「Basic Ph」&「See Far CBT」トラウマ・ワークショップ - JEMDRA-HAP

「Basic Ph」&「See Far CBT」トラウマ・ワークショップのご案内
東日本大震災支援として、イスラエルトラウマ連盟(ITC)の主催で、Ruvie Rogel 博士と Dalia Sivan 氏が
来日し、「Basic Ph」と「See Far CBT」を用いたトラウマ及び PTSD の治療ワークショップを開催することにな
りました。
「Basic Ph」とは、 Belief(信念)、Affect(感情)、Social(社会性)、Imaginative(想像性)、Cognitive
(認知)、Physical(身体)の6つの「チャンネル」を指し、それらの頭文字をとって「Basic Ph」と呼んでいます。
ストレスとなる状況や不安、災難や危険などにあったとき、私たちは潜在的に持っているいつくかの「チャンネ
ル」を使ってそのストレスに対処しています。日常的にはこれらのチャネルのうち、自分が最も使い慣れた 1 つ
または2つのチャネルを使ってストレスに対処していますが、圧倒されるようなトラウマを体験すると、それらの
使い慣れたチャネルだけでは対処しきれなくなることがあります。そのような場合、普段は封印している他のチ
ャンネルを活性化させることで、レジリエンス(回復力)を高め、適応的に処理することできるようになっていき
ます。
「See Far CBT」は、ソマティック・エクスペリエンス(SE)とファンタスティック・リアリティ(FR)と認知行動療法
(CBT)の3つを合わせたモデルです。SE は、「身体的な(Somatic)経験(Experience)」としてのトラウマを
扱い、身体反応や感じられるイメージを通じて、トラウマのエネルギーを安全に解放していきます。FR は、イ
メージを使ってトラウマ記憶を語りなおしていく作業を行います。そして CBT は心理教育や実生活内曝露な
どを使って認知の再構築を行います。これらの作業は、しっかりと安全感をアンカリング(獲得)した上で行っ
ていきます。
今回のワークショップでは、「Basic Ph」と「See Far CBT」を学んだ上で、臨床現場で実際に活用できるエ
クササイズやテクニックの実習を行います。
【講師】
Ruvie Rogel: テル・ハイ大学 Community Stress Prevention Centre (CSPC) 副代表
Dalia Sivan: 臨床ソーシャルワーカー、心理士、 AMCHA 北部支部 代表
(日本語の通訳が付きます)
【開催日程】
① 5 月 12 日(土) 10:30~17:00
【東京】
② 5 月 13 日(日) 10:30~17:00
③ 5 月 21 日(月) 9:30~16:00
④ 5 月 26 日(土) 9:30~16:00
【東京】
【神戸】
【仙台】
【会場】
東京: 立正大学 大崎キャンパス 東京都品川区大崎 4-2-16
神戸: 三宮研修センター 神戸市中央区八幡通 4 丁目 2-12
仙台: 東北大学医学部 仙台市青葉区星陵町 2-1
詳細は、メールにてご連絡差し上げます。
【対象】
東日本大震災の支援者、スクールカウンセラー、臨床心理士、精神科医、保健師、看護師、教員など相
談業務に携わっている方。
(定員を大幅に超える場合には、震災支援者を優先させていただく場合があります。ご了承ください。)
【参加費】
無料
【定員】 各 30 名~50 名
【申込締切日】 ①② 5 月7日 ③5 月 16日 ④5 月 21 日
【申込方法】 下記のメールアドレスに、次の項目を記載の上お申し込みください。
希望日(第一希望、第二希望)、氏名、住所、所属、職業、連絡先(e-mail アドレスと携帯番号)、震災
支援の有無
申込先: [email protected]
担当: 小坂、新井
このワークショップは、すべてイスラエル市民の方々の温かい寄付によって開催されます。そのため、安易な
キャンセルはお控えくださいますようお願い申し上げます。やむを得ずキャンセルされる場合は、キャンセル待ち
の方にお譲りさせていただきますので、各開催日の 2 日前までにご連絡をお願いいたします。
主催:Israel Trauma Coalition (ITC)
協催:日本 EMDR 学会 HAP 委員会
http://israeltraumacoalition.org/
【講師紹介】
Ruvie Rogel 博士
Rogel 博士は、東日本大震災後、日本へ度々来日し、精力的に震災
支援活動に貢献してくださっています。イスラエルでは、Tel Hai College、
Community Prevention Center の CEO として専門国際部を担当しており、
緊急管理とコミュニティレジリレンシー(回復力)の国際的専門家として活躍し
ています。
Rogel 博士は Tel Aviv 大学で心理学学位取得後、UK Leicester
University でマネジメント&トレーニング MSC を取得後し、PhD 取得しました。
これまでにアメリカ オハイオ州 Wright State University School of Public
Medicine にて教員として任命されているほか、イスラエルにおける様々な大
学で教鞭をとり、緊急時におけるレジリエンスや心理的コーピングについてのワークショップを開催しています。
その専門的活躍は、イスラエル政府機関、公共機関、ビジネス、私団体など様々な機関を通して、コミュニ
ティ緊急対応分野において、厚い信頼を得ています。2005 年のガザ地区からの撤退時には、イスラエル首
相官邸の特別相談員として任命され、心理的"解放"のために国家に貢献しました。また、スリランカ、ミシ
シッピ、ハイチ、エチオピア、インド、日本へも国際派遣され、国際協力団体と連携し様々なケアを行ってい
ます。Rogel 博士は、コミュニティや集団におけるレジリエンシーの研究者でもあり、緊急管理国際会議にス
ピーカーとして参加した経験もあります。また、IAEM のメンバーの一人でもあります。
Dalia Sivan 氏
Sivan 氏は、AMCHA イスラエル北部支部ディレクターとして勤務しています。
AMCHA とは、ホロコーストサバイバーとその家族の心理ケアを行う機関であり、
サイコセラピー、ホームケア、コミュニティ活動など様々な支援を行っています。
AMCHA 北支部は、イスラエル Haifa の様々な都市や、Kiriat Motzkin,
Naharia Hadera, Pardes Hanna, Pardes Hanna, Acre, Safed, Tiberius
Carmiel などの郊外が含まれ、100名以上の心理士やソーシャルワーカーと1
70名以上のボランティアが勤務しています。また、AMCHA は ITC 加盟メンバーであり、国内の緊急時に市
民のサポートケアにあたっています。
現在は、臨床ソーシャルワーカー、精神療法士として、主にトラウマや死との直目したクライエントに、個人
や家族、またグループのセラピーにあたっています。
エルサレム ヘブライ大学で BSW、ワシントン DC Catholic 大学にて MSW を取得。