UFT 経口投与後の血中および前立腺腫瘍内 5-FU 濃度の検討

KURENAI : Kyoto University Research Information Repository
Title
UFT経口投与後の血中および前立腺腫瘍内5-FU濃度の検
討
Author(s)
篠田, 育男; 高橋, 義人; 竹内, 敏視; 栗山, 学; 坂, 義人; 河田,
幸道; 伊藤, 康久; 山本, 直樹; 前田, 真一; 多田, 晃司; 山羽,
正義; 田村, 公一
Citation
Issue Date
URL
泌尿器科紀要 (1991), 37(7): 711-715
1991-07
http://hdl.handle.net/2433/117230
Right
Type
Textversion
Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
泌 尿 紀 要37:ni-715,1991
UFT経
711
口投 与後 の血 中お よび前立腺腫瘍 内5-FU濃
度 の検 討
岐阜大学 医学部泌尿器科学 教室(主 任:河 田幸道教授)
篠 田
育 男,高
栗 山
学,坂
橋
義 人,竹
内
敏視
義 人,河
田
幸道
県立下 呂温泉病院泌尿器科(医 長:伊 藤康久)
伊
藤
康
久
Fヨ タ記念病院泌尿器科(部 長:前 田真一)
本
直 樹,前
田
真一
山
浜松 赤十字病院泌尿器科(部 長:田 村公一)
多 田
STUDIES
ON 5-FU
CANCER
晃 司,山
羽
正 義,田
CONCENTRATION
TISSUE
AFTER
ORAL
村
公一
IN SERUM
AND
ADMINISTRATION
PROSTATE
OF
UFT
Ikuo Shinoda, Yoshito Takahashi, Toshimi Takeuchi,
Manabu Kuriyama, Yoshihito Ban and Yukimichi Kawada
From the Departmentof Urology,Gifu UniversitySchoolof Medicine
Yasuhisa Ito
Fromthe Department
of Urology,Gifu PrefecturalGeroHot Spring Hospital
Naoki Yamamoto and Shinichi Maeda
Fromthe Department
of Urology,ToyotaMemorialHospital
Kouji Tada, Masayoshi Yamaha and Kouichi Tamura
From the Department
of Urology,HamamatsuRed-crossHospital
The serum, urine and tissue concentrations
of 1-(2-tetrahydrofuryl)-5-fluorouracil
(FT), 5fluorouracil (5-FU) and uracil were estimated in 11 patients with prostate cancer (4 cases treated
by total prostatectomy and 7 cases by transurethral
resection (TUR-P) after oral administration
of UFT. The concentration of FT, 5-FU and uracil in the tumor tissue (deg/g) were 5.920±5.902,
0.018±0.012 (T/S; 2.20) and 7.785±4.151 in 4 patients treated by total prostatectomy
and 1.943±
1.355, 0.024±0.010 (T/S; 1.46) and 4.616±2.848 in 7 patients treated by transurethral
resection of
prostate.
The concentrations
of FT, 5-FU and uracil in the tumor tissue did not increase as compared
with those in normal tissue in 4 cases treated by total prostatectomy.
(Acta Urol. Jpn. 37: 711-715, 1991)
Key
words:
UFT,
Prostate
cancer,
Concentration
of
5-FU
腫 瘍 組 織 内の5-FU濃
緒
言
腫瘍 作 用 を 示 す こ と4)と され て い る.
UFTは,tegafur(1・(2-tetrahydrofuryl).5-fluorouraci1;以
下FT)とuracilが1:4の
合 し た 抗 癌 剤 で あ りD,そ
あ る5-FUの
の 特 長 はFTの
不 活 性 化 をuracilに
度 を 特異 的 に 高 め3),選 択 的抗
今 回わ れ わ れ は前 立 腺 癌 症 例11例 に 対 し てUFT
モ ル 比 配
活性物質で
よ り阻 害 し2),
を投 与 し,血 中,尿,腫
瘍 組 織 のFT,5-FU,uracil
濃度 に つい て 検 討 した の で報 告 す る.
