こちら - 国立循環器病センター

国立循環器病研究センター移転建替整備事業にかかる
地盤調査業務
仕様書(案)
平成26年12月
国立循環器病研究センター
1. 調査概要
(1)調 査 名:国立循環器病研究センター移転建替整備事業にかかる地盤調査
(2)調査目的: 吹田市吹田操車場跡地の新病院建設予定地において、建築物等が位置する
土地の土質構成・性状及び地盤特性を把握し、設計及び施工計画の策定にお
ける基礎資料を得ることを目的とする。
(3)構造計画: 地上8F、地下2F、地下2F柱頭免震(想定)
基礎底面深度:GL-11∼15m程度
(4)調査場所: 北部大阪都市計画事業吹田操車場跡地土地区画整理事業区域内5街区1画地
(5)調査箇所: 敷地地盤全体および建物の予定位置において地盤調査を予定する。
(写真-1、図-1参照)
(6)履行期間: 平成27年1月中旬~平成27年2月末(但し、現在調査場所において、埋蔵文化
財調査を実施していることから履行条件に十分配慮すること)
2. 調査内容
図-2.1に、調査地近傍の土質想定断面図を示す。
当該地では、盛土の下位に沖積世の粘土・砂層があり、その下位に段丘堆積物(砂礫層)、さらに
下位には大阪層群の砂・粘土層互層が堆積する。大阪層群は、砂層ではN値50以上を示すことが
多く、粘土層は上部ではN値10∼15程度で深度とともに増大する傾向がある。
大阪層群は、図-2.1に示されるように、傾斜している可能性が大きいため、これを考慮した調査・試
験配置とする。 以下に、調査項目および内容を示す。
(1) 機械ボーリング
機械ボーリングは地層構成の把握および支持層の確認のために実施する。 また、 掘削時に標
準貫入試験を実施し、 地層のN値を測定することにより地盤の硬軟を把握する。
調査深度は、敷地内全域で4箇所、N値50以上を5m以上確認する。なお、PS検層孔について
は、S波速度(Vs)>400m/sを確認するため、62mまで掘進する。
(2) サンプリング
室内土質試験は、 土の力学的特性や圧密特性および動的変形特性を把握するため、 基盤上
部に堆積する粘性土において、 不撹乱試料を採取する。 また、 砂質土において、 土の力学的特
性および動的変形特性を把握するため、 各層毎に1∼2箇所で不撹乱試料を採取する。
(3) 孔内水平載荷試験
建築構造物の建設予定位置において、 杭基礎となる場合を想定し、 地表から GL-11m∼15m付
近の2深度で実施する。
(4)現場透水試験
建築構造物の建設予定位置において、 地下水の状況を把握するために GL-8m∼GL-17m 付
近の砂礫、 砂質土で実施する。
(5)PS検層
地盤内を伝播する弾性波 (P波, S波) の速度を測定するため、 建築構造物の建設予定位置
において実施する。 PS検層は、サスペンション方式を用いることから5mの予堀を行う。
(6) 常時微動測定
地盤の微小な振動を捉え、 地下構造の卓越振動数や地盤の増幅特性を把握するために、地表
面で1秒計(短周期)および10秒計(長周期)、地中1深度にて1秒計を用いて行う。
(7) 室内土質試験
物理試験は、 標準貫入試験の試料、 および乱さない試料を用いて行う。
力学試験は、 表層付近の沖積粘性土層と大阪層群の粘性土層で圧密試験、 一軸圧縮試験を
実施する。
動的変形試験は、地震応答解析を行うことを前提として、代表的な地層毎に1箇所ずつ行う。
3. 調査数量
(1) 地盤調査内容一覧
調査内容を以下に示す。
① 機械ボーリング
② 標準貫入試験
③ 孔内水平載荷試験
④ 現場透水試験
⑤ サンプリング
⑥ PS検層
⑦ 常時微動測定
⑧ 室内土質試験
4箇所 (総掘削延長:152m)
162回
4回
2回
6本
57回
3点
物理試験、力学試験(一軸、圧密)、動的変形試験
(2) 調査数量表
表-3.1 に全地点の土質調査一覧表を示す。 また、 地点毎の調査数量表を表-3.2.1∼表- 3.2.4に
示す。
4. 解析
解析では、 調査結果に基づき以下の項目について検討する。
① 調査結果に基づく土質定数の設定
② 地盤の工学的性質の検討
③ 計画構造物の支持層・基礎形式の検討
④ 地盤の卓越周期と地盤種別
⑤ 設計・施工上の留意点の検討
