リジリエンスをどうとらえるか

2014.11.13
リジリエンスをどうとらえるか
京都大学防災研究所
林 春男
2014.11.13
被害低減モデル
従来の防災のモデル:予防中心
D = f (H,E,V)
Where D: 被害
H: ハザード(理学)
E: 暴露量(都市計画)
V: 脆弱性(土木建築構造)
→
脆弱性の克服
2014.11.13
6500名の死者・10兆円の被害
直下地震→想定外のハザード
都市→暴露量
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2001.9.11 米国同時多発テロ
テロ→予想外のハザード
都市→暴露量
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2005.8.29 ハリケーンカトリーナ
2005年
ニューオーリンズ
2014.11.13
想定を超える規模の災害
2011.3.11 Tohoku Earthquake and Tsunami Disaster(Mw=9.0)
2014.11.13
強烈なハザードによる広域災害
想定以上の
脅威
広域災害
Det = f (Het,E,V)
巨大災害
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レジリエンスとは何か
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「レジリエンスモデル」
新しい防災のパラダイムの確立
R = f (D,A,T)
Where
R: レジリエンス
D = f (H,E,V)
A: 人間活動
T: 時間
2014.11.13
レジリエンスモデル
R = f (D,A,T)
R = f (H,E,V,A,T)
予防力+回復力
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レジリエンス:事業継続能力の向上
100%
機能
被
害
(事業中断)
脆弱性
復旧時間
頑丈に
Robustness
多重に
Redundancy
資源豊かに
Resourcefulness
素早く
Rapidity
災害発生
時間
をもとに作成
2014.11.13
予防力の向上
100%
機能
被
害
復旧時間
頑丈に
Robustness
多重に
Redundancy
災害発生
時間
構造の堅牢化
システムの多重化
をもとに作成
2014.11.13
回復力の向上
100%
機能
被
害
復旧時間
資源豊かに
Resourcefulness
素早く
Rapidity
災害発生
応援・受援力の強化
災害対応業務の標準化
時間
をもとに作成
2014.11.13
総合的な防災能力の向上
100%
機能
被
害
復旧時間
災害発生
時間
多重防御
をもとに作成
2014.11.13
総合的な防災能力の向上
100%
機能
中断可能
業務
被
害
重要業務
(継続したい)
復旧時間
最重要業務
(継続すべき)
時間
多重防御
をもとに作成
2014.11.13
レジリエンスモデルの充実のために
回復力の研究の強化必要
R = f (D,A,T)
R = f (H,E,V,A,T)
予防力+回復力
2014.11.13
総合的な災害対策としての
理学・工学・社会科学の守備範囲
観測を主体として、
「未知のリスク」に備える
マチを主体にして、
「将来のリスク」を予防する
理学
プランニング
社会科学
人の力を主体にして、
「万が一」に備える
モノを主体にして、
「今あるリスク」に備える
工学
1
10
102
103
再現間隔(年)
104
105
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回復力の研究
だれが
いつ
なにを
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