泌尿 紀 要37巻7号1991年
712
㎎!㎡
or
㎎ ノ㎡
or
昭 ノ巳
㎎15
1,63±7,,,5.92±5,905.雛7,弼12,6土9,製L鍋
0鵬 士00匹200肚001200肚0鳴0鳴
土L35
土0仰0口
吐0010
0.05
20
o.oa
⊃
L
に
めo.03
io
o.oz
0,0,
0
50rumo訓c解o噺
辮r鵬l
prO5旛t80脚5蹴
幡
重15馴
嘘
豊6駅
湾
0
gr㎝"05也tヒ
豊国隅
じ8r鴎MOLLSnα 胃回
μ05b鵬705域
ユ
ゆ
馴幽 隔
ヒ
μ05隠腱
幽
TUR・P
totalprostatectomy
TUR-P
totalprostatectomy
5酬㎝
B
A
㎎1㎡
Of
0.04釦027肚4,156雛2740脚
、凹4.6雪 士2断
㎎ ノ・
io
U
9
⊃
5
0
urvmGMNOanOlmdIMumpaltlic
pu4t鴎pro5回
tl55鳴tl5鯉
に
鵬槻
totalprostatectomyTUR-P
C
Fig.1.ConcentrationofFT,5-FUanduracilinserumandprostatictissue.
体 ク ロ マ トグ ラ フ ィ(HPLC)法
対 象 お よび 方 法
岐阜 大 学 医 学 部 附属 病 院 泌 尿器 科 お よび そ の関 連 施
設 に て,前 立 腺 癌 の ため に 前 立腺 全 摘 除 術 を施 行 した
4例 とTUR._pを
施 行 した7例 を対 象 と した.手
前5日 以 上前 か らUFT600mg/日
お よび ガス ク ロマ ト
グ ラ フ ィ ー マ ス フ ラ グ メ ン ト グ ラ フ ィ(GC-MF)法
術
を 分3に て連 日経
口投与 し手 術 前 まで服 用 させ た,前 立 腺 摘 出 時 に採 血
を 行 い,前 立 腺 摘 出直 後 に 組 織 を採 取 した.測 定 は大
鵬 薬 品研 究 所 に 依 頼 し,丸 中 らの方 法5)に よ り高 速 液
に て 行 わ れ た,
な お,UFT服
用 後 検 体 採 取 ま で の 時 間 は,全
で290±60分,TUR-P群
P群
の 方 がt検
0.005).
で は189±32分
摘 群
で あ りTUR'
定 に て 有 意 に 短 い 結 果 で あ っ た(pく
篠 田,ほ か'UFT・
結
果
前 立 腺 全 摘 除 症 例4例
正常 前立腺 組 織
前 立 腺 腫 瘍 組 織 内5-FU濃
e
4d
で は,UFT投
施 行 し た7例
で はUFT投
与
立 腺 組 織 内 のFT,5-FU,uraci1の
v
血 清 中 のFT濃
μg/mlで
あ った.全
TUR.-P群
m
7
摘群では
7
0y
櫨
v
摘 群 で の 腫 瘍 組 織/
三
た.全
摘 群 で は0・008±0.002
で はo・023±0.020ug/mlで
b
璽
C
40
v
7y
m
m
・2
で
あ っ た,ま
で1.46,全
た,
あ り,各
3)Uracil濃
v
V
C
cd
V
"d
縮
§り
Gコロ
C
U
誉
血 清 中 のuracil濃
度 は,全
た.全
e
お
ぎ
摘 群 で は0.044±0.023
で は0・082±0.038μ9/mlで
E
U
N
L.
