A Mothers Lullaby

二川中学校
3年
英語
Let's Read 1「 A Mother’s Lullaby 」
(1) 実践のねらい
単元の題材は,すぐれた平和教材であると同時に,感動的な物語教材である。同じ年代の女
の子が自分のことよりも小さな男の子のために命を尽くしたことをじっくり読ませ,生徒にと
って感動を与えたいと考えた。
本や写真・動画を見せることによって,原爆について興味を持たせる。Listening Pointsを
与えて,物語本文を聞かせることで概要をつかませる。そのとき,効果的に内容を把握させる
ため,電子黒板を使って,クラス全員で動画を見たり,デジタル教科書を活用したりする授業
を計画した。そして,その後の話し合いで,多くの友だちの考えとふれあう場面を設け,戦争
や原爆についての考えを深める学習を展開していくことにした。
(2) 実践の方法
電子黒板提示用のノートパソコンには,あらかじめ
インターネットからダウンロードした原爆投下の動画フ
ァイルを保存しておき, 電子黒板が設置してある視聴
覚室で授業を行った。
2
実践
「溶けてしまった時計の文字盤」の写真を提示して,生
徒に原爆について考えさせた。そして,電子黒板上で原爆
投下の動画を提示し,生徒が原爆についてイメージをふく
らませられるようにした。生徒たちは,原爆が怖さや戦争
の悲惨さについて発言した。
次に,本文を提示せずに,デジタル教科書で物語だけを聴かせた。このとき,物語の内容をつ
かませるため ,生徒にはプリントを配付して ,
Listening Pointsを与えた。生徒は登場人物
の数や役割についてグループで話し合いなが
ら,物語の概要をつかんでいった。さらに,
デジタル教科書で本文と各場面を見せて,デ
ジタル教科書の判読にあわせて音読すること
を通して,内容の理解を深めた。
最後に,原爆「Atomic bomb」をキーワード
に,マッピングアクティビティ(言葉の関係
図作り)を行い,原爆から連想される言葉探
しをグループで行った。
3
成果と今後の課題
電子黒板はテレビ画面上で直接操作できるので,生徒の顔や反応を見ながら,授業を進め
ることができた 。また ,写真のように ,生徒自身が直接操作して発表することができるため ,
積極的に発言する生徒が増え,意欲の高まりを感じることができた。
電子黒板を使って授業する人が少ないため,使いたい人が,今のところ使いたい時に使う
ことができる。しかし,視聴覚室に1台しか設置されていないので,将来使用者が増えたと
き,その調整が必要になるだろう。
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