特 記 仕 様 書 (共通仕様書) 第1条 本工事の施工にあたっては、「治山工事標準仕様書(標準仕様書)」によるものとし、記 載のない場合は、「奈良県土木工事共通仕様書(案)(平成19年11月奈良県土木部)」 (以下「共通仕様書」という)に準じるものとする。 なお、本仕様書は共通仕様書を補足するものであり、特記仕様書、図面、及び共通仕様書 の間に相違がある場合、請負者は監督職員に確認し指示を受けるものとする。 (設計図書) 第2条 共通仕様書第1偏第1章1-1-2の第6項に記す図書(仕様書、図面、工事数量総括表 等)以外はあくまで参考資料であり、設計図書には含まれない。 (現場代理人の常駐) 第3条 現場代理人は必ず工事現場に常駐し、作業の運営、取り締まりを行うこと。現場代理人の 不備が確認された場合、および現場代理人の常駐が疑わしいと判断できる場合は、監督職員 が文章により改善指示を行う。 (監督職員との連絡調整) 第4条 現場代理人は、監督職員との連絡調整を書面にて行うこと。 (施工計画書) 第5条 施工計画書は、設計図書の内容及び現場条件を反映させ、工事着手前に監督職員に提出し なければならない。 (使用材料の承認) 第6条 使用材料の発注書、および承認書を必ず事前に提出し、監督職員の承諾を得ること。 (工程管理) 第7条 地元自治会および関係機関と調整を要するため、監督職員と十分打ち合わせの上、工程管 理を行うこと。 (建設副産物の搬出) 第8条 1 受入場所 本工事の施工により発生する建設副産物の受入場所(施設)については、下記のとおりと する。 ただし、請負者の責によるものでないやむを得ない理由により、下記によりがたい場合は 監督職員と協議するものとし、受入場所(施設)及び設計の変更対象とする。 請負者の責によるものでないやむを得ない理由とは、下記の(1)~(5)である。 (1)受入施設の受入可能量の超過、施設の故障等、受入側の事情により受入が不可能となっ た場合 (2)受入場所(施設)までの運搬経路に支障が生じ運搬が不可能となった場合、もしくは迂 回経路の運搬距離が著しく延びる場合 (3)発生した建設副産物の形状等が、受入条件と一致することが困難になった場合 (4)受入施設の不適切な行為を行政機関等が確認した場合 (5)受入施設が廃棄物処理法に基づく許可の失効、もしくは行政処分を受けた場合 なお、請負者の都合による受入場所(施設)の変更は、監督職員と協議の上、公的な受入 施設、奈良県土木部が産業廃棄物処理業者及び建設発生残土受入業者として登録している県 内の民間受入施設に限って認めるものとし、設計金額の変更は減額となる場合のみを対象と する。 ○積算上の条件明示 建設副産物 受入場所(施設) アスファルト塊 --- コンクリート塊 --- 建設発生土 五條市二見5丁目1121-1 今田興業 汚泥 --- 片道運搬 距離 その他の条件 9km 請負契約の際には、建設工事請負契約書における「解体工事に要する費用等 再資源化等 をする施設の名称及び所在地」については、本特記仕様書の受入場所(施設)を記載するこ と。 また、再資源化利用促進計画を所定の様式に基づいて作成し、施工計画書に含め監督職員 に提出するものとする。 (現場及び技術に係る事項) 第9条 1 低騒音型・低振動型建設機械の使用 本工事においては、「低騒音型・低振動型建設機械の指定に関わる規程」(平成9年7月 31日付建設省告示第1536号、終改正平成12年12月22日付建設省告示第2438 号)に基づき国土交通大臣が形式指定を行った低騒音型・低振動型建設機械を使用するもの とする。 2 排出ガス対策型建設機械の使用 本工事に使用する建設機械のうち、下記の機種を使用する場合は、「排出ガス対策型建設 機械」「排出ガス対策型建設機械指定要領(平成3年10月8日付建設省経機発第249 号、最終改正平成13年3月30日付国総施第51号」に基づき指定)の指定を受けた建設 機械を使用するものとする。 排出ガス対策型建設機械を使用できない場合は、平成7年度建設技術評価制度公募課題 「建設機械の排出ガス浄化装置の開発」、またはこれと同等の開発目標で実施された民間開 発建設技術の技術審査・証明事業により評価された排出ガス浄化装置を装着した建設機械を 使用することで、排出ガス対策型建設機械と同等とみなすものとする。 