O
m
m
摘 群 で の 腫 瘍 組 織 内 濃 度 は7・785±4.151ug/g,
正 常 組 織 内 濃 度 は6.382±2.741μg/g,TUR-P群
の 組 織 内 濃 度 は4・614±2.848μ9/9で
全 摘 群 で のT/sは191.5,正
あ っ た.ま
で
0⊂Vσ
一
一
〇
〇
UFT投
与 後 の 腫 瘍 内5-FU濃
度 に つ い て はす で
癌 で は,有
馬 ら の 報 告6)で
w
T/sは7.1,前
T-Sは8.18で
田 ら に よれ ば7) ,o.090±o.061ug/gで
あ り,大
0.130ug/gでT/sは5.oと
あ る.ま
た,肺
腸 癌 で の 有 馬 ら の 報 告6)で は,
消 化器 癌 では 移 行 が 良 好 で
癌 で は8),o.iol±0.107でT/Sは8.41,
肝 細 胞 癌9)で は,o.11±o.073でT/sは17.19で
子 宮 癌 に つ い て は 谷 村 ら の 報 告io)で
agls,山
ag/g,膀
下 ら の 報 告 匙Dで は400mg/日
胱 癌12)で
あ り,
は,0.087±0,059
で0.llO±0.079
は 高 山 ら に よ れ ば600mg/日
で,
日
2
名
翁
0
0
Nm
砲0
覇 靖
N§
昭
卜
嶋
ご
專 お
CnN
・H嗣
oM
腕
ま
Muう
ONnNNd'r
M
め0
N
ao
u
縮
C・L
U
98
出 ぜ
・H十l
鍵
一
oお
廼M
MtO
のr申
宕
《
'募e
{
a
O
U
l義ii
〇
卜
O
z
n穴
a
P
は0.177±0.131deg/gで
自
0
y
旨
に 種 々 の 臓 器 の 腫 瘍 で 検 討 さ れ て い る(Table1).胃
§NMnnOO
〇》
窟
巨
薯
察
o卜r串
十i十1十
Nuう'一
一NN
o監
◎
くつ くラ 寺 十{十i
琴s§
〇
〇
〇
十1十{十1
「きOD⊂N
C圃 一
〇〇
〇
〇
〇
写 お
くつ
●o十{十
・葺
と な っ た.
考
ひ{ごV
くnロ
H
w
た,
常 組 織/血 清 濃 度 は184,1
8震
0000
OOOOOO
N卜
一
C
あ っ
Orき
のONのOoo 一
OOOOO
暮M斜
oり トo
度(Fig.1C)
μ9!m1,TUR-P群
お
00
00
O
z
群間に 有意差
を 認 め な か っ た.
ト
OO
十1十l
M団5
-「 き
〇
の 正 常 組 織/血 清 濃 度 は1.63で
周N
OOOO
OOOO
十1十1-H十[
Oコ の
orOO
巨
摘群で
MtOnoo
'-
OOOOO
A
w
ゐ
岩
正 常 組 織 内 濃 度 はo.ol3±o.oo8μg/g,TuR-P群
全 摘 群 で2.20,TuR-P群
NNNN躊2
0000
あ っ
摘 群 で の 種 瘍 組 織 内 濃 度 は0・ois±0.012ug/g,
T/sは
§ 蔑d'N
卜
。。 。。
ro-0
0000
茗
の 組 織 内 濃 度 は0・024±0・OlOμg/gで
刑 刊 覇M覇
000
十1十i-H
v
8
度(Fig.iB)
μ9/ml,TUR-P群
の
OCMONO
000
E
讐
.ヨ
有 意 差 を 認 め な か っ た.
度 は,全
くnロ
や
の
あ
常 組 織/血 清 濃 度 はo.84で
血 清 中 の5-FU濃
塗§
こ
守
ニ
2)5-FU濃
器§§
碁 遡
U
乙
で の 組 織 内 濃 度 は1.934±1・355μg/gで
血 清 濃 度(T/s)はo,77,正
P
届
常 組 織 内 濃 度 は8.20牡7・983ug/g,
ll奏
轟
O
z
E
摘 群 で の 腫 瘍 組 織 内 濃 度 は5.920
た,全
AE
N6
智
で は12.612±9.344
り,全 摘 群 で 高 か っ た.ま
・
誓
ζ
V
C
度(mean±SD・)は,全
±5.902ug/g,正
m
で
琶
度(Fig.IA)
7,625±7.713μg/m1,TUR-P群
§Nd'O
v
4
N
濃
度 を 検 討 し た.
1)FT濃
§ § 馨
lil§MOOO+IQIOOOiin<!'OO
宿
窓
後 の 血 清,前
713
与 後 の 血 清,
腫 瘍 組 織 内 のFT,5-FU,uracil
の 濃 度 を,TUR-Pを
度
鞭
緕
00く
卜
寸
つOく
寸
。弓
コ 卜
。りM卜
0 卜
0く コ
880933iBOOcoO專
V
ヒ
『舅
彦8
ぎ
碧
卜
守9。
り 守
税.