⑥ 液状化の判定
参考資料
【写真-1】
【図-1】
:地盤調査計画位置
:既存ボーリング位置
【図-2.1】
調査範囲
【表-3.1】
地 点 番 号
No.A
No.B
No.C
No.D
合 計
粘性土
9
3
-
15
27
砂質土
15
14
5
9
43
砂
礫
6
4
-
6
16
粘性土
-
6
14
-
20
砂質土
-
1
5
-
6
砂
礫
-
2
-
-
2
粘性土
-
-
15
-
15
砂質土
-
-
17
-
17
砂
-
-
6
-
6
30
30
62
30
152
粘性土
9
8
26
15
58
砂質土
15
15
25
9
64
砂
6
6
6
6
24
30
29
57
30
146
孔内水平載荷試験(回)
2
-
-
2
4
現場透水試験(回)
-
2
-
-
2
シンウォール
-
1
1
-
2
トリプル
-
-
4
-
4
PS検層(回)
-
-
57
-
57
常時微動測定(点)
-
-
3
-
3
φ66㎜
ボーリング(m)
φ66㎜
現
φ66㎜
場
礫
合計
調
標準貫入試験(回)
査
礫
合計
サンプリング(本)
土粒子の密度
(試料)
6
7
9
6
28
含
(試料)
6
7
9
6
28
粘性土 (フルイ+沈降)
3
3
5
3
14
砂質土 (フルイ)
3
4
4
3
14
水
室
物
粒
内
理
(資料)
土
試
液性限界
(試料)
3
3
5
4
15
質
験
塑性限界
(試料)
3
3
5
4
15
湿潤密度
(試料)
-
1
5
-
6
力
一軸圧縮
(試料)
-
1
3
-
4
学
標準圧密
(試料)
-
1
2
-
3
動的ねじりせん断試験(試料)
粘性土
-
-
3
-
3
【動的変形特性試験】
砂質土
-
-
2
-
2
試
験
度
比
表-3.2.1 吹田市病院地盤調査数量表 (No.A)
現 場 調 査
標
ボーリ ング ( m)
推
定
地
質
準
孔径 ( ㎜)
掘 削対 象地 質
φ 66
水
貫
平
透
入
載
水
試
粘
性
土
砂
質
土
砂
礫
泥
岩
験
試
験
水
場
位
室 内 土 質 試 験
間
サンプリン グ
隙
シ
水
ン
ウ
圧
測
荷
φ8 6
(N値 )
内
現
測
試
ォ ー
φ1 1 6
孔
デ
常
ソ
P
物 理 試 験( 試 料)
ト
土
時
ニ
密
度
粒度
S
粒
リ
プ
含
微
検
フ
ル
イ
+
沈
降
子
検
水
の
験
定
定
ル
ン
ル
動
層
層
密
(回) ( 回 ) (回 ) ( 回) (回 ) ( 本) (本 ) (本) (回) (回 ) (回)
度
○
○
○
○
○
○
盛土
砂質シルト
5
○
シルト混り砂
○
○
○
○
○
○
砂礫
10
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
15
砂
20
25
○
○
○
粘土
30
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○ ○
○
○
○
○ ○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
細
液
粒
性
・
力 学 試 験( 試料 )
湿
最
大
性
率
軸
圧
塑
密
○
○ ○
○
○
○ ○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○ ○
圧
縮
密
試
U U C U CD 試
験
験
小
密
限
界
準
最
含
有
比
標
三
試 軸
験 圧
縮
・
潤
分
フ
ル
イ
一
度
度
動
的
変
形
特
性
試
験
繰
返
し
三
軸
液
状
化
試
験
○
35
40
45
47
合 計
φ 6 6㎜
φ 8 6㎜
φ1 16㎜
9 15
6
30
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
6
6
①掘削 は、地層 の確認お よび原 位置試 験(標準 貫入試 験、孔 内水平 載荷試 験) を行うために実施す る。
②N値 は60以上を5m 確認し 、支持層 下位の粘 土層を 3m 確認 する。
③物理 試験は 、地層 の物 理特性 と地 層構 成を確認 するために実施 する。