ただし、請負者の都合による場合を除き、これにより難い場合は、監督職員と協議のうえ 設計変更をするものとする。 上記において「これにより難い場合」とは、供給側に問題があり排出ガス対策型建設機械 を調達することができない場合であり、請負者の都合で調達できない場合は認めないものと する。 なお、施工現場において使用する建設機械が排出ガス対策型建設機械であることを確認で きる写真を撮影し、監督職員に提出するものとする。 ○対象機種 機種 備考 ・ バックホウ ・ トラクターショベル(車輪式) ・ ブルドーザ ・ ローラ(ロードローラ、タイヤローラ、振動ローラ) ディーゼルエンジン(エンジ ン出力7.5kw以上260 ・ ホイールクレーン(ラフテレーンクレーン) kw以下)を掲載した建設機 ・ 発動発電機(可搬式) 械に限る。 ・ 空気圧縮機(可搬式) ただし、道路運送車両の保安 ・ 油圧ユニット (以下に示す基礎工事用機械のうち、ベースマシン 基準に排出ガス基準が定めら とは別に、独立したディーゼルエンジン駆動の油圧 れている自動車の種別で、有 ユニットを搭載しているもの: 効な自動車検査証の交付をう 油圧ハンマ、バイブロハンマ、油圧式鋼管圧入・引 けているものは除く。 抜機、油圧式杭圧入引抜機、アースオーガ、オール ケーシング掘削機、リバースサーキュレーションド リル、アースドリル、地下連続壁施工機、全回転型 オールケーシング掘削機) (疑義の処置) 第10条 仕様書等に明記されていない事項で、本工事の施工上当然必要なものについては、監督職 員と協議のうえ、その指示に従わななければならない。 (その他現場での留意点) 第11条 1 工事着手前に地先町内会長及び近隣住民への挨拶を行うこと。 また、工事に伴う交通規制によっては、当該町内会のゴミ収集や路線バス及びスクール バスの運行等に支障をきたさないよう関係者と十分協議すること。 2 工事施工時間(通行止め時間)は午前9時から午後5時を厳守し、必ず当日仮復旧を行 い道路を開放すること。 3 道路・水路・電力・通信・ガス・水道等の各施設に関係のある箇所で施工する場合、工 程および施工方法について、あらかじめ監督職員と打ち合わせの上、関係機関及び企業と 協議し事故の発生を防止すること。 なお、工事着手前に対象施設の移設工事や仮配管工事、舗装工事前に復旧工事を行う必 要がある場合、各管理者と工程等について協議しなければならない。 4 建設機械は低速移動を原則とし、沿線家屋等に極力騒音及び振動を与えないよう留意す ること。 また、ダンプトラックの荷卸し時の音(アオリの跳ね返りの音)やバックホウのバケッ トに付着した土砂を落とすときに発生する音(バケットを急激に動かしたときの音)につ いても十分留意すること。 5 工区内及び工事で使用した運搬路については砂利、泥等による汚染防止の処置を講じる こと。 また一日の作業終了時には、必ず当該箇所を点検し、必要に応じて路面清掃すること。 6 車道を路盤の状態で交通解放している場合は、状況に応じて、散水する等の防塵処理を 施すこと。 7 契約書、仕様書等に基づき施工に必要なプロセスが適切に施行されているかを確認する ため、監督職員は「施工プロセス」のチェックリストを活用している。現場の施工体制、 施工状況等においてこのチェックリストを参考にすること。 (使用材料) 第12条 1 再生材の使用について 本工事の施工において使用する再生材(再生CR,再生砂,再生粒度調整砕石,再生ア スファルト)については、工事目的物に要求される品質等を考慮したうえで、工事施工箇 所から20kmの範囲内で、奈良県内に再資源化施設がある場合は、県内の再資源化施設 で製造された再生材を使用すること。 ただし、当該工事の工期、施工条件等により、必要とする量が確保できない場合は、監 督職員と協議すること。 また、上記に記載しない再生材の使用にあたっても、奈良県産品の使用をより一層努め ること。
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