七㍉
ヨ 量
コ
ロ
慧 鴛 首=
罷窮
のM
NN2=2
蟻轟
泌 尿紀 要37巻7号1991年
714
o.ls2±o・169μg/g,T/sは10.フ
といず れ も良 好 な移 行
例 で,CRl例,NC2例,PDl例
と奏 効 率25.o/0,
を 示 して い る.し か し,甲 状 腺 癌13)では 最 終 投 与後3
∼6時 間 でo.ol95μg/gでT/sは2
.29,最 終 投 与 後
300mg/日
12∼15時 間 でo.ollμg/gでT/sは1.96で
他 の 抗癌 剤単 剤 での成 績 と比 較 して 同等 以 上 の 成 績 で
あ り,他
で0.024±0.010,ug/g,
あ り,T/Sの
上o%,MR以
討19)では 投与 量300∼600mg/日
今 回の 前立 腺 癌 の検 討 で は全 摘 群 で0.024±o.oio
T/Sは1.46で
と奏 効 率0%(PR以
み で 抗 腫瘍 効 果 を 評価 で
奏 効X18.2%0(PR以
であ り,
上18.2%,MR以
とや や 高 い成 績 で あ った.CR症
に 関す る報 告 は 少 ない が,松 浦 ら のTUR例
る こ とか ら,T/sの
で の報
組 織 内 有効 濃 度 はo.05μg/g以
上22.7%)
例 が 報告 され て い
み で は単 純 に は 効 腫 瘍 効 果 は 論
じられ な い と考xら れ た.投 与 期 間 が短 い な どの 問 題
でo・041±o・026μ9/9,T/sは
2.16と 同様 の 値 で あ った.下Wら15)は5-FUの
検
で22例 中CR1例,
PR3例,MRl例,NCl5例,PD2例
きない もの の,甲 状 腺 癌 と同程 度 で あ った.前 立腺 癌
告14)で も400mg/日
上25%)と,
あ った 報告 して い る.内 藤 らのPhaseIIStudyの
臓 器 癌 と比較 して 低 濃 度 で あ る.
μ/gでT/sは2.zo,TuR._p群
群8例 で,MR2例,Nc5例,PD1例
腫瘍
上 と報 告 してお り,多
点 は あ る もの の,今 回 の 検 討 か ら考 え て,前 立 腺 癌 に
対 してUFTの
単 剤 に よ る治 療 で は 限 界が あ る もの
くの腫 瘍 で この 値 を 越 え て い る.腫 瘍 組 織 内濃 度 が
と考 え られ た.し か し,わ れ わ れ の 前立 腺 癌 に対 す る
0.05μg/g未
内分 泌 化 学療 法 の検 討20)では,内 分 泌療 法単 独 群 と比
満 で あ るの は 甲 状腺 癌,前 立 腺 癌 で あ り,
なん らか のバ リア ーの存 在 が 予 想 され る.
また,5-FU濃
較 してUFTを
度 の腫 瘍 組織/正 常 組 織 に つい て 検
討 した と ころ,今 回 の 全摘 症 例 で の検 討 で は,4例
と
(P〈0.05)に
含 むFU剤
長 期投 与 例 で の 検 討 が 必要 か と考 え られ た.
少 数 の 検 討 で あ った た めか 有 意 差 を認 めな か ったが,
小林 らのFT-207坐
度 と
異 な ってい た.
前 立 腺 癌11例(前
7例)を
また前 立 腺 組 織 の採 取 法 に つい て で あ るが,高 崎 ら
の 抗 生 剤 の前 立 腺組 織 への 移 行 の検 討 且7)で
は,TURPに
結
薬 で の検 討16)で も同 様 の結 果 で
あ り,他 臓 器 癌 で の腫 瘍 組 織 で の高 い5-FU濃
始直 後 の 組織 採 取 が よい と報 告 し
DUFT服
P群
0.005).
りTUR-P開
P群
では 腫 瘍組 織 と正 常 組 織 とを 完 全に 区 別 して 測
お よ び 組 織 内FT,
度 を 測 定 し た.
用 後 検 体 採 取 ま で の 時 間 は,全
の 方 がt検
2)腫
始 早期 の 組 織 を採 取 した.ま た,TUR-
口投 与 後 の 血 清,尿
290±60分,TUR-P群
てい る.こ の原 因 と しては 切 除片 表 面 と灌 流液 と の接
今 回の 検 討 では 以 上 の こ とを 考 慮 にい れ 可 能 なか ぎ
立 腺 全 摘 除 術;4例,TUR・P;
よ びuracil濃
触,切 除電 流 に伴 う熱 に よる組 織 へ の影 響 とい った 要
因が 考 え られ てい る.