④孔内 水平載 荷試験 は、基 礎底面 以深の杭 基礎を想 定して 深度 11m 、深度 15m で実施す る。
3
3
0
3
0
0
0
0
0
0
0
0
0
表-3.2.2 吹田市病院地盤調査数量表 (No.B)
現 場 調 査
標
ボーリ ング ( m)
推
定
地
質
準
孔径 ( ㎜)
掘 削対 象地 質
φ 66
水
貫
平
透
入
載
水
試
粘
性
土
砂
質
土
砂
礫
泥
岩
験
試
験
水
場
位
室 内 土 質 試 験
間
サンプリン グ
隙
シ
水
ン
ウ
圧
測
荷
φ8 6
(N値 )
内
現
測
試
ォ ー
φ1 1 6
孔
デ
常
ソ
P
物 理 試 験( 試 料)
ト
土
時
ニ
密
度
粒度
S
粒
リ
プ
含
微
検
フ
ル
イ
+
沈
降
子
検
水
の
験
定
定
ル
ン
ル
動
層
層
密
(回) ( 回 ) (回 ) ( 回) (回 ) ( 本) (本 ) (本) (回) (回 ) (回)
度
○
○
○
○
○
○
盛土
砂質シルト
5
○
○
○
○
○
○
シルト混り砂
○
○
○
○
○
○
砂礫
10
○
○
○
粘土
15
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
20
砂
25
30
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
細
液
粒
性
・
力 学 試 験( 試料 )
湿
最
大
性
率
軸
圧
塑
密
○
○ ○
○
○
○ ○
○
○
○
○
○
○
○
○
○ ○
○
○
○
○
○
○
圧
縮
密
試
U U C U CD 試
験
験
○
○
小
密
限
界
準
最
含
有
比
標
三
試 軸
験 圧
縮
・
潤
分
フ
ル
イ
一
度
度
○
動
的
変
形
特
性
試
験
繰
返
し
三
軸
液
状
化
試
験
○
35
40
45
47
合 計
φ 6 6㎜
φ 8 6㎜
φ1 16㎜
3 14
6 1
4
2
29
0
2
0
0
1
0
0
0
0
0
7
①掘削 は、地層 の確認お よび原 位置試 験(標準 貫入試 験、現 場透水 試験) を行うために実施 する。
②N値 は60以上を5m 以上確 認する 。
③物理 試験は 、地層 の物 理特性 と地 層構 成を確認 するために実施 する。
④現場 透水試 験は、 基礎底 面付近 の砂・砂 礫を対象 に、深度 8m 、深度 17m で実施 する。
⑤沖積 粘性土 層を対象 にサンプリングを行 い、物理 試験、 力学試 験を行う。
7
3
4
0
3
1
0
1
0
0
0
1
0
0
表-3.2.3 吹田市病院地盤調査数量表 (No.C)
現 場 調 査
標
ボーリン グ( m )
推
定
地
質
孔径( ㎜)
準
掘削対 象地質
φ 66
貫
平
透
入
載
水
試
粘
性
土
砂
質
土
砂
礫
泥
岩
験
試
験
水
場
水
荷
φ8 6
(N値)
内
現
室 内 土 質 試 験
間
隙
位
測
試
水
圧
測
サンプリング
シ
デ
ウ
常
密
P
ト
物 理 試 験( 試 料)
土
時
ン
ォ ー
φ1 1 6
孔
ニ
リ
ソ
プ
度
含
S
粒
粒
微
検
検
子
水
の
験
定
定
ル
ン
ル
動
層
層
密
( 回) ( 回) ( 回) (回) (回) ( 本) ( 本) (本) ( 回) (回) (回 )
度
○
○
○
○
○
○
盛土
砂質 シルト
5
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
10
○
○
○
○
○
○
○
15
粘土
20
砂
30
35
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
40
粘土
45
50
55
57
砂
62
φ 66 ㎜
φ86 ㎜
φ11 6㎜
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
25
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
砂礫
合 計
○○
○
シル ト混 り 砂
