと、減災:災害があることは前提にして、被害を抑えること
リスク=影響の度合い Impact
発生確率 頻度 Probability
リスクを下げるためには、影響の度合いを下げる、発生確率を下げる。
影響の度合いがいったん生じたとしてもなるべく早くもとに戻す(回復力)
。
・空間だけでなく、時間 →循環する時間概念、次の世代へ伝える
・同上=社会的ネットワーク →空間と社会的 NW は呼応、不確実さに適切に対応する力
・レジリエンス=復元力、回復力、適応力、強靭さ
危険に晒されたシステム、コミュニティ、社会が、その最も重要な基本的構造・機能の維持・
回復を通して、時宜に適った効率的な方法で、危険の影響に耐え、順応する、あるいはそれを
吸収し、そこから回復する能力(今井ら 2011)
1) 災害に対する抵抗力の強化、減災手段の導入
2) 災害後の復元力の向上(災害管理の改善)
3) 変化への適応(より良い復興に向けたシステムの適切な対応)
以 上