語
対 象 と し て 術 前uFT(600mg/日,分3,
5日 以 上)経
5-FUお
よ る採 取法 で は値 が 実 際 よ り低 値 とな る可 能 性
が あ り,TUR-P開
の 併 用 群 の ほ うが 有 意
予 後 良 好 で あ り,今 後 併 用療 法 に お け る
で は189±32分
定 に て 有 意 に 短 い 結 果 で あ っ た(p<
瘍 組 織 内5-FU濃
μg/g,TUR-P群
度 は 全 摘 群 でo.ois±o.oi2
で0.024±0.010オgigで
た 全 摘 群 で,腫
組 織 内 濃 度 が0.Ol8±0.012μg/gで
あ る のo`対
常 組 織 内 濃 度 はo.013±o.oo8μ9/9で,有
な い と考 え られ る 。 しか し,前 立 腺 全 摘 群 での 各 薬 剤
な か っ た.
3)血
清 中5-FU濃
め,あ え て検 討 の 対 象 と し た。 前立 腺 組 織 内5-FU
z.ao,1.46で
濃 度 に つ い て前 立 腺 全摘 群 とTUR-P群
た.
との比 較 検
あ り,他
器 癌 で の 値 に 比 べ 低 値 で あ っ た.ま
定 で きなか った ため,正 確 な腫 瘍 組 織 内濃 度 とは い え
濃 度 に お いて,両 組 織 の 間 に 有意 差 を 認 め なか った た
摘群 で
で あ りTUR・-
臓
瘍
し,正
意差を認め
度 との 比 で も同 様 に そ れ ぞ れ
あ り,両
群 の間 に 有 意 差 を 認 め な か っ
討 を した が,全 摘 群 で は最 終 投 与 後組 織 採 取 まで の時
間 がTUR-P群
め,5-FU濃
文
と比 較 して 有 意 に長 い(pく0.005)た
度 はTUR-P群
た ものの,5-FUのT/sで
で や や高 い 結果 とな っ
は そ れ ぞれ2.20と1.46で
両 群 問 に 有 意 差 を認 め な か った.し か し,TUR-P群
1)藤
井 節 郎,北
野 静 雄i,池
お よ び5-FU誘
に 関 す る 研 究.癌
で低 い傾 向に あ り,前 述 の様 な影 響 を 受 け てい る可 能
献
導 体
中 一 裕,ほ
とUraci1と
と 化 学 療 法6:377-384,1979
2)FujiiS,IkenakaK,FukushimaM,etal.:
)affectofUracilanditsderivativesonanti-
性 が示 唆 され た.
UFTの
tumoractivityof5-fluorouraciland1-(2-
前 立腺 癌 に対 す る有 用 性 に つ い ては,志 田
らのPhaseIIStudyの
成 績18)では,600mg/日
群4
tetrahydrofuryl)-5-fluorouracil.Gann69二
763-772,1978
か:FT-207
の 同 時 併 用 療 法
篠 田,ほ か:UFT・
3)福
井 好 彦,今
村 信 康,西
正 晴,ほ
前 立 腺 腫 瘍 組織 内5・FU濃
か:UFTに
12)高
山 秀 則,神
よる腫瘍 組 織 内 へ の 浸達 性 増 強 に 関す る 臨床 的 研
究.癌
と化 学 療 法7=2124-2129,1980
4)UnemiN,TakedaS,TajimaK,etal..Stud-
nyl)-5-fluorouracilandthelevelof5-fluoro-
度 の 検 討.第27回
1989
ixracilinAH130bearingrats.Chemotherapy
29:164-175,1981
15)下
町 正 弘,ほ
か:生
体試料
レ(tetrahydro-2-furanyl)-5-fluorouracil
(FT-207)お
よび5-Fluorouracil(5-FU)の
定
量 法.医 薬 品 研 究11=307-313,1980
6)有 馬 純 孝,二 見 喜 太 郎,重
田 正i義,ほ
furお
よびUFT投
中,組
織 内5-FU濃
田 迫 郎,泉
山 正 徳:抗
癌 剤 の 殺 細 胞 作 用 の 様 式 とcellつ い て 一 培 養 吉 田 肉腫 細 胞
与 に よ る 膀 胱 腫 瘍,前
か:Tcga・
と化 学療 法
内5-FU濃
2154,1986
17)高
崎
度 の 検 討.癌
登 ,羅
成 奎,岡
副 隆 一,ほ
か:FT-207
同 時 併 用(UFT)に
化 学 療 法11:1307-1314,1984
19)内 藤 克 輔,久 住 治 男,三
経 口投 与 に よ る 組 織 内5-FU濃
と化 学 療 法13:525-530,1986
信,酒
井 謙 次,佐 藤 隆 次,ほ
併 肝 細 胞 癌 症 例 に お け るUFT投
207,5-FU,Uracilの
血 中,胆
度 の検
か:肝
汁,組
硬変合
与 時 のFT織 内 濃 度.