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
5
15 17
6
57
○
0
0
0
0
1
0
4
細
粒度
3
0
57
フ
ル
イ
+
沈
降
分
フ
ル
イ
力 学 試 験( 試料 )
湿
性
・
潤
密
圧
限
界
密
度
密
小
度
○ ○
○ ○
○
○ ○
○
○ ○
○
試 U U C U CD 試
験
験
○
○
繰
返
し
三
軸
液
状
化
試
験
動
的
変
形
特
性
試
験
○ ○
○ ○ ○
○
○
○
○
○
○
○
○ ○ ○
○
○ ○
4
○
○
○ ○ ○
5
圧
準
○
○ ○ ○
9
標
三
試軸
験圧
縮
軸
縮
性
○ ○ ○
9
・
一
最
含
率
○ ○
最
大
塑
有
比
液
0
5
①本調 査は、建築物予定地 の中央部 (No.C)で実施する。
②掘削 は、地層の確認および原位置試験 (標準貫入試験、PS検 層、常時微動測定、サンプリング)を行うた めに実施する。
③物理 試験は、地層の物理特性と 地層構成を確認するために実 施する。
④PS検 層は、地表から深度 57m までサスペンション方式 にて1mピッチで実施する。
⑤常時 微動測定は、地表で短周期地 震計及び長周期地震 計、地中で短周期地震計(1箇所)にて実施する。
⑥サンプリングは、室内土質 試験用の乱さない試料採取するため地層 毎に1箇所実施 する。
⑦室内 土質試験は、サンプリング試料を用いて物理 試験および力学試験を実施す る。
力学 試験は、粘性土層で圧密試験 、一軸試験を実施する。
⑧動的 試験につ いては地震応答 解析を行うことを前提と して代表となる地層毎に動的変形特性 試験を実施する。
5
○
0
3
○
0
0
0
2
0
5
表-3.2.4 吹田市病院地盤調査数量表 (No.D)
現 場 調 査
標
ボーリ ング ( m)
推
定
地
質
準
孔径 ( ㎜)
掘 削対 象地 質
φ 66
水
貫
平
透
入
載
水
試
粘
性
土
砂
質
土
砂
礫
泥
岩
験
試
験
水
場
位
室 内 土 質 試 験
間
サンプリン グ
隙
シ
水
ン
ウ
圧
測
荷
φ8 6
(N値 )
内
現
測
試
ォ ー
φ1 1 6
孔
デ
常
ソ
P
物 理 試 験( 試 料)
ト
土
時
ニ
密
度
粒度
S
粒
リ
プ
含
微
検
フ
ル
イ
+
沈
降
子
検
水
の
験
定
定
ル
ン
ル
動
層
層
密
(回) ( 回 ) (回 ) ( 回) (回 ) ( 本) (本 ) (本) (回) (回 ) (回)
度
○
○
○
○
○
○
盛土
砂質シルト
5
○
シルト混り砂
○
○
○
○
○
○
砂礫
10
○
○
○
○
○
○
○
○
○
15
粘土
20
○
○
○
○
○
○
○
○
25
砂
30
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○ ○
○
○
○
○ ○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
細
液
粒
性
・
力 学 試 験( 試料 )
湿
最
大
性
率
軸
圧
塑
密
○
○ ○
○
○
○ ○
○
○
○
○
○
○
○
○
○ ○
○
○
圧
縮
密
試
U U C U CD 試
験
験
小
密
限
界
準
最
含
有
比
標
三
試 軸
験 圧
縮
・
潤
分
フ
ル
イ
一
度
度
動
的
変
形
特
性
試
験
繰
返
し
三
軸
液
状
化
試
験
○
○
35
40
45
47
合 計
φ 6 6㎜
φ 8 6㎜
φ1 16㎜
15
9
6
30
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
6
6
①掘削 は、地層 の確認お よび原 位置試 験(標準 貫入試 験、孔 内水平 載荷試 験) を行うために実施す る。
②N値 は60以上を5m 以上確 認する 。
③物理 試験は 、地層 の物 理特性 と地 層構 成を確認 するために実施 する。
④孔内 水平載 荷試験 は、基 礎底面 以深の杭 基礎を想 定して 深度 11m 、深度 15m で実施す る。
3
3
0
3
0
0
0
0
0
0
0
0
0