癌 と 化 学 療 法14:1122-1128,1987
10)谷 村 豊 海,金
重 恵 美 子,藤
原 恵 一 ,ほ か:子
癌 に お け るUFTの
か=化
学療 法
患 者 に お け るUFT,5-FU投
組 織 内5-fluorouracil濃
血中 お よび 組 織 内 移 行 に 関
中 英 寿 ,伊
藤 善 一,ほ
か:泌
尿器 悪
性 腫 瘍 に 対 す るUFTのPhaseIIStudy.癌
崎 俊 光,ほ
に 対 す るUFTのPhasellStudy・
と
か:前
立腺癌
癌 と化 学 療
法12:1440-1444,1985
20)TakahashiY,KuriyamaM,YamamotoN,
vancedprostatecancer.In:Prostatecancer:
TheSecondTokyoSymposium.Editedby
JamesP.KarrandHidetoshiYamanaka,
宮頸 癌
与 後 の 血 中 お よび
度 の 検 討.癌
田 圭 三,山
尿 紀 要32:969
etal.:Chemo-endocrinetherapyforad宮頸
と 化 学 療 法13=349-355,1986
谷
清
森 下 義 夫 ,ほ か:子
法is:767-773,1989
田 茂 樹,ほ
術 に よ る 組 織 採 取 法 の 検 討 一.泌
-975 ,1986
よる腫 瘍
UFTの
す る 検 討.癌
11)山 下 和 彦,三
織
と 化 学 療 法13:2147-
剤 の 前立 腺 組 織 内移 行 に 関す る研 究一 経 尿 道 切 除
18)志
討.癌
9)小 熊
薬投
立 腺 腫 瘍 患 者 の 血 清,組
内5-FU濃
度.医
学 の あ ゆ み116:97-100,1981
岩 孝 司,斉 藤 博 明:原
発性 肺癌患 老に おける
8)大
名古 屋
を 中 心 に 一.日
癌 治10:195-201,1975
16)小
林 弘 明,佐
橋 正 文,小
幡 浩 司=FT-207坐
与 に よ る消 化 器癌 患 者 の血
度 の 比 較.癌
明 夫,浜
お よ びuracilの
か:UFT経
日本 癌 治 療 学 会 総 会
killingkineticsに
13:2618-2624,1986
7)前
平,ほ
14)松
antitumoractivityof1-(tetrahydro-2-fura-
中の
西
泌 外 科2:217-220,1985
浦
治 ,竹 内 宣 久,服
部 良 平,ほ か ・UFT経
口投 与 に よ る 血 中 及 び 前 立 腺 癌 組 織 内5-FU濃
Effectofcoadministrationofuracilonthe
野 達 彦,長
波 照 夫,小
濃 度 の 検 討,泌
尿 紀 要32:1449-1453,1986
本 治 夫,武
市宣雄
伊 藤 利 夫 ,ほ か ・甲 状 腺 癌
に お け るUFTの
腫 瘍 組 織 内 濃 度 の 検 討.内
分
13)松
dro-2-furanyl)-5-fluorouracilplusuracil.I
中 照 義,梅
715
口投 与 に よ る 血 中 お よ び 膀 胱 腫 瘍 組 織 内5-FU
iesoncombinationtherapywith1-(tetrahy-
5)丸
度
と化 学 療
pp.328-330,ElsevierSciencePublishingCo.,
1989
(ReceivedonJuly31,19901¥
AcceptedonSeptember26,1990/